ホームページを通じて電話相談を受けていたという(現在は削除済み、画像は一部加工しています)
弁護人は被告人らが信仰する世界について一つ一つ丁寧に質問していく。一般には理解が難しいと思われる内容であったが、寺崎被告はなんとか伝わるよう詳細に答える。その様子から、濱田被告が説いていた世界観は、確かに被告人らの中にある──あるいはあったのだろうと感じさせた。
そして、自殺に至る経緯について両被告は、濱田被告の言葉をもとに以下のように供述した。
寺崎被告「これまで(濱田被告が)牽引してカルマの清算してきたのに、宇宙の神が(濱田被告のパートナーの身体に)来るのはおかしい。パートナーに入ったエロヒムを壊して、さらに上の神に抗議しよう、と」
滝谷被告「(濱田被告の)パートナーが操られているエロヒムシステムが別次元にある」「私は(システムを)壊そうと思うんだけどついてきてくれる?」
この別次元に行くための方法が自殺であり、濱田被告から共に自殺を持ちかけられた経緯であるいう。滝谷被告は濱田被告の言うことは絶対であったとし、真っ向から受け止めたとしたが、やはり自殺と聞いて即答はできなかった。
しかし、寺崎被告は「全員が死んだら会社はどうなるか」、「海が苦手」などの思いから断った。滝谷被告はその決断に驚いたが、寺崎被告が濱田被告から叱責を受けるなどはなかったという。