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トリプルボギー不倫騒動のシード権争いに明暗 シーズン終盤で阿部未悠のみが圏内、川崎春花と小林夢果に残された希望は“一発逆転優勝”

小林夢果、川崎春花、阿部未悠

小林夢果、川崎春花、阿部未悠

 ツアー最終戦の『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(11月27~30日)を除いて残り6試合になった女子プロゴルフ。メルセデスランキング上位50位までに与えられるシード権争いが終盤を迎えている。

 昨シーズンのメルセデスランク1~5位のうち、4位の小祝さくらを除く竹田麗央、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜が米ツアーに挑戦したこともあり、顔ぶれが大きく変わる混戦模様となっている。

 現在50位までには菅楓華(4位)、荒木優奈(9位)、入谷響(21位)、仲村果乃(26位)、山城奈々(30位)、高野愛姫(33位)、稲垣那奈子(34位)、永井花奈(36位)、菅沼菜々(37位)、泉田琴菜(40位)、工藤遥加(41位)、木戸愛(42位)、葭葉ルミ(46位)、サイペイイン(47位)、都玲華(48位)とノーシードの選手が15人も食い込んでいる。今シーズンの初優勝は9人を数える。

 ランキング50位を狙える60位までにも高久みなみ、吉田鈴、寺岡沙弥香、後藤未有、宮田成華、徳永歩、笠りつ子とノーシードの選手がひしめく。新たなスターが誕生するなか、ささきしょうこ、脇元華、川岸史果といったシード選手が現時点でシード圏外に弾き出されているが、開幕前に発覚したトリプルボギー不倫騒動で注目された3人のプロたちも苦戦している。

 3人ともシード選手として参戦しているが、シードが与えられるメルセデスランク50位以内に入っているのは44位の阿部未悠(460.85ポイント)のみ。小林夢果(297.70ポイント)は62位に、昨季はランク9位だった川崎春花(237.80ポイント)に至っては75位と低迷している。50位のプロと小林のポイント差は107.14、川崎は167.04。44位の阿部は50位のプロに56.01の差をつけている。ゴルフ記者が言う。

「3日間競技で優勝すれば200、2位は120、3位90…とポイントが与えられるが、44位の阿部とボーダーラインの50位との差である56ポイントは、6位に与えられるポイントに相当。小林の107ポイント差は2位、川崎の167ポイント差は優勝に相当する。4日間大会は1.5倍、メジャーは2倍になるが、他の選手も出場するため簡単には詰まらないのが現実です」(ゴルフ記者)

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