社員らによる不正な金銭受領について記者会見するプルデンシャル生命の間原寛社長(時事通信フォト)
外資系生命保険大手のプルデンシャル生命保険で、社員や元社員100人以上が顧客から計約31億円もの金銭を不当に受け取っていた問題が明らかになった。これまでの調査で判明しているのは、長年にわたり顧客から金銭を騙し取ったり、国内では認められていない金融商品を紹介したりするなどの不適切行為が、組織的とも言える規模で蔓延していた実態だ。
同社は1月16日に不祥事を公表したが、23日には会見を開き、経営陣が釈明に追い込まれる事態となった。会見では辞任することが決まっている間原寛社長が謝罪した上で、顧客への返金と補償の実施方法について説明した。
「間原社長は、不祥事の原因について、成績至上主義の評価制度や給与体系があったと説明しました。これらを改善するために、『顧客や社会の信頼回復に全力を挙げて取り組む』としましたが、会社規模も大きいですし、長年の慣習の結果なのでそう簡単にはいかないでしょう」(大手紙経済部記者)
顧客や世論の怒りは簡単には収まりそうにない。
問題の背景として指摘されている、同社の営業職における過度な実力主義。その内実について、プルデンシャル生命の元営業職の社員が証言する。
「金融業界やメーカーなど、さまざまな業界で営業をしてきた人が集まっています。正直に言えば、一攫千金を狙って入社してくる人がほとんどですね。支社によって採用方針は違いますが、名門大学出身のエリートを重視するところもあれば、大卒であれば学歴に関係なく採用する実力主義の支社も多いです」
成果次第で年収は天と地ほどの差がつくという。
「年齢はまったく関係ありません。結果さえ出せば、若くても年収2〜3億円近く稼ぐ人もいます。なかには5億円稼ぐという人も聞いたことがある。一方で、まったく契約が取れない人もいて、その場合は年収200万〜300万円台。全体の1〜2割は、そうした最低レンジの給料の人がいました」
では、これほど極端な年収差を生む給与体系は、どのような仕組みなのか。
