約1000平方メートルの敷地に、鉄骨2階建てのモスクが建設予定
〈近隣住民への周知については、「藤沢市特定開発事業等に係る手続及び基準に関する条例」の規定により、事業予告板の掲示及び所定の期間中に開催要望があった際の説明会開催を義務付けております。同計画においては、令和5年8月に事業予告板が掲示され、適正な手続きが行われています〉
40代のある藤沢市民はこう憤る。
「そんな予告板なんて見ていませんよ。賛成反対云々の前にこういった建設物は、反発も予想されるはずですが、それを見越してかコソコソ進めたように思えてしまって腹立たしいんです」
騒動はSNSやインターネット上だけにとどまらない。反対派のビラ配りなど駅頭活動も目立ち始め、12月4日に行われた藤沢市議会には、「早朝の騒音が生じる」「渋滞が起きて交通事故が増える」といったモスクの認可取り消しを求める陳情が40件以上も提出された。
「SNSでの議論や市役所への陳情にとどまらず、現場ではかなり“不穏な出来事”も起こっていて、この問題をどう収集をつけるかが注目される中での議会となりました。所管する建設経済常任委員会では、反対派の傍聴人が集まりました」
反対派が収束する目処が立たないなかで起きた “不穏な出来事” とは──。ヒートアップする現場の様子を詳報する。
(後編につづく)
