予選落ちした渋野日向子(AFP=時事)
10月1日からの米女子ツアーの「ロッテ選手権」でカットラインに1打及ばす予選落ちした渋野日向子。2日目のホールアウト後には大泣きし、大会前に102位だったCMEグローブポイントレースは104位へと後退した。来年のレギュラーツアーに出場できるシード権が確保できる100位以内は厳しくなった。ゴルフ担当記者が言う。
「10月9日から始まるアジアシリーズ(4戦)は、出場枠が限定されているため現在はキャンセル待ち。予選落ちがなく、ポイントを積み重ねる好機だったが、これに出場ができないとなると残るは11月13日開幕の『アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン』の1試合のみ。出場できる可能性は残されているものの、現在のポイントランキングでは厳しそうだ」
アジアシリーズに出場できないことが濃厚となった渋野は、戦いの場を求めて10月10日に始まる日本ツアーの「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」にスポット参戦するが、仮に優勝したとしても米女子ツアーのポイントには関係ない。
このままでは来シーズンのフルシードとなる80位以内(カテゴリー1)はもちろん、準シードとなる100位以内(カテゴリー11)も厳しい。このまま渋野が来年の米女子ツアーのシード権が確保できない場合、来年の出場を目指すには、12月4日からの最終予選(Qシリーズ)にエントリーして成績を残さなければならない。
「渋野はCMEグローブポイントランキングの資格で最終予選にエントリーできるが、最終日(90ホール)終了後に25位タイ以内に入ならなければ来年のレギュラーツアーの出場権(カテゴリー15)は与えられない。4日目(72ホール)終了時点まで進めれば下部のエプソンツアーの出場権が与えられる。
昨年は原英莉花が1打及ばす67位で最終日に進めず、下部ツアーでレギュラーツアー昇格を目指すことになった。原は下部ツアーポイントランキング4位となり、10位以内に与えられる資格(カテゴリー9)を獲得している」(前出・ゴルフ担当記者)