部屋の角には、サイドテーブルと1人掛けの椅子が1脚置かれていた
◆床にマットレスを敷き…
マッサージ店が入居するのは、湯島駅から徒歩1分ほどの大通りに面した8階建ての建物。管理人室やオートロックはなく、かなり古びた印象のビルだ。住居用の部屋もあるが、別のマッサージ店や事務所として使われている部屋もあり、人の出入りは多くない。外に看板はなく、ポスト投函口に店名が掲出されているのみだった。
店のホームページによると、本場のタイ古式マッサージが体験でき、冷え性や便秘、食欲不振の改善など約60種類以上の効果を実感できるとのこと。またセラピストとして、11月6日現在で5名の女性が顔写真とともに紹介されている。リラックス効果や、体の歪み矯正などを謳う文章が並ぶが、この店の一番の“ウリ”は別にあったという。
この店を知る人物がこう明かす。
「店のSNSでは頻繁に『カサイできます』って宣伝していました。カサイとは、タイ式の睾丸マッサージ『ジャップカサイ』のことで、性感サービスとは違い、血流を良くして男性器全体の活性化を促す、あくまでタイ式のマッサージ。男性が男性に対して施術することもあります。しかし、この店の利用客は違った意味に捉えていたと思います。
利用者が集まるネット掲示板には〈性的サービスを受けたい場合は“カサイコース”で入るといい〉とか〈どの子が“寛容”か〉などの情報交換も盛んに行われており、非健全なサービスを受けられるお店として認知されていたようです。また、店のSNSで〈知り合いに、東京で唯一の本物の“カサイ”学ばせます〉と投稿されていることもありました」
ホームページには施術する個室の写真も確認できた。ごくごく普通のマンションの一室に、シングルサイズのマットレスが1枚、床に直で敷かれていた。また、部屋の角には、サイドテーブルと1人掛けの椅子が1脚置かれていた。
東南アジアの児童売春に詳しいジャーナリスト泰梨沙子氏が語る。
