『青ヶ島ちゃんねる』を運営している(本人インスタグラムより)
島には、公立小中学校の教員や役場職員、診療所の医師・看護師などの公的人材が、任期付きや人事異動で赴任するケースもあるが、任期終了後には本土へ戻る選択をする人も少なくない。結果として、島全体としての出生数は伸びにくい状況にあると指摘されることも。
一方で、子育て環境は保育園を含めて整備されており、未就学児を預けることができる。小学校1校、中学校1校があり、令和7年5月1日時点で中学校の生徒数は3名、小学校は5名となっている。
「小さい島なので誰の子どもかわかるし、公園とか商店とかでも会う時には自然と声をかけてくれると思います。小さい島だからこそ助け合っていくのが当たり前のような風潮があって、面倒見がいいですよ。保育園を探すこともなく、身近な保育園に確実に入れることができるのは安心できる点ですね」
住宅不足が課題、島での暮らしの体験を支援
子育て面での安心感もある一方で、少子化と人口減少は避けられない課題だ。佐々木さんはYouTubeで青ヶ島の魅力を発信するだけでなく、移住体験のコーディネートにも取り組んでいる。
実施した青ヶ島の移住体験プロジェクトでは、参加者が島の暮らしを体験。『島内で仕事を探す人向け』と『リモートワーク前提の人向け』の2種類が実施され、インフルエンサーの参加者もおり、生活の様子がリアルタイムで発信された。