北川悦吏子一覧

【北川悦吏子】に関するニュースを集めたページです。

あsgdふぁds
菅野美穂・浜辺美波共演ドラマ オタク話についていけず脱落者続出
 新型コロナウイルス感染防止のため、“おうち時間”が増えたことで、テレビ視聴の時間も増えているという。ドラマ制作においては、感染対策のための撮影時の制約はあるものの、各局が視聴者獲得に燃え、下馬評の高いドラマをそろえた。しかし、早くも明暗が分かれ始めているようだ。 視聴率で言えば、綾瀬はるか主演の『天国と地獄』(TBS系)は、第1話が16.8%、その後も14%台と視聴率トップを快走中だ。一方、深夜枠ではあるが、池脇千鶴が疲れ果てた40才のOLを演じる『その女、ジルバ』(フジテレビ系)も、その迫真の演技が話題となっている。 一方で、テレビ評論家・吉田潮さんと漫画家・テレビウォッチャーのカトリーヌあやこさんがともに「今後、視聴率が下がりそう」と予測するのは、竹内涼真(27才)主演の『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)だ。 引き裂かれた恋人たちがゾンビに占拠された世界を生き抜く姿を描いた「サバイバルラブストーリー」だが、肝心のゾンビに不満が続出。「ゾンビが少なすぎて、迫力がない。生存者の方が多いから“力を合わせれば勝てるのでは?”とツッコミたくなります」(吉田さん) カトリーヌさんは配信方法に疑問を抱く。「シーズン2はHuluでやるのが決まっている点がガッカリ。Huluまで追いかけない人は“もういいや”と思ってしまうかも。ただ、生存者が亡くなる度に、新しいキャストがどんどん投入されるようなので、今後とてつもない人気キャストが登場すれば、一気に火が付く可能性もあります」(カトリーヌさん)『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)の評判もイマイチだ。数々の恋愛ドラマをヒットさせてきた北川悦吏子さんのオリジナル脚本で、菅野美穂(43才)、浜辺美波(20才)が主演とあって期待値は高かったが、吉田さんは「私にはついていけない」と話す。「固有名詞が立て続けに出てくるセリフが聞き取りづらいし、オタク話にもまったくついていけない。 たとえば“ユーフォーでアニメ化とか”っていうセリフがあったんですけど、ユーフォーって何かと思ったら、『鬼滅の刃』を作った『ユーフォーテーブル』っていう総合映像プロダクションのことだった。“お客さん、うちにオバサンは入れないよ”と日テレに門前払いされたみたい。悲しい気分ですよ」(吉田さん) イラストレーターでドラマウオッチャーのタテノカズヒロさんもこう話す。「浜辺さんがとにかくかわいい。それゆえに、陰キャ(雰囲気や性格が暗い人)で恋人ができなくて母親が心配する……という設定にどうも感情移入できない。そういう意味では『その女、ジルバ』と対照的。今クール見たドラマで唯一、脱落しております」 視聴率も初回こそ10.3%をマークしたものの、“脱落者”が多く、3話目は8.1%とじりじり低下中。「北川悦吏子さんの作品作りへの思いが切実に描かれているので、そこはぐっとくる。ただ、情報量が多いので仕事で疲れている水曜日に見るには不向きかもしれないですね……」(テレビ局関係者)※女性セブン2021年2月18・25日号
2021.02.07 07:00
女性セブン
謎解きイベントのためにオランダ・アムステルダムにまで足を運んだことも(時事通信フォト)
佐藤健、『半分、青い。』は主役より先に抜擢 LINEは全チェック
 NHK朝ドラ『半分、青い。』で、冷静な判断と細かな気配りができる男「律」を演じたかと思うと、『義母と娘のブルース』(TBS系)では一途に恋するやんちゃなパン屋の店長「麦田」を熱演。そして、『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)ドS発言を連発しながらも彼女を見守り続ける医師「天堂」――役によって変幻自在に姿を変える俳優・佐藤健(31才)に心を奪われる人、増えてます! 開設したばかりのYouTube公式チャンネルは、わずか2週間で登録者数160万人を突破するなど、爆発的な人気を誇っている。 “再ブレーク”の要因は、いわずもがな、上白石萌音(22才)とのW主演ドラマ『恋はつづくよどこまでも』だ。佐藤が演じるドS医師・天堂が垣間見せる優しい素顔に胸キュンするファンが続出し、3月のドラマ終了後は“恋つづロス”に陥る視聴者が多数。大ヒットを受けて、4月14日にはスペシャルダイジェスト版が放送された。◆『半分、青い。』は主役より先にキャスティング そんな佐藤は2012年に公開された映画『るろうに剣心』で知名度がアップし、演技力への評価を獲得した後は、映画中心の活動にシフト。 それまでは1年に1本のペースでテレビドラマに出演していたが、あえてテレビへの露出を減らし、2015年放送の『天皇の料理番』(TBS系)に出演以降は、ドラマへの出演は途絶えていた。そして2018年、満を持して出演したのが、主人公の幼なじみ・律を演じたNHKの朝ドラ『半分、青い。』だった。「実は、主演の永野芽郁さん(20才)よりも先に佐藤さんの起用が決まっていました。この作品の主役は、若く初々しい女性でいくという方針で、相手役には知名度が高く、女性人気が高い俳優を探していたんです。 さらに、脚本を担当した北川悦吏子さんは、『律は10代から40代まで同じ人に演じてほしい』という希望があった。そこで、青年から中年までを違和感なく演じられる力量と、人気を兼ね備えた佐藤さんに白羽の矢が立ったんです」(テレビ局関係者) 当初、佐藤はオファーに難色を示していたという。しかし、若い女性からは人気があるものの、中高年女性にはまだ知名度が高くないという自覚があり、幅広い年齢層が見ている朝ドラへの出演を決断したそうだ。「佐藤さんのお母さんがドラマを見て、『律のイメージは健そのもの』とうれしそうに話していたそうなんですよ。口数が少なく、自分の気持ちを表現するのが上手なタイプではないところがそっくりだそうです。『母が喜んでくれたので、出演してよかった』と佐藤さんも言っていました」(別のテレビ局関係者)『半分、青い。』をめぐり、佐藤に大感激した年上の女性がもう1人いる。それが、前出の北川さんだ。「撮影中も、佐藤さんと北川さんはLINEでやり取りを重ねていたんです。その中で、佐藤さんが『この作品を北川さんの代表作にします』と伝えたそうなんですよ。北川さんの代表作といえば、『愛していると言ってくれ』(TBS系)や『ロングバケーション』(フジテレビ系)など、1990年代の名作が多い。佐藤さんには『出演するからには多くの人から支持される最高の作品にして恩返ししたい』という思いがあったそうです」(前出・テレビ局関係者) 宣言どおり、北川さんの期待に応え、佐藤は視聴者の心を揺さぶる名演を見せた。◆LINEは全チェックのマメさ 最近、佐藤のファンの間で大きな話題を呼んでいるのが、彼の公式LINEだ。芸能人の公式LINEは、出演情報などが一方的に送られてくるものが多いのだが、佐藤の場合は一線を画している。「佐藤くんの公式LINEは、登録すると、《ひま?》とか《こっちはずっと映画を撮っていたよ》など、リアルなメッセージが送られてくるんですよ。『私、佐藤くんとつきあってたんだっけ』って錯覚して、思わず返信しちゃうほど。しばらく既読スルーされることもあるんですけど、それがまた本物の彼氏っぽくて、すっかりハマってます」(佐藤のファン) 実は、このLINEメッセージ、佐藤本人がファンからの返信もマメにチェックしているというから驚きだ。「仕事の合間や移動中など、疲れていてもかなりの頻度でLINEの返信に目を通しています。なるべく多くの人のやりとりと辻褄が合うように工夫してメッセージを考えることが多いみたいですよ」 ルックス、演技力、ファン対応。すべてを兼ね備えた国民のカレシは、今後私たちにどんな喜びと驚きを与えてくれるのだろうか。※女性セブン2020年4月23日号
2020.04.15 07:00
女性セブン
野木亜紀子さん脚本で話題の『コタキ兄弟と四苦八苦』(公式HPより)
人気脚本家が深夜帯へ 刑事、医療モノ増えた連ドラと一線画す
 かつての連続ドラマは、誰もが名前を知る人気脚本家の作品が目立っていた。しかし、最近、そうした傾向に異変が見られる。ゴールデン・プライムの時間帯ではなく、深夜枠で作品を手掛ける人気脚本家が増えているのだ。いったいなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景について解説する。 * * * ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)帯に放送される16作のうち、医療モノが6作、刑事モノで6作が放送されるなど、これまでにないほどジャンルの偏りが見られる冬ドラマ。その中で異彩を放ち、ネット上でジワジワと注目度を上げているのが、金曜深夜に放送されている『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)です。 同作は、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、『アンナチュラル』(TBS系)などのヒット作を手がけ、「今最も旬の脚本家」と言われる野木亜紀子さんのオリジナル作品。「なぜ人気絶頂の脚本家がテレビ東京の深夜ドラマを書くのか?」と、ドラマ好きの人々を中心に話題を集めているのです。 しかし、人気脚本家がゴールデン・プライム帯と比べて視聴者の少ない深夜ドラマを手掛けるのは今冬だけではありません。野木さん以外の人気脚本家たちにも、ゴールデン・プライム離れが見られるのです。◆各局が人気脚本家を深夜帯に招いている 昨年を振り返ってみると、『ごちそうさん』『おんな城主 直虎』(NHK)、『JIN-仁-』『とんび』『天皇の料理番』(TBS系)などを手がけた森下佳子さんは、7月期土曜深夜の『だから私は推しました』(NHK)。『ちゅらさん』『ひよっこ』(NHK)、『ビーチボーイズ』『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)、『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)などを手がけた岡田惠和さんは、7月期金曜深夜の『セミオトコ』(テレビ朝日系)。 もともと深夜を主戦場にしていたものの、近年は『スーパーサラリーマン左江内氏』『今日から俺は!!』(日本テレビ系)とゴールデン・プライムの作品が続いた福田雄一さんは、不定期土曜深夜の『聖☆おにいさん』(NHK)、10月期金曜深夜の『時効警察はじめました』(テレビ朝日系)。『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)、『高校教師』『未成年』(TBS系)などで一世を風靡した野島伸司さんは、2013年から主戦場を深夜帯と動画配信サービスに移し、昨年も『百合だのかんだの』(FODで配信後フジテレビ系の深夜帯で放送)を手がけました。 また、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)、『透明なゆりかご』(NHK)などで「業界内の評価はトップクラス」と言われる安達奈緒子さんは、昨年ゴールデン・プライム帯の『サギデカ』(NHK)、『G線上のあなたと私』(TBS系)だけでなく、深夜帯の『きのう何食べた?』(テレビ東京系)も手がけました。 野木さんはテレビ東京系、森下さんはNHK、岡田さんはテレビ朝日系、福田さんはNHKとテレビ朝日系、野島さんはフジテレビ系、安達さんはテレビ東京系と、「各局が深夜帯に人気脚本家を招いている」という事実も見逃せません。 さらに、その他の人気脚本家にも、深夜帯どころかテレビの連ドラそのものから距離を取っている人が少なくありません。『Mother』『Woman』(日本テレビ系)、『最高の離婚』(フジテレビ系)、『カルテット』(TBS系)などを手がけた坂元裕二さんは8クール、『リーガルハイ』『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)、『鈴木先生』(テレビ東京系)などを手がけた古沢良太さんは7クール、『ロングバケーション』(フジテレビ系)、『ビューティフルライフ』『オレンジデイズ』(TBS系)、『半分、青い。』(NHK)などを手がけた北川悦吏子さんは6クール、『SP 警視庁警備部警護課第四係』(フジテレビ系)、『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』『dele』(テレビ朝日系)、『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)などを手がけた金城一紀さんも6クール、テレビの連ドラから遠ざかっています。 視聴者と業界人の両方に多くのファンを持つ人気脚本家たちは、なぜゴールデン・プライム帯はおろか、テレビの連ドラから距離を置いているのでしょうか。◆視聴率、表現の制約、質をめぐる思惑 録画機器の発達とネット視聴の浸透によって、ドラマはリアルタイムでテレビ視聴してもらうことが難しくなりました。しかし、ゴールデン・プライム帯は現在でもリアルタイムでテレビ視聴してもらい、視聴率獲得することが最重要視され、そのためのドラマが企画・制作されています。 だから冒頭に挙げたように、見やすさを重視した一話完結型の医療モノや刑事モノが増えました。また、企画を通すためには、「視聴率が獲得できるか?」という基準をクリアしなければいけないため、もともとファンの多い人気原作の実写化が選ばれがちです。 しかし、基本的に人気脚本家たちが書きたいのはオリジナルであり、しかもその大半は医療や刑事ではありません。実際、前述した『コタキ兄弟と四苦八苦』、『だから私は推しました』、『セミオトコ』、『時効警察はじめました』、『百合だのかんだの』はオリジナルであり、作品ジャンルも世界観もバラバラです。 ゆえにドラマのプロデューサーたちは、視聴率獲得が絶対視されるゴールデン・プライム帯の作品に人気脚本家を起用しづらいところがあり、「深夜帯に伸び伸びと書いてもらおう」という形が増えているのです。 人気脚本家たちにとっても、深夜帯なら低視聴率報道に悩まされることも、「脚本がひどい」などのバッシングを受けることも少なく、表現の制約もゴールデン・プライム帯ほど多くありません。自分の書きたいものや、質の高さを追求することに専念できるため、「むしろ深夜帯のほうがいい」という人が増えました。 また、それでも不自由さを感じてしまう脚本家は、「テレビの連ドラから少し距離を取り、単発ドラマ、映画、舞台などを手がけながら様子を見ている」ようなのです。◆動画配信サービスとの連動で収益アップ その他の側面として挙げておきたいのは、深夜ドラマが動画配信サービスと連携することによって、以前よりもお金を稼げるようになっていること。このところParavi、FOD、Huluなどで配信したのちに地上波の深夜帯で放送される作品が増えているように、「深夜ドラマでもネットかテレビのどちらかで見てもらえるなどチャンスが広がった」「評判がよければ世界中の人々に見てもらえる」という理由から、人気脚本家にとってもやりがいのある場になっているのです。 一方、大石静さん、遊川和彦さん、井上由美子さんは、依然としてゴールデン・プライム帯の作品を手がけ続けていますが、ここ数年でささやかれているのが作風の変化。オリジナルを手がける技術と意欲はさすがである反面、視聴率獲得に向けたシンプルな作品に徹することもあり、ドラマ好きの間では「柔軟に変えられるのは凄い」「以前に比べると物足りない」と賛否が分かれているのです。 どちらが正しいというわけではありませんが、現在の視聴率という評価指標が変わらない限り、「人気や実力のある脚本家ほど深夜帯に移る、テレビの連ドラから距離を取る」という傾向は進む一方でしょう。やはり、テレビ局とプロデューサーたちが変わらなければ、ドラマの質や多様性を保っていくことは難しそうです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本超のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2020.01.18 07:00
NEWSポストセブン
好調続く『まんぷく』 『半分、青い。』との決定的な違い
好調続く『まんぷく』 『半分、青い。』との決定的な違い
 20%を超える高視聴率をキープしているNHKの連続テレビ小説『まんぷく』。前クールの朝ドラ『半分、青い。』も好調のまま放送を終えたが、『半分、青い。』とはどこに違いがあるのか? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * *『まんぷく』がスタートして1か月。このドラマを見るたびになんだかホッとしている方も多いのではないだろうか?  ホッとする要因の第一は、やはり、主人公のキャラクターである。早くに父を亡くした三姉妹の三女として育った福子(安藤サクラ)は、母(松坂慶子)の反対にもめげず、変わり者の発明家・萬平(長谷川博己)と結婚。戦時の困難をなんとか乗り切り、復興をめざす大阪で新しい生活を始めたばかりである。 大好きな姉(内田有紀)を結核で亡くしたり、萬平が無実の罪で憲兵に引っ張られて暴行されたり、家が全焼したり、たった1カ月でこんなに大変な展開が続いたわけだが、どんなに厳しい状況でも、安藤サクラのおたふくフェイスに救われる。泣いても笑っても、「萬平さんが好き」「萬平さんは人を幸せにできると人」という気持ちを全身で表現する福子にホッとできるのである。 思えば、この前の朝ドラ『半分、青い。』は、見る人をホッとさせないことで、視聴者を惹きつけたドラマであった。主人公は、どう考えてもお似合いの幼なじみのプロポーズを断り、漫画家目指したかと思えば、意外な人物と結婚、母となって落ち着くかと思いきや、離婚して故郷に帰り、さらには起業する。ヒロイン鈴愛(永野芽郁)をはじめ、登場人物たちは常にぐらぐらと不安定で気になる存在。再び巡り合った彼ともどうなるのか?とドキドキさせる。さすが北川悦吏子作品だと思ったが、心の底で「そろそろホッとさせてくれ~」と願ってしまったのも事実。 さらにヒロインの言語感覚もホッとさせる要因だということもよくわかってきた。福子はホテルのフロント勤務もしていて、話し言葉は比較的ゆっくりの関西弁。萬平がかつて福子をお茶に誘った際に、彼女のおなかがぐーっと鳴った話をすると、「思い出したくないけど~」と目じりを下げて照れまくる。ごった返す市場のラーメン屋台で、麺とスープだけの一杯のラーメンをふたりで分け合うときには、「萬平さんから、どうぞ」とにっこりする。 声のトーンは高く、おっとりとゆっくりしているのが特徴だ。鈴愛の声が全体に低めで、離婚を言い出した夫に「死んでくれ」と言うなど、言葉がぶっきらぼうだったことを思うと、やはり対照的だ。ヒロインのこのぶっきらぼうさに共感できるか否かで、ドラマに対する好みは分かれたはず。その意味でも挑戦的朝ドラだったのだ。『まんぷく』は、インスタントラーメンを発明した安藤百福夫妻がモデルだということは初めからわかっていて、萬平は失敗を繰り返すものの、着地点が見える安心感はある。恋愛要素はほぼゼロだし、ハラハラしない、おとなばっかりのドラマともいえる。しかし、挑戦的でない分、のんびりとラーメンの湯気も楽しめるというものだ。寒いシーズンには、こういうドラマが有難い。『まんぷく』が高視聴率なのも、うなずける。
2018.11.02 07:00
NEWSポストセブン
『半分、青い。』219人調査、もう一度見たい名場面ベスト5
『半分、青い。』219人調査、もう一度見たい名場面ベスト5
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』が半年間の放送を終え、9月29日に大団円を迎える。過去の朝ドラにはないストーリーの急展開で、「鈴愛ちゃんが出産したと思ったら2日後には娘が5才になっていた! 1日でも見逃すと、話について行けなくなりそうで夢中になって見た」「ラスト1週間でユーコが東日本大震災で被害に遭うなんて想像していなかった。最後まで予測できない」と視聴者を釘付けにしっぱなしだった。 150話までの平均視聴率は21%超え。ここ5年の朝ドラでは『あさが来た』、『とと姉ちゃん』、『花子とアン』に次ぐ記録となりそうだ。「他の朝ドラと違うのは、終盤戦になって視聴率がグングンと伸びてきていること。ここ4週は平均22%と好調です」(NHK関係者) 最終回目前、脚本家の北川悦吏子さんは、お気に入りのワンシーンはどん底の鈴愛がユーコに「逃げたヤツに何がわかる」とあたり散らす場面(6月30日放送)だと明かした。それならば──。 本誌・女性セブンは『半分、青い。』ファン219人に緊急アンケートを実施。「1~150話(4月2日~9月22日放送分)」でいちばん印象深い、好きな場面ベスト5を発表する。この結果を見て、心の準備をしながら最終回を迎えたい。『半分、青い。』名場面ベスト5【第1位】「入る?」「音は怖く、風は優しく、律はあったかい」/第25週「君といたい!」9月19日放送 扇風機完成に向けて徹夜で研究していた律(佐藤健)。翌朝オフィスを訪れた鈴愛(永野芽郁)がソファで眠る律に顔を近づける。律は「入る?」と鈴愛を毛布の中へ。ふたりは初めてキスをする。【第2位】「ぼくは和子さんの子供で幸せだった。あなたの息子で、本当に本当によかった。 大好きだ。面とは向かって言えなくて、ごめん」/第21週「行きたい!」9月24日放送 遠隔操作で会話できるぬいぐるみ『岐阜犬』越しに和子(原田知世)と律が会話する。今まで言えなかった本音をポツリポツリと…。この8日後、和子は他界する。【第3位】「5秒だけ許して」「律が幸せやと、私も幸せや」/第22週「何とかしたい!」9月1日放送 家族とやり直すために、一緒に渡米することを決意した律。鈴愛は娘の花野(山崎莉里那)と東京行きを決める。いつもの河原で会ったふたり。鈴愛は「5秒だけ」と言い律の首に抱きつく。【第4位】「鈴愛、結婚、しないか」「…ごめん、無理だ」/第13週「仕事が欲しい!」6月25、26日放送 上京後、律に彼女が出来たことで別れ話に。それからしばらく会っていなかったふたりが、偶然、地元の駅でバッタリと再会を果たす。律は鉄橋の階段で突然、鈴愛にプロポーズする。【第5位】「川挟んで、名前大声で呼び合うとか、愛やないの? 違うの?」/第1週「生まれたい!」4月6日放送 亡くなったおばあちゃんとおじいちゃんをしゃべらせてあげるために「私は三途の川を挟んで糸電話をやる」と決めた鈴愛。100mの糸電話を試すために同級生のブッチャー(矢本悠馬)、菜生(奈緒)と川へ。実験は成功。鈴愛と律は何度も「りーつー」「すずめー」とお互いの名前を呼び合った。※女性セブン2018年10月11日号
2018.09.28 07:00
女性セブン
『半分、青い。』北川悦吏子氏が語る親子愛と注目の最後の台詞
『半分、青い。』北川悦吏子氏が語る親子愛と注目の最後の台詞
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』が9月29日に最終回を迎える。『半分、青い。』には、脚本家・北川悦吏子さん(56才)がこれまで書いてこなかったテーマが描かれている。それは、親子の物語だ。 晴(松雪泰子・45才)と鈴愛(永野芽郁・18才)。鈴愛と花野(山崎莉里那・6才)、そして、和子(原田知世・50才)と律(佐藤健・29才)。 ドラマではそれぞれの親子が丁寧に描かれている。「朝ドラなのでホームドラマの要素も入れてくださいと言われたからというのもありますが、私自身この作品は親子が大きなテーマだと思っていました」(北川さん・以下「」内同) もともと腎臓に持病があったため、16才のときに医師から、出産はできないと思うと言われたこともあり、子供がいる人生は考えていなかった。ところが1993年に結婚し、1997年に思いがけず妊娠、出産。35才の時だった。「子供がほしいとは思っていなかったのに、産んでみたらものすごくかわいかった(笑い)。以来、『いつか母娘の物語を書きたい』と思っていました」 現在大学3年生の娘は、「あさぎ空豆」という名前で写真を発表しており、2015年には母娘で『恋をしていた。』というフォトエッセーを出版。実は『半分、青い。』で、律の父・萩尾弥一(谷原章介・46才)が好きな写真の一枚として娘の写真を提供した。また、花野がフィギュアスケートを習うというのも、幼少時代の娘がやっていたことがベースになっている。「どんなに愛していても、血がつながっていても、私と娘はまったく別の人格なんですよね。彼女はやりたいことがあっても手を挙げることができない子で、小さい頃は母の教育で変えられるのではないかと思ったけど、どうにもならず。でも、それが彼女らしさなんだと思ったら、すごく楽になりました」 以前から、北川さんが書いたドラマはほとんど見ないという娘。「彼女はアニメが好きなので、リア充なものは見られないって(笑い)。それでも今回は5、6回見たかな。感想は『朝から重い!』だそうです。お友達や大学の教授が『お母さんのおもしろいね』と言ってくれた話なんかは嬉しそうにしてくれるんですけどね」 北川さんと娘のエピソードは、どこか晴と鈴愛の姿につながる。たとえば、鈴愛が漫画家になるため上京したいと晴に告げるシーン。『お母ちゃんの中には3つのあんたも、5つのあんたも、13才のあんたも全部いる』というせりふは、母親なら誰もが共感できる心情ではないだろうか。オンエアではここまでだったが、この前には『お母ちゃんは、スーパーとかで“お母ちゃ~ん”って呼ぶ小さい子の声に振り向いてまう。鈴愛がお母ちゃんを呼んどるんやないかって、振り向いてまう』というせりふがあったという。「残念ながら放送ではカットされてしまいましたが、これも私自身がやってしまうこと。ママーって言う小さな女の子の声に、条件反射でビクッとします(笑い)」 晴は、1995年に他界した実母のおもかげがあるという。「晴さんと違って母は専業主婦でしたが、重なる部分はたくさんありますね。私は母が弱音を吐くのを聞いたことがなくて、強い人だったなと思うと同時に、すごく心配性なところもありました。腎臓が悪い私のために減塩しょうゆの小さなパックを持ち歩いてくれたりしました。私が『愛していると言ってくれ』を書いているときに体調を崩し、最終回まで見てくれてから逝きました」 子供の頃から「手に職をつけなさい」と繰り返し言われたことが北川さんの「自分の力で生きていきたい」という強い思いを育てたのかもしれない。 9月29日に放送される第156話が最終回。いちばん最後のせりふに注目してほしいと言う。「まだ最終回の完パケ(編集が終わった状態のもの)を見ていないからなんとも言えないですけどね。私は作家なので、脚本だけの勝負という意味では正解を出したと思っていますが、いつだって完パケを見るまでは本当の正解はわかりません。最終週は何度も何度も書き直したけど、最終回の最後のせりふはポンと浮かびました。何も後悔はありません。 今読むと、われながらいいせりふ(笑い)。ドラマの世界観にぴったりです。最後の言葉としてふさわしい。きっとみなさんの胸に届くと信じています」※女性セブン2018年10月4日号
2018.09.25 07:00
女性セブン
北川悦吏子氏、『半分、青い。』の執筆中2度入院していた
北川悦吏子氏、『半分、青い。』の執筆中2度入院していた
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』が9月29日に最終回を迎える。「命がけで執筆した」と脚本を担当した北川悦吏子さん(56才)は語ったが、この発言は決して大げさではない。すでに執筆を始めていた2017年の夏、彼女は担当医からこう言われていた。「もし、朝ドラの期間にオペが必要なほど体調が悪くなっても、必ず1か月で戻します」 心強い言葉ではあるが、裏返せば、そうなる可能性は少なからずあったということだ。「私には内科医と外科医、2人の主治医がいるのですが、彼らには以前から相談していました。それでもやっぱり体調面で不安はあって、私が涙目で『大丈夫です! やります!』と言っているのを聞いていたNHKの人たちはもっと不安だったろうと思いますね。何も言わないでいてくれたけど(笑い)」(北川さん、以下「」内同) 実は北川さんが患っているのは、今回のドラマのヒロイン・鈴愛の状態と同じ2012年に患った片耳の失聴だけではない。1999年に「炎症性腸疾患」が見つかり、以来痛みに七転八倒しながらの闘病生活が続く。 2010年には大腸全摘出のオペを受けて症状は落ち着いたが、今も体調は不安定。常に自分の体と向き合いながら仕事をしている。「万が一のことがあったとき備えておかなければいけないな、と思っていた矢先に、『ちゅらさん』や『ひよっこ』を書いた脚本家の岡田惠和さんと会う機会がありました。『もしものときは助けてくれる?』と言ったら『もちろん、喜んで』と言ってくれました。 いろんな記事で岡田さんの方から申し出たみたいになっているけど、間違いなく私が頼んだんですよ(笑い)。実際、2度入院することになりましたが、なんとか最後まで自分で書き終えることができました。締め切りを破ったことは一度もないです」 自身も病気と闘いながら書いた、片耳失聴のヒロイン。しかし作品に暗さはみじんもない。毎日の放送を見ていると、鈴愛にハンディキャップがあることを忘れているのだ。「私自身、片耳が聞こえないことも、病気を抱えていることも忘れているときがありますよ。それがリアルな生活だと思う」 そう。北川さんが描く世界には“リアル”が詰まっている。それが見ている側の心に刺さるのだ。それがもっとも表れるのが、せりふ。 実際、SNSなどではストーリーだけではなく、登場人物が口にしたせりふについて熱く語るコメントが多い。北川さん自身が経験したり、感じたりしたことがせりふになっているからだ。「私は1mmでも作品をおもしろくしたいから、リアルを入れる。そうすると物語が強くなるんです」 たとえば、豊川悦司(56才)演じる少女漫画家の秋風羽織のせりふだ。『つまらないものなら書くな。この世にない方がマシだ』 これは以前、北川さんが病気で長期間脚本を書くことができなかった時期、ベッドの中からテレビドラマを眺めているときに思ったことだという。「つまらなかったんですよ、そのドラマ。誰かがやりたいという気持ちを強く持ってやっているとは思えなかった。ただ、時間を埋めている。せっかく元気な体があって、この枠を与えられていながら、こんな気の抜けたものを作るなんて…と悔しかった。そのときの気持ちが、秋風のあのせりふになったんです」 北川さんのリアルに基づくせりふは他にもたくさんある。鈴愛が失聴したときに言った『私の世界は、半分になった』は、失聴してすぐの頃の気持ちだそうだ。※女性セブン2018年10月4日号
2018.09.24 07:00
女性セブン
朝ドラに原案協力のバルミューダ社長「鈴愛と僕の共通点」
朝ドラに原案協力のバルミューダ社長「鈴愛と僕の共通点」
 いよいよ大詰めを迎えているNHK連続テレビ小説「半分、青い。」。連日20%超の高視聴率をキープし続けているが、最大の注目は、鈴愛と律にどのような結末が用意されているのかだろう。その二人は目下、会社「スパロウリズム」を立ち上げ、「そよ風の扇風機」の開発から資金集め、売り込みに四苦八苦している。■モデルになったバルミューダ寺尾玄社長「テレビはほとんど見ないです」 二人の運命を左右しそうなこの扇風機のモデルになっているのは、家電メーカー・バルミューダの「グリーンファン」だ。価格は3万円超と、扇風機としては高額ながら、自然の風を再現した画期的な扇風機として、2010年の発売以来、30万台を突破した大ヒット商品である。 すでに番組のクレジットに表示されている通り、「半分、青い。」の原案には、バルミューダの寺尾玄(てらお・げん)社長が協力している。それによって「グリーファン」の開発販売過程が正確に脚本に盛り込まれ、ドラマにリアリティを与えている。鈴愛と律が味わっているのは、実際の大ヒット商品を世に出すに至ったものづくりの苦労と喜びなのである。原案協力に至った経緯を、バルミューダの寺尾社長はこう語る。「きっかけは、脚本の北川悦吏子さんが糸井重里さんと僕の対談を読んでくださったことでした(ほぼ日刊イトイ新聞「バルミューダのパンが焼けるまで」)。興味を持ってくださって、脚本に協力してほしいという依頼が来たのです。ただ僕は、あまりテレビを見ないんですね。正月の箱根駅伝とボクシングのタイトルマッチ以外、ほぼ見ないから、申し訳ないですが、連続テレビ小説がどういうものか、知らなかったくらいです。それもあって、お話をいただいた時は驚きました。 お受けしたのは、ドラマを通じて、ものづくりの面白さを伝えていただけると思ったからです。バルミューダのことではなく、こういう道もあるんだということを、知ってもらいたかった。バルミューダを創業して15年経ちますが、日々、刺激的な冒険が続いています。このドラマをきっかけに、ものづくりを始める人が一人でもいたら、ドラマに協力した甲斐があると思います」 たとえばドラマの中で、鈴愛と律は「自然界の風」と「扇風機の風」の違いは“渦”にあることを突き止め、渦を壊そうと試行錯誤を重ねる。これはそのまま、寺尾社長が発見し、辿った道のりだ。「実現までに何をしたか、なぜそれをしたか、技術的なプロセスはすべて脚本をチェックさせていただきました。ただ、どのようにそれを思いついたのか、の部分は、僕の体験とはけっこう違っていますね。その辺りに、ドラマ性を感じ、面白いなと思います」(寺尾社長) 例を挙げれば、律が二重構造によって扇風機の渦が壊れることに気づくシーン。ドラマでは、鈴愛が思いつきで描いた花のイメージ図とともに、フィギュアスケートを習っている花野の話がヒントになっている。エキシビションのラストで大勢のスケーターが手をつないで滑るとき、みなが同じスピードで滑らないと、つまり速い人と遅い人がいると、ラインが崩れて転んでしまう。この話から、律は二重構造を思いつくのだ。 一方、寺尾社長は、二人三脚を30人でおこなう「30人31脚」を見て、同様の原理を思いついたという。現実では寺尾社長が一人で発想・実現したアイディアを、「半分、青い。」では、律・鈴愛・花野はじめ、皆で力を合わせて生み出していく。そこにドラマのダイナミズムが生まれている。■思い込みが薄い人間だからできること そもそも、漫画家を諦めてものづくりへの道を歩み始めた鈴愛と同様、寺尾社長は異色の経歴の持ち主だ。高校を中退し世界を放浪、その後、ミュージシャンとして活動したものの挫折、30歳を超えてからものづくりを始めた。異ジャンルからものづくりへの参入という、一見すると唐突とも思える舵の切り方にも、二人の共通点を見出すことができるのではないか。「常識の枠に囚われている人は少なくありませんが、それよりも危険な枠は、自分の思い込みだと思います。私に向いているのはこれ、私にはこれは無理、もう○歳だからダメ、などと自分で自分の範囲を決めつけることで、もしかしたら出会えたかもしれない明るい未来に出会う可能性を下げている。このドラマの主人公と僕は、比較的、そうした思い込みが薄い人間なのでしょう。 いつでも、何でも、好きなことをしていい。それを教えてくれたのは、僕の場合は、両親でした。農業に失敗した後、様々なアルバイトで生計を立てた父は、突然、40歳のときに陶芸家になると宣言し、実際に、半年後になりました。そういう生き様を目の前で見ていたからこそ、音楽からものづくりの世界に、抵抗なく入れたのです。バルミューダは扇風機のほかに、トースターや、最近ではデスクライトまで様々な商品を開発していますが、アイディアを形にするという点では、音楽の経験がすごく役立っています」(寺尾社長) 何回挫折しようと、自分の気持ちのままに真っ直ぐに行動してきた鈴愛が、律とともに最後に辿り着いた扇風機。運命の扇風機は私たちにどんな風を届けてくれるのだろう。楽しみに待ちたい。撮影/内海裕之
2018.09.23 16:00
NEWSポストセブン
『半分、青い。』北川悦吏子氏、命がけの脚本と仏心と迷い
『半分、青い。』北川悦吏子氏、命がけの脚本と仏心と迷い
 やさしいそよ風が吹く扇風機を作っているうちに、鈴愛と律は自分の気持ちに気づき始める。本当にいちばん大切な人って──。半年間続いたNHK連続テレビ小説『半分、青い。』が9月29日に最終回を迎える。最終週の脚本は、収録直前まで悩み抜いたと脚本家・北川悦吏子さん(56才)は明かす。「展開はすでに決まっていたんですけど、いざ書こうとしたら迷いが出てしまって…。あまりに衝撃的なので怖くなり、自分自身に対してひよってしまったんです」 登場人物を愛しすぎたから、かわいそうになって仏心が出た。それが迷いになったのだと北川さんは言う。別の脚本を用意して制作スタッフにも相談した。北川さんはそのときどきのリアルな言葉を文字にして残してきた。自身の闘病中、痛みにのたうち回りながらも、薬の袋に思いついたせりふをとどめたこともあった。せりふを書く上で常に考えているのは「このシーンでいちばん強烈な、心に残る、刺さる言葉を選ぶ」こと。それは『半分、青い。』でも同じだった。 朝ドラ『半分、青い。』を書く──それは北川さんが「どうしてもやりたい」仕事だった。決心したのは、5年前の2013年6月30日。「NHKの担当者にメールを送ったんです。『このままだとタイミングが見つけられないまま言えずに終わるから、勢いに乗って言います!』と。自分の体調や時期を考えていたら、ずっと『やりたい』と言えずに終わってしまう気がして。けっして病気が治ったから挑戦したわけではないんです。やるなら『今だ!』と思った」(北川さん、以下「」内同) そして2018年元日。北川さんは年賀状にこう記した。「今年、4月2日から、NHK朝ドラ『半分、青い。』が放送されます。私の命がけの作品です。どうぞ、ご覧ください」『半分、青い。』は岐阜県で生まれ育ち、子供の頃に病気で左耳を失聴したヒロイン・楡野鈴愛(永野芽郁・18才)が、漫画家を目指して上京しデビューを果たしたが、挫折。結婚して出産するが、離婚…と、挑戦と挫折を繰り返しながら、高度成長期の終わりから現代までを駆け抜けるという物語だ。『愛していると言ってくれ』、『ロングバケーション』、『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』など数々の恋愛ドラマを世に送り出し「ラブストーリーの神様」といわれる北川さんが朝ドラを手がけることは、放送前から大きな話題となった。 鈴愛の左耳が聞こえないというのは、北川さん自身が2012年に左耳を失聴した経験がベースにある。「片耳失聴というのが企画の肝。この設定を発表したら “また北川さんはハンディキャッパーものを書くのか”と言われるだろうな…と覚悟していました。でもハンディキャップがあるからこそ朝ドラで堂々とやりたかった。もちろん、脚本家として、もっとも過酷な枠であることは承知していたけれど、命がけで書くのなら、自分がいちばん書きたいもので挑戦したいと思ったんです」※女性セブン2018年10月4日号
2018.09.23 07:00
女性セブン
『半分、青い。』脚本家の「神回予告」は禁じ手ではなかったか
『半分、青い。』脚本家の「神回予告」は禁じ手ではなかったか
 昨今の視聴者からみれば、本編の出来不出来のみならず制作サイドの「姿勢」にどこまで共鳴できるか、という点もヒットの重要な要素となろう。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏がNHKの朝ドラについて指摘する。 * * * NHK連続テレビ小説『半分、青い。』もいよいよ残すところ一週間。スタートからの半年間を振り返れば、かなり個性的で珍しい朝ドラだった、と総括できるのではないでしょうか。 とはいえ前半、鈴愛が漫画家を目指し修業するストーリーは、表面的な新奇さはあってもどちらかといえば「若い主人公が格闘しながら成長していく物語」という意味で従来の朝ドラの路線上にあった。何といっても目を惹いたのが、「秋風羽織」という大漫画家のキャラクター。この人物を作り上げた脚本家・役者・演出家の功績は、とても大きかったと思います。 豊川悦司演じる秋風先生の言葉は深淵で、説得力が半端なかった。決して上から目線の説教調ではなく、自分自身の苦闘経験を土台に結晶させた人生の哲学をまっすぐ弟子にぶつけていく。それを受け止めた弟子は力を磨き伸びていく。Web上に「秋風先生の名言集」ができてしまうほど、感動的なシーンがいくつもありました。 そしていよいよ、プロの漫画家となり秋風先生の元を巣立った鈴愛。ところが、あえなく漫画家の道を挫折してしまう。このあたり、NHK朝ドラとしては珍しい展開に。「コツコツと努力する→目的を達成する」という平和的方程式を、このドラマはあっさりと崩したのですから。 後半は100円ショップの店員、地元でカフェ経営、ベンチャービジネスと鈴愛の仕事はめまぐるしく変わっていく。私生活も結婚、出産、離婚と変転。前半の完成度に比べると後半は断片的な話や登場人物が多く、次々にエピソードが飛び、結局何を描こうとしているのか浮遊している印象があった。 なぜ前半と後半でこうも違う質のドラマになったのでしょう? 一人の脚本家が書いているドラマだというのに? その意味でもあまり見たことのない「珍しい朝ドラ」だったと言えるでしょう。 珍しいと言えば、「登場人物」もそうでした。 今回、いわゆるドラマの中の配役・俳優たちに加えてもう一人、珍しい登場人物が加わりました。「脚本家」自身です。北川悦吏子氏はSNSで逐一ドラマの内容や展開を自ら説明。朝ドラの後続番組『あさイチ』でMCの博多華丸が、ドラマのあまりに早い展開にとまどうコメントをすると、たちまち北川氏がTwitterで反応。「華丸さん、直接、お話したいです!!」などと呼びかける。 そして、ドラマがまだ終わらないうちに華丸にインタビューを受け「あのセリフの背景はこうだった」「書くのを迷ったセリフはこれ」などと事細かに解説。従来は黒子的存在だった脚本家が、こうもWebやテレビに出張っては語り「登場人物の一人」となったのも、NHK朝ドラでは見られなかった「珍現象」と言えるでしょう。「これまでにない朝ドラに」と強く意識していたのだろうと思いますが、そうは言っても……やってはいけない禁じ手というのもあるわけで。 北川氏はTwitterで「この放送回は神回」などと繰り返し予告しました。いくら過去に「恋愛ドラマの神様」と呼ばれていたとはいえ、自分が書いているドラマで「神回」の予告とはいかがなものか? 神はそんなに軽くない。そして、作品から神を感じとるのは、間違いなく脚本を書いた人ではなくて、視聴者のはずです。ドラマに「神の存在」があるかどうかを判断するのは、鑑賞側のばずです。 いくら他にはない斬新な朝ドラを狙ったからといって、神回予告というものだけは、「それを言ってはおしまい」の禁じ手であり、踏んではいけない虎の尾だったのではないでしょうか。
2018.09.22 16:00
NEWSポストセブン
永野、松雪、原田ら集結 『半分、青い。』豪華打ち上げ撮
永野、松雪、原田ら集結 『半分、青い。』豪華打ち上げ撮
 残すところ1か月強。幼なじみの楡野鈴愛(永野芽郁・18才)と律(佐藤健・29才)の関係がどうなっていくのか──怒濤の展開が視聴者を引きつけ、14週連続で平均視聴率20%超えをキープしているNHK朝ドラ『半分、青い。』。 昨年10月に岐阜県でスタートした撮影が、8月17日に終了した。毎回、朝ドラのクランクアップは報道向けに公開されてきたが、今回は異例の非公開。「その日はラストシーンの撮影だったそうで、ネタバレを防ぐために公開を避けたのでは。楡野家勢ぞろいで、脚本の北川悦吏子さんも参加し、みんなで祝杯をあげました。鈴愛ちゃんも、お母さん役の松雪泰子さん(45才)も大泣きでした」(芸能関係者) 3日後の20日午後6時、東京・新宿の高級ホテルで打ち上げが行われた。スタッフも合わせて総勢約200人。会場に最初に足を踏み入れたのはヒロインの永野だった。黒の膝丈ワンピースにパンプスと、役柄とは印象がガラリと変わるシックな装いだ。松雪や佐藤が続々と中へ入っていく。井川遥(42才)、原田知世(50才)、斎藤工(37才)らに交じってなんと1回限りで声だけの出演だった原口あきまさ(42才)もいた。「撮影中のVTRをスクリーンで上映したりと、たっぷり3時間盛り上がっていました」(前出・芸能関係者) 午後9時頃、1次会は終了。するとホテル入口にマイクロバスが到着。スタッフが乗車し、出演者たちも一斉に事務所の車に乗り込むと、新宿から渋谷への大移動が始まった。「100人くらいが2次会の会場へ向かっていました。場所は大型のカラオケ店。佐藤さんと永野さんは本物の幼なじみのような気さくな雰囲気でした」(別の芸能関係者) 最終回は9月29日。終わってほしくない!※女性セブン2018年9月6日号
2018.08.24 16:00
女性セブン
朝ドラ漫画家のモデル・くらもちふさこ氏「私も挫折した」
朝ドラ漫画家のモデル・くらもちふさこ氏「私も挫折した」
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』で、永野芽郁(18才)演じる主人公・楡野鈴愛が師事する少女漫画家・秋風羽織(豊川悦司・56才)にはモデルがいた。それが、くらもちふさこさんだ。画業45周年を迎えてなお、名作を生み続けているくらもちさんが、ドラマの制作秘話や少女漫画界のリアルについて語った。 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(東京・胸騒ぎ編・第7~14週)に、漫画家・秋風羽織の作品として登場するや、「懐かしい」「この漫画って本当にあるの?」などと、新たなファンを巻き込んで話題になっているのが、漫画家・くらもちふさこさんとその作品だ。一体どういう経緯で、ドラマに登場することになったのだろうか。「ドラマが始まる2年ほど前に、脚本家の北川悦吏子さん(56才)から直接、“絵を使っていいですか”と、連絡をいただいたんです。その時は、背景の小物として登場する程度かと思い、すぐに快諾したのですが、まさか、ここまで大きく扱ってくださるとは。若い世代のかたにも改めて作品を読んでもらえる機会が増えました」(くらもちさん、「」内以下同) ドラマに登場する漫画作品『いつもポケットにショパン』、『東京のカサノバ』、『アンコールが3回』、『A-Girl』、『海の天辺』は、いずれも1980年代の少女漫画を“実際に”牽引した作品ばかり。 さらに、ドラマ内では、漫画家の生活や仕事風景などもリアルに再現され、これらも、くらもちさんの経験が生かされている。「私は、ストーリーにはノータッチ。監修したのは、ペンなどの作画道具の使い方や仕事の流れ、原稿料など、漫画の仕事にかかわる部分です。作品やアドバイスさせていただいた内容が、どうストーリーに反映されているかは、ドラマが放映されないとわからない。私は基本的にいち視聴者なんです。あ、ここで出てきたんだ、なんて、毎回ワクワクしながら見ていました」◆私にも鈴愛と同じスランプがありました ドラマでは、漫画の仕事風景がかなりリアルだったというが、秋風羽織先生と鈴愛のような師弟関係も実際にあるのだろうか。例えばドラマでは、鈴愛がスランプに陥って締め切りに間に合わなくなる。それを見越した秋風先生が、代わりの原稿を用意する師弟愛を見せていた。「アシスタントの作品について、アドバイスをしたり、サポートしてくれる先生もいらっしゃいます」 くらもちさん自身、『ガラスの仮面』の著者・美内すずえさんのアシスタントとなって2年ほど修業し、プロの現場の厳しさを学んだ。「今でも、美内先生にお会いするたび、“あの時はすいませんでした”なんて、謝って…。美内先生は笑ってくださるんですけど、自分の未熟さを教えていただきました」 師弟関係もさることながら、ドラマでの“リアル”は、漫画が描けなくなることだと続ける。「私にも、鈴愛のような“冬の時代”がありました。あれは、デビューから6年目のこと。最初で最後の“落とす”という経験をしました。あの時の状態は、鈴愛と全く同じ。話が作れなくなり、歩いているようで立ち止まったままという状態。編集長がやってきて、“落としましょう”と、直接言われた時は本当にショックでした。結局、作品は最後まで描き上げたのですが、いまだに読み返せていません。昨年、原画展を開催したのですが、見覚えがないカラー原稿が出てきて…。それがまさに落とした作品。そのくらい、漫画家にとってスランプはつらい経験なんです」※女性セブン2018年8月9日号
2018.07.26 11:00
女性セブン
朝ドラ豆知識、永野芽郁のスイッチの入り方や共演者との関係
朝ドラ豆知識、永野芽郁のスイッチの入り方や共演者との関係
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』が好調だ。岐阜県・梟(ふくろう)町という架空の町で1971年に生まれた楡野鈴愛(永野芽郁・18才)が、左耳の聴力を失うも、漫画家を志すために上京し、奮闘する姿を描く。6月19日の放送回では、過去最高の視聴率23.2%を記録した。 数々の恋愛ドラマを手掛けてきた脚本家・北川悦吏子の作品だけに、鈴愛と幼なじみの律(佐藤健・29才)や、上京して出会ったマアくんこと朝井正人(中村倫也・31才)との関係性も見どころの1つ。 ただ、恋愛以外にも、鈴愛の漫画家としての葛藤や、岐阜の家族との絆など注目ポイントが盛りだくさんの『半分、青い。』の裏エピソードをご紹介。 多くの共演者が驚いているというのが、永野の演技だという。東京の憩いの場であるバー「おもかげ」のマスター役・東根作寿英が語る。「リハーサルをやったらすぐに“ゾーン”に入る感じで、毎回すごいなと思いながら見ています。“今スイッチが入ったな”という瞬間がすぐわかるんです」 鈴愛たちが通う高校の担任・山田先生としても出演し、岐阜ことばを指導している尾関伸次(38才)も話す。「芽郁ちゃんはマアくんと仲がいいシーンの時は、待ち時間の時に、佐藤(健)くんに自然とそっけなくなったりするんですよ。普段の芽郁ちゃんって誰にも壁を作らず接しているのですが、清(古畑星夏・21才)とのとっくみあいのシーンの後は、今までに見たことのない表情になって、口数が少なかった。感情を引きずるほど、役に入り込んでいたんでしょうね」 魅力的な家族が織りなすストーリーも本作の魅力。鈴愛の1つ違いの弟・草太を演じる上村海成は、実際には永野より年上の21才。上村はオーディションでこの役を勝ち取った。「オーディションでは、一緒に受けた子の中に、すごく朝ドラっぽい雰囲気の子がいたので、帰り道にこれは落ちたなって思っていました。合格の連絡をいただいたときは、別の役かなと思っていました(笑い)」(上村) 実は上村は永野、古畑とファッション雑誌『ニコラ』(新潮社)のモデルをしていたという接点があり、雑誌の撮影では何回も共演している。「『ニコラ』時代はみんな学生だったので、仕事という実感があまりなかったんです。ですので、その時に一緒だった子と、仕事としての意識をもち取り組んでいる今の現場で共演するとなると、学校の友達と一緒に仕事することになっちゃったという感覚に近い気持ちなんです」(上村) 鈴愛の実家・楡野家のムードメーカーは一家のおじいちゃん、仙吉を演じる中村雅俊(67才)だという。そんな彼が、特に意気投合しているのが前出の上村だ。 2人のシーンで印象深かったのが、サザンオールスターズの『真夏の果実』を一緒に歌うシーン。昭和生まれの視聴者なら、桑田佳祐と中村の関係にニヤリとするだろう。「雅俊さんは、“楽屋においでよ、歌の練習しよう”と練習につきあってくださったり、キーを合わせてくれたりしました。本番では雅俊さんの歌声だけを聴きたくて、途中で何回も歌うのをやめようかなと思いました(笑い)。本当に贅沢すぎる経験でした」(上村)※女性セブン2018年7月12日号
2018.07.02 07:00
女性セブン
朝ドラ『半分、青い。』 神回は月曜日にもってくる
朝ドラ『半分、青い。』 神回は月曜日にもってくる
 NHK連続テレビ小説『半分、青い。』が好調だ。岐阜県・梟(ふくろう)町という架空の町で1971年に生まれた楡野鈴愛(永野芽郁・18才)が、左耳の聴力を失うも、漫画家を志すために上京し、奮闘する姿を描く。6月19日の放送回では、過去最高の視聴率23.2%を記録した。 数々の恋愛ドラマを手掛けてきた脚本家・北川悦吏子の作品だけに、鈴愛と幼なじみの律(佐藤健・29才)や、上京して出会ったマアくんこと朝井正人(中村倫也・31才)との関係性も見どころの1つ。鈴愛からの告白を断り、引っ越してしまい出演がなくなったマアくんを惜しむ、“マアくんロス”現象も起こった。 制作統括の勝田夏子さんは、2005年の朝ドラ『風のハルカ』で中村と出会ったが、「ここまで話題になるとは」と驚きの表情を見せた。「北川さんが中村さんの雰囲気を見て、あて書きをしたことに中村さんがしっかりと演技力で応えて、マアくんロスを生んだんでしょうね」 恋愛以外にも、鈴愛の漫画家としての葛藤や、岐阜の家族との絆など注目ポイントが盛りだくさんの『半分、青い。』。その裏エピソードを集めました!◆北川悦吏子は神回を月曜日にもってくる 北川が自身のツイッターで、「神回」「私の中のマックス」と予告していたのが6月11日の放送回。鈴愛と律が喫茶「おもかげ」で別れ話をする内容だった。もう1つ北川が「神回」として書いたというのが、6月25日の放送で、ひさびさに鈴愛と律が岐阜で再会し、律がプロポーズをするシーン。奇しくも2回とも月曜日の放送だ。「北川さんのドラマは、週の最初にピークがあり、真ん中でステージが突然変わるので、見ているかたにとっては、“これって本当に同じ番組なのかな”という衝撃があるかもしれません。時間をあざやかに飛ばして、なぜこうなったのか徐々に明かしていく作劇も魅力なんです」(勝田さん) 次回の神回も月曜日にあるかもしれない!◆方言指導の先生は先生役の俳優さん!? 鈴愛や律に、岐阜ことばを指導している岐阜県・土岐市出身の尾関伸次(38才)は、本作に鈴愛たちが通う高校の担任、山田先生としても出演している俳優だ。「俳優を始めた頃に、『天花』(2004年)という朝ドラで勝田さんとお仕事をしたのがきっかけで、今回もお声がけいただきました。まさか俳優業だけではなく、方言指導もやるとは思っていなくて、びっくりしましたね。地元を離れて15年経つので、私が教えた方言がおかしかったらどうしようという不安要素は大いにありましたね。敬語だと方言のニュアンスが出にくいので、芽郁ちゃんとは普段の会話でもタメ口で話そうというルールを徹底しました」(尾関)◆ともしびとおもかげの「ふぎょぎょ」な共通点 梟町で鈴愛たちが通っていた喫茶「ともしび」のママ(ふせえり・55才)と、東京の憩いの場である「おもかげ」のマスター(東根作寿英・46才)は、かつて「中津川フォークジャンボリーで出会って交際していた」という裏設定がある。「衣装合わせのときに監督から設定を聞きましたが、ふせさんとはこれまで1回も会ったことがないんですよね(笑い)」(東根作) マスターのアフロヘアは“クセ”の強い主人ということを表しているらしく、ふせも同じくクセ毛のつけ毛で登場している。「衣装にもぼくはサックス、ふせさんはりんごのブローチをつけていたりと共通点があるんです。確かにクセが強いキャラだけど、訪れる人のプライベートになるべく立ち入らず、安心して長時間いられる店作りを心がけています。若い子たちの長いせりふ回しがあるシーンは“大変そうだな”と思いながら、静かにコップを拭いています(笑い)」(東根作)※女性セブン2018年7月12日号
2018.06.30 07:00
女性セブン
豊川悦司 『半分、青い。』で「秘境のような男」の魅力全開
豊川悦司 『半分、青い。』で「秘境のような男」の魅力全開
 1971年に岐阜県で生まれ、病気で左耳を失聴したヒロイン・鈴愛(永野芽郁・18才)が、失敗を繰り返しながらも持ち前の行動力で現代まで懸命に生き抜く姿を描くNHK連続テレビ小説『半分、青い。』。この朝ドラの中で、話題を集めているのが濃すぎるキャラの少女漫画家を演じる豊川悦司(56才)である。その魅力についてコラムニストのペリー荻野さんが解説する。 * * * いよいよ東京編に突入する『半分、青い。』の登場人物の中で、今、誰よりも目が離せないのが、大御所漫画家・秋風羽織役の豊川悦司である。 大人気の少女漫画家・秋風は、これまで顔出ししてこなかったが、突如としてサイン会とトークショーを開催する。出てきた本人は黒ずくめのぞろりとした服装で、ロン毛に黒サングラス。「みうらじゅん…」と思ったのは私だけではないと思う。トークショーでは司会(加藤綾子)に累計5000万部を売りあげた感想を聞かれても「別に…」とどっかで聞いたことがあるようなそっけない回答。 続いて「ひとことで言って先生にとってマンガとは」と質問をされると、「ひとことで言えるものなら、私が命をささげるわけがない。君とは会話が成立しない」と、ゴツン!と思いっきりマイクを置く音をさせ、会場のファンにお詫びして去ってしまった。 ミステリアス…。しかし、秋風は主人公の鈴愛(永野芽郁)が差し入れた自家製五平餅に感動し、彼女を弟子にと誘う。一方で「怒りの沸点が低い」マネジャー(井川遥)の言動におびえたりする。「面白おじさん」なのである。 テレビ東京の『バイプレイヤーズ』の面々や今期の『おっさんずラブ』の吉田鋼太郎など、面白おじさん俳優の活躍が目立つ。そこに突如参戦したかに見える豊川悦司。しかし、彼の場合、立ち位置は独特だ。なにしろ、常に顔が険しい。五平餅に感動しているときも、事務所でアシスタントととぼけたやりとりをしているときも、常に眉間には深いしわ。ほかの面白おじさんたち、たとえば遠藤憲一が近頃ではふにゃっとした笑顔でCMにも引っ張りだこのことを思うと、豊川は『アタックNeo』のCMで悪臭菌になろうともしわは消えてない。 そんな折、豊川出演の映画『蚤とり侍』が話題だ。この映画で豊川は、主人公の堅物侍(阿部寛)に女の悦ばせ方を指南する商家の主人清兵衛を演じている。この主人は、嫉妬深い妻(前田敦子)に外出のたびにふんどしをまくり上げられて、とんでもない「浮気封じ」をされているのである。それでも懲りずに浮気にチャレンジするこの男は、妖艶な美女と風呂に入るわ、寝間では乱れまくるわ、ねっとり熱烈に濡れ場を堅物侍に見せつけ。 『半分、青い。』は豊川のヒットドラマ『愛していると言ってくれ』の北川悦吏子脚本、『蚤とり侍』は、豊川出演作『後妻業の女』の鶴橋康夫監督作品である。その縁を思えば、彼が気心の知れた人のために「一肌脱ぐ男」であるということがよくわかる(『蚤とり侍』では濡れ場のみならず、ふんどしに唐傘一本で大通りを歩く姿も披露し、文字通りの脱ぎっぷりだった)。 眉間にしわを寄せたまま、人を笑わせる。なのにバラエティーで素顔を見せることもない。私生活も謎。ひとことでいえば、「最後の秘境のような男」。ひとことで言われて、ご立腹のことと思うが、秋風も清兵衛もこの人でなければできなかったことは確かだ。これからも秘境のままでいてほしいものである。
2018.05.09 07:00
NEWSポストセブン

トピックス

逮捕された「RYO&YUU」
公然わいせつ逮捕「RYO&YUU」、性的動画アップは「親公認」だった 22歳の女は愛知・香嵐渓で全裸に
NEWSポストセブン
ゴルフをする女性芸能人が増えている(左は小島、右は鷲見。ともに本人のインスタより)
タイトなウェア姿を投稿しまくりの小島瑠璃子と鷲見玲奈「ゴルフ女子」枠巡る熾烈な戦い
NEWSポストセブン
結婚を発表し、お相手を「建築会社」とした滝沢。「一般男性」とは言っていない
滝沢カレン結婚!「テラハ」出演“肉食系”ハーフモデルのどこに惹かれたのか
NEWSポストセブン
巨人に13.5ゲーム差でヤクルトが首位独走 「CS開催の必要あるのか」の指摘も
巨人に13.5ゲーム差でヤクルトが首位独走 「CS開催の必要あるのか」の指摘も
NEWSポストセブン
左から主演のオースティン・バトラー、妻役のオリヴィア・デヨング、バズ・ラーマン監督、トム・ハンクス(EPA=時事)
『トップガン』『エルヴィス』大ヒットが示すアメリカの“昭和ブーム”
NEWSポストセブン
TBS・安住紳一郎アナウンサーの魅力の源は?(時事通信フォト)
TBS安住紳一郎アナ、恩師や先輩アナが明かす“天才的なしゃべり”“のスキル
週刊ポスト
判決が出る前に謝罪動画をYouTubeに公開していた田中聖(公式YouTubeより)
出身地を隠さないアイドルだった田中聖 罪を償い寛解したなら帰る場所はある
NEWSポストセブン
眞子さまの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室圭さんの妻・眞子さん 華やかだった4年前の「箱根・女子旅ファッション」
NEWSポストセブン
メディアの前に久しぶりに姿を現したブラザートム(撮影/黒石あみ)
ブラザートムが不倫騒動・事務所独立からの今を語る「娘にはよくハガキを書いてあげるんです」
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん
小室圭さん妻・眞子さんがNYで行きつけのスーパーから見えてきた“妻の気遣い”「日本でいえば『成城石井』」 
NEWSポストセブン
結婚し、日本メディアが情報をキャッチしづらいNYで、デイリーメールが追跡取材(写真/JMPA)
小室圭さん・眞子さん夫婦が「離婚で終わったとしても…」英デイリー・メールが報じた「茨の道」
NEWSポストセブン
高橋真麻
高橋真麻「おでんの卵8個食べても太らない」女性が憧れる美スタイルの理由
NEWSポストセブン