最近はメディアの前でも、”疑惑”について語ることがあまりない(共同通信)

「当時から敵は多かったですが、私は普通に意見交換などを行っていましたし、相談を受けることもあった。しかし正直言って、彼女は政治や行政に対して知識が足りないような気がします。また、政策のビジョンが乏しく、観光まわりについても知識が少ない。あくまで“自民アレルギー”の流れから誕生した市長であって、トップの器としては、いささか早すぎるのではないかと思っていました。

 本来は市民を守るべきなのにもかかわらず、『自分の都合で議会を解散した』と取られても致し方ない部分がある。このままでは、市民も行政も彼女に巻き込まれてしまいます。それを阻止するためにも、今回の選挙は頑張らなくてはいけない」

 不信任決議までの道のりは明るそうだが、虫明氏には憂慮することがあるという。それが市長失職後、11月以降に行われるとみられている“出直し市長選”だ。

 今回の市議選には立候補しなかった前市議のひとりが、次の市長選に備えていると一部では報道されているが、自民党派の関係者は田久保氏の“対抗馬”選びに頭を悩ませているというのだ。

「前回選挙で田久保氏に負けた小野達也氏が意欲を示していると聞いています。もし再び『小野前市長vs.田久保氏』という選挙になれば、民意がどう転ぶかわからない。かといって、複数候補を擁立するとそれはそれで票割れが怖い。

 周りには(前市長の)立候補を止めている人もいますが、本人がやる気となると止められない。結果として元の木阿弥よろしく、田久保氏が元の鞘に収まれば、これは私たちにとって“最悪のシナリオ”です」

 虫明氏はこの“最悪のシナリオ”が実現すると、田久保氏に軍配が上がる可能性もあると考えているようだ。

「となると、また議会で不信任決議が出されて振り出しに戻る。その間、市民の血税は選挙のために垂れ流され、市政もストップしてしまう。そうなると伊東市は迷宮入りです。

 だから、今回の選挙がとても大事になってくる。“田久保派”と呼ばれる人たちに有無を言わせないくらい、圧倒的に勝つ必要があると思っています」

 混迷を極める伊東市。6万5000人の市民の民意はいかに──。

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