容疑者らが働いていた池袋北口のガールズバー
「とても人が暮らせるような場所じゃない」
「確かにガールズバーで働いているような感じの子ではなかったですね。おとなしい感じで、ガールズバーだと少しお姉さんだったので少し浮いていた。たしか『夜職は初めて』と言っていた気がします。とにかくすごくお金に困っていて、あのバーで働くことになったようでした。
当時、家があったのかなかったのかは定かではないけど、入店してきた当初はネットカフェで過ごしていたんです。そこのネカフェからいちばん早く出勤してまず掃除。帰りも片付けをさせられて、同じ場所に帰っていた」
“実力至上主義”の営業スタイルだった鈴木容疑者は、被害女性に対し過剰に厳しい態度をとるようになった。男の右腕だった田野容疑者もこれに同調し、女性に対して心ない言葉を浴びせたり、雑用を押しつけたりしたという。
「いつも『ブスだし客もとれないんだから、みんなの役に立つようなことしなよ』みたいなことを言われていました。大抵いつも誰かのヘルプについていて、女の子が飲みたがらない度数の強いお酒を“処理”する役回りだった。
バックヤードで寝泊まりしているのを何度も目にしました。広さは1畳程度で椅子を並べて、ぎりぎり大人が寝られるか寝られないかくらいの狭さの場所です。本人にも事情があったのかもしれませんが、とても人が暮らせるところじゃないですね」
「完全歩合制」だったため、金銭面でも厳しい待遇だった。