2人が働いていた千葉県内の工場
2人の出会いは千葉県内の工場のアルバイト。夜勤の仕分け作業をしていたという。工場を運営する会社のホームページによると、時給1140〜1425円ほどで午後8時から翌午前4時までが勤務時間となっている。
浅香容疑者は実家に住みながらこの夜勤バイトをしていたという。近隣住民らは「トラブルも聞いたことないし、ニュースを見てびっくりした」と驚きを隠せないようだ。
「浅香さんの家は、元公務員で今は別の会社で嘱託で働いているお父さんと、よく働く温厚なお母さん、弟さんの4人暮らしです。20年前くらいまではおばあちゃんも一緒に住んでいて、特段トラブルもない普通の一家でした。それに、この辺りでは評判の立派なご自宅に住んでいましたよ。ここに住んでもう60年くらいじゃないかしら。おばあちゃんはすごく上品な人で、着付けを手伝ってもらったこともありました。それくらいきちんとした家柄という印象です」(近隣女性)
浅香容疑者についても目立った悪評がなかったために、今回の事件は衝撃的だったという。
「最後に真美さんを見たのは2か月くらい前です。自転車に乗って、急いで仕事に向かっているところでした。彼女はお母さんに似て肌が綺麗で、年齢より若く見える子でした。事件が報道されてからはいつも停まっている車もないし、換気のためにいつも空いていた窓も閉まっている。雨戸もずっと閉まったまんまで夜も電気がつかないから、変だなとは思っていたんです。でもまさかこんな事件に関わっているなんて、びっくりしました」(別の近隣女性)
周囲の目からも平穏な一家に育ったという浅香容疑者は、なぜ凶行に走ったのか。犯行に使用したとみられる刃物2本を万引きしたとして5日に逮捕されているが、当時の取り調べでは「付き合っている彼氏と一緒に死のうと思い、どうせ死ぬなら盗んでもよいと思った」と供述している。バダルさんの殺害容疑については、当初「間違いです」と否認していたものの、現在は黙秘を続けているという。
周囲から愛された爽やかなネパール人青年を襲った突然の悲劇。千葉県警は事件の詳しい経緯について、引き続き捜査を進めている。
