葬儀を執り行う葬儀社「James Funeral Home」(Webサイトより)
調べによると、ブラウン被告は2007年以降で少なくとも14回の逮捕歴があることが明らかとなっている。
「事件の背景が判明するにつれて、国内では犯罪の取り締まりの強化や、再犯に関する制度の見直しを求める怒りの声が噴出。トランプ大統領も声を上げ、SNS『TRUTH』で〈迅速に裁判を行い、死刑のみが宣告されるべきだ。他の選択肢などあり得ない!〉と極刑を求めました」(同前)
“イリーナ法”が制定、死刑制度が再開へ
ノースカロライナ州では、死刑制度が実質的に停止されている。同州での執行手段は「致死的薬剤の投与」に限られているが、2007年1月、州の医療監察委員会が「医師が死刑執行に関わる行為は医療倫理の観点から許されない」との決断を下し、刑の執行を行うことができなくなったのだ。同州で最後に死刑が執行されたのは2006年だ。
しかし、ザルツカさんの事件を受けて、同州は「イリーナ法」と呼ばれる新法を可決し、10月3日には州知事が署名。暴力犯罪の再犯率を下げることを目的に、保釈条件などを厳格化したほか、死刑執行において薬剤投与が実施不可能な場合、同州の矯正局に銃殺や電気椅子といった別の手段に代替できるよう求めると定められている。
「“イリーナ法”によって、ノースカロライナ州では死刑制度が実質的に復活する可能性が出てきた。仮にブラウン被告に死刑が宣告された場合、これまでは不可能だった死刑執行が現実味を帯びてきました」(同前)
現在、ブラウン被告の審理は2026年4月に延期されている。国民が、その行方を見守っている。
34歳のホームレス男性性デカルロス・ブラウン・ジュニアが容疑者として逮捕(Facebookより)
強盗や窃盗、脅迫など複数の逮捕歴が確認された容疑者(Facebookより)
募金を募るため寄付サイト「GoFundMe」
現場にはザルツカさん含めて3人の負傷者 がいた(Facebookより)
ザルツカさんはキーウの大学で芸術分野の学位を取得(寄付サイトより)
現場は米ノースカロライナ州の都市シャーロットの駅ホームだった(Instagramより)
2022年8月に家族とアメリカへ移住していた(Instagramより)
ザルツカさんとブラウン容疑者に面識はなかった(Instagramより)








