コスプレ姿で関西万博に行く鹿乃つの(公式Xより)
したり顔で「このケースは炎上しても仕方ない」と言う人は信用できない
ほかにも、不毛な炎上案計をあげ始めるとキリがありません。「日本郵政の公式Xが投稿した『すっぴん動画』が炎上」「キングオブコントでの『や団』の居酒屋コントが炎上」などなど。中居正広や国分太一のスキャンダルも、田久保真紀&小川晶の元市長をめぐる騒動も、ネット上では激しく炎上しましたが、当事者以外からすれば不毛と言えば不毛です。どなたか、炎上で消費されるエネルギーを発電に活用できる技術を開発していただけないでしょうか。
こうした炎上案件に対して、したり顔で「今の世の中だと、このケースは炎上しても仕方ないよ」という言い方をする人もいます。個人的には、自分の考えや感覚ではなく、世の中の空気で物事の是非を判断し、それが「知的な意見」と思い込んでいる人は信用できません。広い意味では、そういう無責任で小賢しい言説こそが、何かあるとすぐに不毛な炎上が起きる世の中を作っていると言っていいでしょう。
もうすぐやって来る2026年には、どんな炎上案件が生まれるのでしょうか。賢明なみなさまにおかれましては、わかりやすい標的に怒りや批判をぶつける無意味さや虚しさは十分にご承知かと存じます。その甘い誘惑に溺れてしまうと、ストレスを発散しているつもりが、余計にストレスを溜めることにしかなりません。
楽しく実り多い2026年にするために、あらためて「不毛な炎上」を振り返り、他山の石にしたり反面教師にしたり戒めにしたりしてください。どなたさまも、よいお年を。
