Instagramでシール帳デビューを報告した田村淳
性別や世代を超えたブームとなっている、ボンボンドロップシール。欲しくても買えなかったシールを大人買いして満足感を得ることができたり、シール集めでストレス解消ができたり、SNSで集めたシールを公開して承認欲求を満たしたりすることができる。それだけではない。田村さんが娘たちとボンボンドロップシールを通して素敵なコミュニケーションを取っているように、ボンボンドロップシールはIT技術の発達やSNSの普及で減少してきた対面コミュニケーションの機会を作るツールになっている。
SNS映えするシールを公開し、友人やフォロアーらとSNS上でやり取りする非対面のコミュニケーションだけでなく、シール帳を見せ、そこに貼ってあるシールを交換するには直接、顔を合わせる必要がある。SNSだけでやり取りするより、直接面と向かってコミュニケーションできれば、その人となりや趣味や考えなどがわかるし、シールを交換することによって、物理的な距離だけでなく心理的な距離も縮めることができるだろう。
コミュニケーションを盛り上げ継続するには共通の話題があるかないかが重要だが、ボンボンドロップシールという共通項があれば問題ないだろう。人は自分と同じ趣味を持つ人に無意識のうちに親しみを感じ、好感を持つ「類似性の法則」という傾向があるからだ。共通の話題があれば、話も弾むし親近感も湧く。ツールとなるボンボンドロップシールは多種多様、自分の好みで集められるしシールの値段は高くないから、手を出しやすいしすすめやすいという手軽さもある。
コミュニケーションツールとしても役立つだろうボンボンドロップシール、そのブームはどこまで広がるだろう。
