こちらは侍(時事通信フォト)

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辰己の予測不可能な言動が…

「関係者の間では、現時点でNPBから正式なオファーは届いていないという噂で持ちきりです。11月22日のファン感謝イベントで他球団と交渉しているかどうかについても明言を避け、11月28日のゴールデン・グラブ賞の授賞式でも来季の所属先について『わからない』と答えていますが、そもそも選べるような状況ではないというのが実情のようです。辰己の獲得調査に動いている球団名も報じられていません。

 辰己としては楽天に残るという選択肢を選ぶ可能性は低く、関係者を通じて相談できる球団がないか探しているようです」(NPB関係者)

 今年は外野手の移籍が多い。日本ハム・松本剛は巨人、DeNA・桑原将志は西武、ヤクルト・西川遥輝も古巣日ハムに移籍している。ではなぜ辰己に手が上がらないのか。

「辰己の予測できない行動を警戒している球団が多いと聞いています。昨年11月の『世界野球WBSCプレミア12』決勝の台湾戦前に『負けたら投手転向します』と宣言し、対戦相手への敬意が足りないなどと批判されていた。さらに試合にも負けてしまったため、今年の春季キャンプでブルペン入りして投球練習をすることが大きく報じられた。

 有言実行とも言えるのですが、楽天首脳陣は『勝手なことしてもらっては困る』と不満を見せていた。辰己としてはチームを盛り上げているという気持ちがあってこその発言なので、悪気はないようなのですが……」(前出・遊軍記者)

 一方、別の球団関係者は、他球団が獲得に向けて二の足を踏む理由について「辰己のメジャー志向のほうが大きいのではないか」と指摘する。

「辰己はメジャーへの憧れを口にしていて、順当に行けば2年後に海外FA権を獲得します。そのため他球団からすれば『2年後に出ていくかもしれない選手に人的補償を出してまで獲得するのは……』となる。各球団、強肩好守の外野手はいるだけに、今年打撃成績が落ち込んだのもネックです」

 移籍か残留か──。いずれにせよ辰己にはセリーナさんという強い味方がいる。キー局パ・リーグ担当は夫妻の仲睦まじさについてこう明かす。

「動画では過激な発言をすることもありますが、セリーナさんは辰己をフォローしているともっぱらです。セリーナさんは辰己と別居しているなんて言われていますが、仙台で一緒に暮らしていて、彼を心身ともにフォローしている。

 パ・リーグは遠征が多いですが、辰己がオフの日は料理をしっかり作っていて、育児もこなしている。また、遠征先で2人で食事をしている様子を何度かメディア関係者が見ていますし、辰己がどこの球団になろうとついていくでしょう」

 辰己の決断はいかに。注目が集まる。

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