逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
「なめられたくない」という気持ちが強かった
高校を中退すると、建設業に就いたという容疑者。成人を迎える頃までには不動産業に転職したようだ。このときには地元で悪名が広がり、男を見限る人も多かったという。自身のSNSではたびたび、飲み会の様子やブランド品などをアップし、充実した生活をアピールすることもあった。
この知人は、トクリュウの指示役として逮捕された村上容疑者を見て、こんなことを考えたそうだ。
「“カネへの執着”や『なめられたくない』という気持ちが強かったように感じます。そのころはまだ大して稼ぎもないはずなのに、無理して型落ちのレクサスを買って自慢してみたり、いつもブランドの中古品を身につけたりしていた。ハッタリをかますことも多く、必要以上に自分を大きく見せようとしている雰囲気があった」
さらにこう嘆く。
「正直、彼を知る人物で(逮捕に)驚いている人はひとりもいませんよ。でもさっきも言ったように、カネを稼ぎたいからといって闇バイトの指示役までやるほどバカだとは思わなかった。ただの不良がここまで堕ちるんだから、やっぱりトクリュウは怖いですよ……」(同前)
首謀者の検挙を受けて、警視庁などは捜査体制を拡充。現在、のべ130名の捜査関係者が調べを進めている。警察の“本気捜査”で、村上容疑者らの犯した罪はどこまで洗われるか──。
