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《棚橋弘至がついに引退へ》「棚橋も俺みたいにハゲていけばよかったんだよ」武藤敬司が語ったかつての付き人に送る“はなむけの言葉”

 

引退する棚橋弘至(右)と、棚橋への思いを語る武藤敬司(左)

引退する棚橋弘至(右)と、棚橋への思いを語る武藤敬司(左)

 新日本プロレス(以下、「新日」)社長の棚橋弘至(49)が2026年1月4日の東京ドーム大会でオカダ・カズチカ(38)と引退試合を行う。棚橋はデビューした1999年以来、華のあるレスリングスタイルで新日を引っ張ってきた。IWGPを含めた様々なタイトルを総なめし、「愛してま~す」という試合後のマイクアピールも含め、一時代を築いたレスラーがマットを去ることを決断した。

 2000年代前半、K-1やPRIDEなどの格闘技ブームもあり、新日創設者のアントニオ猪木が新日本プロレスを格闘技路線に邁進させる動きがあった。そんな「ストロングスタイル」の流れに乗らなかったのが武藤敬司(63)だ。あくまでも王道のプロレスを武藤は追求すべく、2002年には新日を出て全日本プロレスに移籍する。

 武藤に憧れ、尊敬し続けたのが、かつて付き人をした棚橋だ。だが武藤が移籍したのとは対照的に棚橋は新日に残留。以後棚橋は、猪木が作り上げた「ストロングスタイル」とは異なる路線で盛り上げ、社長にまで昇りつめた。

 ともにプロレスの格闘技路線に否定的であり、団体の社長を務めるなど、共通点も多い武藤と棚橋。新日を飛び出して自らの価値を上げた武藤が、新日本に残り続けたうえで団体を救った棚橋に、その思いの丈を語る――。

 シリーズ「逆説のプロレスVol.26 さらば100年に一人の逸材! 棚橋弘至『ストロングスタイルを否定した男』真実の物語」(双葉社スーパームック)より、一部抜粋して再構成。【全4回の第1回】

 * * *

棚橋の引退に思うこと

――棚橋弘至選手が2026年の1・4東京ドームで引退すると聞いた時、武藤さんはどう感じましたか?

武藤 棚橋って、まだ50前でしょ?

――2025年の11月で49歳ですね。

武藤 過去の歴史を振り返っても、49歳で引退はまだ早いだろうとは思うよ。ただ、棚橋のスタイルっていうのは、きらびやかなチャラチャラしたのが売りで、飛んだり跳ねたりするスタイルだからさ、そのまま続けるのはキツかったのかもしれない。俺の場合は、髪の毛がある頃から飛んだり跳ねたりを少しずつ減らして、マイナーチェンジしていったから。

――見た目もファイトスタイルも変えていきましたよね。

武藤 技も見かけも年相応のものに変えていったよ。棚橋の場合は髪の毛も金髪で、チャラチャラしたイメージをずっと保たなきゃいけないのはしんどいよな。

――男性アイドルが、イメチェンしないまま40代になったような苦労はあるんでしょうね。

武藤 本来、見た目なんか誰でも自然と変わっていくもんなんだから。歳を取れば代謝が落ちて腹も出てくるし、髪の毛も薄くなってくる。カツラを着けてまでやるわけにはいかないからな(笑)。

武藤が“キャラ変”したのは38歳

――武藤さんがスキンヘッドにした時の年齢って、じつは38歳なんですよね。

武藤 うん、そうだよ。

――だから、30代のうちから武藤敬司の“第二形態”か“第三形態”に進化しているという。

武藤 だから棚橋も俺みたいにハゲていけばよかったんだよ(笑)。エクステも着けられないぐらいにハゲていけば、必然的にスタイルも変わっていったかもしれねえよな。

――髪の毛さえ薄くなっていれば、チャラ男から強制的にキャラ変した大人の棚橋弘至が見られたかもしれないと(笑)。でも、逆に言うとあのスタイルのままで、よく50歳近くまで頑張ったなっていう気もしますよね。

武藤 まあ、そうだよな。節制して見た目も気にしながら、必死に飛んだり跳ねたりしてたんだろうな。

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