ホテルの室内。ベッドは下から妖しい緑のネオンで照らされていた(読者提供)
後日、7~9月の計9回について、ホテルを訪れた日時を添えてメールで直接質問を送ると、それぞれから回答があり、2人とも「ホテルに行ったことは間違いありません」などと認めたが、男女関係は否定。
小川市長は大雨の緊急時のラブホ滞在について、「(災害警戒本部が設置される警報発令の)段階ではなかったので、通常時と同様に常に連絡の取れる体制をとっていた次第です」と回答し、こう釈明した。
「X氏にはプライベートでも仕事に関する相談や打ち合わせに乗ってもらっていた。2月頃までは飲食店やカラオケボックスで話をしていたが、周りの目があり、仕事の具体的な会話もできないことから、人目を気にせず話ができるホテルはどうかと(X氏から)提案を受けた」
一方のX氏も人目を避けられるラブホテルを提案したことを認め、「軽率であり思慮が浅かったと反省」しているとした。
「ホテルには行ったが、男女関係はなかった」とする市長の説明は有権者が納得できるものなのか。
男女トラブルに詳しい桜井祐子・弁護士はこう解説する。
「いわゆるラブホテルは男女の逢瀬を用途とするものという社会常識からして、裁判でそうした主張が認められる可能性は低い。『性的行為ではない、そこでしかできない何かをしていた』ことを裏付ける決定的な証拠などがあれば別ですが、そのようなケースは極めて稀です」
計9回の利用でかかった約5万円程度になるホテル代について、市長は「すべて私が私費で支払っています」と回答した。