CM起用社数ランキングで3連覇した川口春奈
テレビを見ない、家にテレビがないという人が増えているが、それでもCMに接する機会は多々あり、よく起用される人は好感度や信用があると言われる。2025年タレントCM起用社数ランキングが発表された。臨床心理士の岡村美奈さんが、ランキング上位の「神3」に共通するイメージについて分析する。
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2025年のタレントCM起用社数ランキングが、メディアの調査・分析を行うニホンモニター株式会社から発表された。1位は川口春奈さんで年間王者3連覇を達成したという。
2025年1月~11月までのCM出稿状況を基に公開されたランキングで、川口さんはCM起用社数21社で単独首位。彼女をCMに起用した会社は、味の素や森永乳業、カルビー、はま寿司といった飲食産業ではおなじみ会社もあれば、シオノギヘルスやライオンのような医療品や化学製品などを扱う会社や、NECパーソナルコンピュータやニデックのような電機メーカーに、熊谷組や日本製鉄といった固いイメージの会社もあり、様々な業種のCMに起用されていた。個人的に印象に残っているのは、はま寿司で大きな口を開け元気に寿司を食べる彼女の姿だろうか。
ランキング2位は芦田愛菜さんで、CM起用社数は20社。味の素やカルビー、ライオンなど川口さんと重なる会社もあるが、サトウ食品やサントリー食品インターナショナル、山崎製パンといった飲食産業から、エイチ・アイ・エスやSBI証券、小学館やユーキャン、スズキやワイモバイル(ソフトバンク)と、彼女もいくつもの業種のCMに出演していた。その中でパッと思い浮かぶのは、シリーズ化されているストーリー性もあるCMだ。俳優の柄本佑さん、女優の宮澤エマさんと出演しているスズキのスペーシアのCM。そして出川哲郎さん、小池栄子さんと出演しているワイモバイルのバカボンファミリーシリーズだ。
3位は17社に起用された賀来賢人さん。コスモ石油やキャノンマーケティングジャパン、エスエス製薬やレバテックといった会社から、味の素、亀田製菓、J-オイルミルズ、明治などの飲食産業に出演。洗濯を愛する男たちでシリーズ化されている花王のアタックZEROのCMのコミカルな賀来さんは印象的だし、クリスマスシーズンを前に思い出すのは、やはりカーネル・サンダーズの姿で出演した日本ケンタッキー・フライド・チキンのCMだ。
