山口組は今年どう動くのか(六代目山口組の司忍組長。時事通信フォト)
2025年4月、六代目山口組は神戸山口組などとの抗争を終結すると一方的に宣言した。約10日後、六代目山口組の司令塔だったナンバー2、高山清司若頭は新設ポストの相談役に就任、その後任には弘道会三代目会長である竹内照明若頭補佐が就任している。山口組は、今年、どう動くのか。溝口敦氏と鈴木智彦氏が語り合った。【前後編の後編。前編から読む】
総本部が神戸から名古屋へ移るのか?
鈴木:抗争終結宣言後、山口組はすぐに人事を断行しました。そもそも竹内さんが若頭になることは、ほぼ確定人事だったじゃないですか。10年前に山口組が分裂したのも、弘道会支配が継続されそうな将来に絶望した一派が、組を割って出た。ところが、いざ抗争になってみると、弘道会が圧倒的な戦功をあげた。そのトップが若頭になるのですから、もはやこの論功行賞に誰も異議を挟めません。
溝口:竹内若頭の誕生は、次の山口組トップ……七代目組長も弘道会から輩出するという公的な宣言と読み解くべきです。宣言した以上、2026年に竹内照明七代目組長が誕生してもおかしくないでしょう。今、司─高山─竹内ラインの出身母体である弘道会内部でいろんな動きがあります。野内正博若頭が弘道会の四代目会長になったり……ああいった人事のすべては、山口組竹内七代目体制への組織固めです。そしてこうした弘道会内部の人事が、今はそのまま山口組本体の人事になる。
鈴木:山口組は弘道会にジャックされましたよね。本来、山口組の人事は、直参すべての組長から選出されるけど、今は弘道会内部の動きが、そのまま山口組本体の動きになる。不満分子は分裂抗争で出て行ったし、腹に一物のある直参組長がいたとしても、弘道会一強支配の中で、ライバルとなるほどの力はない。どれだけやりたい放題でも、不満は出ないでしょう。
溝口:決定権を持っているのはやはり高山さんですよ。今の弘道会人事は、つまり高山人事ですから。たしかに他の直参はなにも言えない。でも唯一、異を唱えられる勢力はいます。司組長です。
