部下とラブホテルから出てきた小川氏

部下とラブホテルから出てきた小川市長

「私用も公用車で移動する」

 今回の問題においては、「公費で賄われる公用車」を使い、ラブホに向かっていた事実があることも見逃せない。

 9月17日午後6時過ぎ、市役所を出た小川市長は運転手が待つ公用車のミニバンに乗って出発した。

 10分弱ほど走った後、薄暗い路地でひとり降車。乗車時には着けていなかったメガネやマスクなどを身に着け、何度も振り返って周囲を気にする様子で向かったのは数十メートル先に待つX氏の車だった。そうして後部座席に乗り込んだ後、車はラブホテルへと入っていったのだ。

 退庁後、部下と合流してラブホテルへ向かう途中まで、公用車を使っていたわけである。

 前橋市の令和7年度予算によると、市は公用車管理事業に3457万1000円を計上している。市の公用車は3台あり、市長専用のミニバンに関する支出のうち、リース代金は「令和7年4月から令和8年3月までで56万7600円」(前橋市財務部資産経営課)となる。リース代金以外にも、運転手の人件費(資産経営課の会計年度職員=非常勤職員が担当)や燃料代その他の車両維持費がかかっている。

 市長は公用車の利用について、「プライベートの飲み会などに参加する場合も目的地まで公用車で移動する扱いになっています」と回答した。

 改めて前橋市に公用車の使用規定について尋ねると、「前橋市公有自動車管理規定に則って、運用しておりますが、基本的には市役所から市長自宅、もしくは公務場所経由の自宅となり、プライベートでの途中下車は規定では認められていません」(資産経営課)と、市長とは矛盾するような説明だった。

 また、同課は「途中下車の際には秘書課に伝えていると思うので秘書課に確認いただきたい」「今まで、市長において規定違反はないと認識している」とも回答。

 そこで、同市秘書課に「市長がラブホテルに向かう途中まで公用車に乗っていた事実」を伝えたうえで確認すると、メールでこう回答した。

「公用車(市長車)の使用については、(中略)公務を円滑に進めるため1日の予定の中で随時判断しております。退庁時及び外出先での公務終了後、自宅以外の私事先への送迎については、自宅への送迎という考えで、私事先への送迎を行っています。ただし、すべての私事先への送迎を行っているわけではなく、その時の状況に応じて対応しております」

 小川市長には公用車の使い途が適切かの説明責任も問われることになるだろう。

※週刊ポスト2025年10月10日号

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