岡田健史一覧
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岡田健史、俳優業どうなる 所属事務所との裁判で和解も今後の影響は?
俳優の岡田健史(22才)が所属事務所に対して専属契約解除などを裁判所に申し立ててから、約5か月。8月31日に和解という形で終結を迎えた。和解と聞くと“引き分け”の印象があるが、実質的には岡田側の完敗で終わった。「岡田さんは主に2点、事務所との契約解除と本名での芸能活動を求めて争っていました。しかし、どちらの訴えも取り下げる形で和解を選んでいます。契約は2023年の3月末まで残っているので、岡田さんは、少なくともあと約1年半は事務所に所属し続けることが決まりました」(芸能関係者) しかし、和解が決まった日、岡田が自身のインスタグラムに投稿した《約1年半でスウィートパワー(註:所属事務所名)を退所しますが》という、退所を前提としたコメントからは、すぐにでも離れたいという強い意思を感じざるを得ない。 岡田が事務所を訴えた背景には、仕事に対する考え方の違いがあるとされてきた。「やり手の事務所社長について行けずに社員が次々と辞めていき、岡田さんが不信感を抱いていたのは事実です。それに、生真面目な岡田さんはじっくりと役作りに向き合いたいのに、次々にスケジュールを決められ、それなのに給与が充分ではないと考えていたようです」(映画関係者) 一方で事務所側の岡田への思いは相当なものだったという。「事務所は岡田さんが中学1年生の頃からその才能を見出し、何年もかけて口説き落として芸能界入りをサポートしました。事務所にとって岡田さんは手塩に掛けて大事に育てた俳優で、岡田さんにとって事務所は、芸能界における実家のような存在だったはずなのです」(別の芸能関係者) ここまで一心同体で進んできたからこその、反発だったのだろうか。「岡田さんとしては、事務所への感謝の気持ちもありながら、日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得し、重要な役にキャスティングされるような業績は、自分の努力の賜だという思いもでてきたのでしょう。そのあたりから双方の間の意識のズレが生じ、裁判沙汰にまで発展してしまったのだと思います」(テレビ局関係者) 係争中には、岡田自身が移籍先を探しているとの報道もあったが、当面、岡田はこれまでと同じ事務所に所属し続けることになる。「事務所に刃向かった形にはなりますが、だからといって無下にはされないでしょう。実力もあるし、人気もあります。現在放送中の大河ドラマ『青天を衝け』でも、主演・吉沢亮さん演じる渋沢栄一の従弟役で迫真の演技を見せて注目を集め、オファーも切れないでしょう。事務所側は岡田さんの意向も反映させながら、新しい仕事を獲得していくことになると思います」(芸能関係者) 雨降って地固まるだろうか。
2021.09.01 00:00
NEWSポストセブン

岡田健史、所属事務所との決死の裁判で「完敗」和解【コメント全文掲載】
俳優の岡田健史(22才)が所属事務所との専属契約解除などを求め、裁判所に申し立ててから、約5か月。8月31日に和解という形で終結を迎えたと、同日所属事務所が文書で発表した。 岡田は、専属契約の解除と本名での芸能活動を求めて争いを起こしていた。各メディアがこの“独立裁判”に触れ、「低賃金で仕事も選べない”奴隷契約”を結ばされていた」と事務所側の責任を追及するものから「注目作品に出始めてから岡田の撮影現場での態度が変化した」と、岡田の横暴ぶりを報じるものまであった。 今回の事務所発表の文書によると、岡田の訴えが取り下げられる形での和解となっており、実質的には岡田が敗れたことになる。これにより、岡田は当初からの契約通り、2023年3月31日までは所属事務所との契約が続くことが決まった。芸名「岡田健史」としての活動も続く。 以下は、所属事務所が発表したコメントと岡田のコメント、その全文である。 * * * 「弊社及び弊社所属タレントとの仮処分における和解成立のご報告」平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。2021年4月1日に、弊社所属タレント岡田健史が弊社に対し、弊社とのタレント専属契約に基づく契約上の義務について、労働基準法に照らし、その義務がない地位にあることを仮に定めることを求めた仮処分命令申立の件につき、本日、和解をもって円満に解決したことをご報告申し上げます。岡田健史は専属契約が同契約に定める契約終了日まで有効に存続することを同意しました。また、弊社及び岡田健史は同契約の更新がないことを了解いたしました。以上のとおり、岡田健史は、当初の契約期間どおり2023年3月31日まで弊社所属タレントとして引き続き「岡田健史」として活動してまいりますので、今後の活躍を見守って頂きますよう宜しくお願い申しあげます。2021年8月31日株式会社スウィートパワー応援してくださる総ての方々へ日頃より多大なご支援を頂戴し誠にありがとうございます。今後もこれまで同様に全力を尽くしたいと考えております。皆様におかれては、引き続きご支援を賜りますようどうかよろしくお願い申し上げます。2021年8月31日岡田健史
2021.08.31 23:45
NEWSポストセブン

岡田健史、訴訟トラブルは長期化か 小栗旬の援護で移籍の可能性も
親の血を引く兄弟よりも、深い絆で結ばれた“兄弟”も存在する。所属事務所との訴訟トラブルを抱えた岡田健史(22才)を助ける綾野剛(39才)と、その2人を守ろうとする小栗旬(38才)──。泥沼トラブルから“弟分”の岡田健史は抜け出すことができるのか。 岡田はいま、所属事務所との裁判の渦中にある。事務所社長のパワハラが報じられ、社員が次々と辞める状況に不信感を抱いた岡田は、退所を要求したのだ。 そんな岡田に手を差し伸べたのが綾野剛だ。綾野と岡田は『ドクター・デスの遺産』(2020年)で共演し、すっかり意気投合。年齢は一回り以上違うが、兄弟のような関係を築いている。 報道で岡田が置かれている状況を知った綾野は、すぐに連絡を取り、「今後も俳優を続けるために何ができるか、親身に相談に乗ったそうです」(芸能記者)とのこと。2人の親密な関係から、芸能界では「岡田の移籍」を噂する声が出始めている。 綾野が所属するトライストーン・エンタテイメントは、小栗旬(38才)を筆頭に、田中圭(36才)や坂口健太郎(29才)など、実力派俳優がずらりと揃う。「岡田さんは今後の俳優生命を心配しています。トラブルを起こした俳優の独立や移籍は困難を極める。でも、トライストーンなら岡田さんの事務所とも関係が良好だし、受け皿となれる可能性がある。何より、小栗さんの存在が大きい」(前出・芸能記者) 小栗は事務所の看板俳優であり、取締役を務める経営陣の1人でもある。昨年には、小栗が事務所の社長に就任すると報じられていた。「もし、岡田さんを引き入れることになれば、小栗さんは率先して動くはずです。というのも、彼は昔から俳優の働き方改革を訴えてきたかたですから」(映画関係者) 撮影現場で朝早くから夜遅くまで体を酷使するなど、労働環境は過酷といわれる俳優業界。だが、所属事務所との契約が理不尽だったとしても、問題提起したり団体交渉をすることは難しい。「小栗さんは、早くから俳優の労働組合(ユニオン)を作りたいと語っていました。『自分が誰かに殺されるかもしれない、それぐらいの思いで闘わないと日本の芸能界は変わらない』と強い意志も示していましたね。そんな彼から見ると、岡田さんの状況は見過ごせないでしょうし、“おれが守ってやるから”という思いがあってもおかしくありません」(前出・映画関係者) 事務所との契約に悩まされてきた岡田にとって、理解ある経営陣や先輩俳優の下で働くことは、願ってもないチャンスだろう。「ただ、裁判は長引きそうです。両者間の合意が得られず、和解しそうにないからです。移籍話に進展があるとしても、もう少し先のことになるでしょう」(前出・芸能記者) しかし、綾野や小栗は待てたとしても、業界が岡田を待ちきれない。「岡田さんへの出演オファーは、係争中の事務所に舞い込み続けていて、岡田さんも仕事のオファーを受けたんだとか。事務所から離れようとするのであれば矛盾した行動にもみえます。岡田さんは秋に始まるNHKの朝ドラの主要キャストに内定しているといわれていますし、ひょっとすると、今後についてまだ迷いがあるのかもしれませんね」(前出・テレビ局関係者) 岡田の事務所に話を聞くと、「まだ係争中で結論が出ていないため、ほかの事務所に移籍するという話はありません」という返事だった。綾野と小栗が所属する事務所も「弊社は家族的な繋がりでやっている事務所なので、ほかの事務所さんが大事に育てた俳優を途中で引き抜くようなことはしません。その体力があるならば、まだ芽が出ていない弊社の俳優の育成に力をいれます。岡田さんが移籍することはありえません」と強く否定した。 かつて岡田は綾野に“真実を映す瞳をしている”と評されていた。その瞳にはいま、どんな“真実”が見えているのだろうか。※女性セブン2021年6月24日号
2021.06.14 07:00
女性セブン

所属事務所と訴訟トラブルの岡田健史、“兄貴”綾野剛が相談に乗る
恋愛モノにも時代劇にも引っ張りだこの、令和イチの売れっ子・岡田健史(22才)はいま、裁判の渦中にある。「『中学聖日記』(TBS系)で有村架純(28才)の相手役としてデビューして以来、とんとん拍子にドラマや映画に出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)での主要キャストも務めています。そんな最中での裁判沙汰ですから、周囲は驚くばかりですよ」(テレビ局関係者) 裁判は、岡田をスカウトした所属事務所との間で行われている。「事務所社長のパワハラが報じられ、社員が次々に辞めていくことに不信感を抱いた岡田さんが、退所を求めて争っています。岡田さんの契約は5年間で、あと2年弱残っていますが、仕事量に対する給料が充分でなく、“奴隷契約”だとの指摘まであります。岡田さんはその契約の解除を求めているのです」(映画関係者) すでに岡田は事務所の寮を出て、送迎も断り、自力で撮影現場入りしているというが、売れ始めの大事な時期にしては異例の対立だ。そんな岡田に手をさしのべた先輩俳優がいる。綾野剛(39才)だ。「綾野さんは一回り以上年下の岡田さんを弟のようにかわいがっていますし、岡田さんへの特別な思いを岡田さん本人にも周囲にも公言しています。映画『ドクター・デスの遺産』(2020年11月公開)で初共演したときに距離を詰めたのは綾野さんの方からです。クランクインは2019年夏頃でしたが、初日から“健史”と下の名前で呼んでいましたね」(別の映画関係者) そうした2人の関係は、昨年11月に行われた映画の舞台挨拶でも隠されることがなかった。「岡田さんに『かわいくて仕方ない』と告げた綾野さんは、話題が次に希望する共演作品になったとき、『ボーイズラブ作品』と答えたほど(笑い)。しかし、岡田さんは『敵対する役がいい』と返したんです。どういうことなのかと思ったら、“綾野さんへのラブラブな気持ちを演技で消せるか挑戦したい”と。2人の掛け合いはまるで公開のろけ合いで、聞いている方が恥ずかしくなるほどでした」(芸能記者) お互いに共演者は数知れないにもかかわらず、この2人の間で“兄弟愛”が深まったのには理由がある。「演技にストイックなところがそっくりなんです。自分の演技に納得がいかないと、自ら撮影の中断を求めたり、監督に意見をしたりして、時にはその情熱が周囲を戸惑わせるところまで、実の兄弟のよう(笑い)。共に高校時代、綾野さんは陸上、岡田さんは野球に打ち込んでいた“体育会系”なので、生真面目さも共通しています」(ドラマ関係者) 人生で最も繰り返して見た映画は、綾野が主演した『日本で一番悪い奴ら』(2016年公開)と公言する岡田が、綾野に心酔するようになったのは、初共演からだと前出の映画関係者は指摘する。「真夏にスーツを着て走り回るシーンがあったのですが、クランクインの日の昼休み、綾野さんの姿が消えたのです。15分ほどして戻ってきたら汗だく。岡田さんがどうしたのかと尋ねたら、直前のリハーサルに違和感があったから、ひとりでリハーサルを10回ほど繰り返していたと答えたのです。岡田さんは、そんな綾野さんの情熱にすっかり惚れ込みました」 2人は自然と、プライベートの時間も一緒に過ごすようになっていく。「仕事の現場以外でも、綾野さんが親しい友人と飲むときに、岡田さんを呼ぶことがあるようです。そこでも、演技に関する話に花を咲かせているのでしょう」(前出・ドラマ関係者) こうして育まれた兄弟愛は、所属事務所との訴訟というトラブルの最中にも、強い絆を見せた。綾野は報道で、岡田の置かれている状況を知ったという。「すぐに岡田さんに電話をしたそう。岡田さんはこの騒動が明るみに出て以降、周囲と疎遠になっていたが、綾野さんの電話にだけは出た。そこで詳細を把握した綾野さんは岡田さんが今後も俳優を続けるために何ができるか、親身に相談に乗ったそうです。いろいろと積もる話があったのだと思いますよ」(前出・芸能記者)“兄貴”の良きアドバイスでトラブルをくぐり抜けられるか。※女性セブン2021年6月24日号
2021.06.13 11:00
女性セブン

岡田健史 事務所と訴訟トラブルで「両親との確執」大河ドラマに影響も
「大河ドラマの撮影中に出廷したなんて前代未聞ですよ」。テレビ局の制作スタッフが深刻な表情でこう語るのは、岡田健史(22才)のことだ。若手俳優として売れっ子の岡田はこの3月、日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞し、現在も大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)や『桜の塔』(テレビ朝日系)に、主要キャストとして出演中だ。順風満帆だった岡田のスキャンダルを報じたのは、『女性自身』(5月18日発売号)。岡田が所属事務所に契約解除を求め、裁判沙汰になっているというのだ。「この事務所の女社長は、よく言えば豪腕、悪く言えばワンマンで、近年ついていけない社員やタレントが大量に退社していると聞きます。 岡田さんもお給料、寮生活、自分が望まない仕事を入れられることで不満を募らせていたと裁判で主張。そんななか、今年に入り、事務所社長による所属タレントへのセクハラ、スタッフへのパワハラが明らかになり、岡田さんの不満が爆発したと報じられました。日本アカデミー賞の授賞式の数日後に寮を飛び出したのです」(芸能関係者) 事務所との話し合いでは解決せず、契約期間2年弱を残しながら、岡田は裁判所に契約解除の仮処分を求めた。「4月末には岡田さん本人が出廷したそうです。撮影の合間に裁判所に行く若手俳優なんて聞いたことがありません」(前出・芸能関係者) 実際、事務所サイドと岡田の間で、どんなやりとりがあったのかは定かではない。が、「真面目すぎる面が裏目に出た可能性がある」と言うのは、岡田を知るあるテレビ局関係者だ。岡田は今年1月クールのドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)に出演していたが、撮影中にこんな事件があったという。「浜辺美波さん(20才)とのシーンで、勝手に撮影を中断し、控室に引きこもってしまったんです。どうも自分の演技に納得がいかなかったようで……現場に取り残された浜辺さんも撮影スタッフも呆然と立ち尽くしていました」(前出・テレビ局関係者) 高校まで野球一筋で、本気でプロを目指していた岡田は、いまでは珍しいほどの硬派な青年だが、繊細な面も持つ。「もともと絵を描くことが好きで、いまは油絵にボールペン画、彫刻とどんどんアートの世界にハマっています。自身のアトリエまで構えるほど。インスタグラムでは、まるでピカソのような抽象画を披露しています」(岡田の知人) 真面目でアーティスト気質も持ち合わせる岡田。今年5月に22才になったばかりの彼を、故郷・福岡の両親は人一倍心配している。岡田は事務所とのトラブルを両親には報告していなかったという。「両親は事務所からの連絡で初めて知ったようです。特にお父さんは事前に相談がなかったことに怒り、彼と面と向かって話ができていない状況だとか。待遇面で不満があったそうですが、事務所は、3年ほど前に岡田さんが希望したアメリカ留学の費用を全額負担したりと、それなりのサポートをしていた。 両親は“恩を仇で返すようなことをするな”や“話し合いで解決しろ”と言っているそうですが、岡田さんの耳には届いていないようで……事務所とのトラブルに加えて両親との確執も重なり岡田さんもかなり疲弊しています」(前出・岡田の知人) 本誌・女性セブン記者は、岡田の父親に話を聞いたが、「私たちが話すことは何もありません!」と怒気が混じった返答があっただけだった。仮処分の結論は近く出るというが、気になるのは岡田の今後だ。「特にNHKは、ドラマ出演中のスキャンダルを嫌うので、今後の彼の出番がどうなるのか……すでに岡田さんには大手事務所から声がかかっているという話もありますが、こんな形で移籍しても問題は複雑化しそうです。辞めるにしても、もっとうまく辞める方法はなかったのか。このままだと誰も得しません」(前出・芸能関係者) 一刻も早い事態の収拾がのぞまれる。※女性セブン2021年6月10日号
2021.05.27 07:00
女性セブン

『青天を衝け』、注目は2人の「平」 堤真一、岡田健史の演技が光る
吉沢亮が「日本資本主義の父」実業家・渋沢栄一を演じて話題のNHK大河ドラマ『青天を衝け』。注目すべきは「平」がつく2人の登場人物だという。コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんが解説する。 * * * いよいよ主人公の渋沢栄一(吉沢亮)が一橋家の家臣となり、京都編が始まった大河ドラマ『青天を衝け』。レギュラーかと思われた徳川家康様(北大路欣也)が登場せず、大騒ぎとなったが、ここでは今後の物語でマークしたい「平」がつく人物ふたりについて書いてみたい。「平」のひとりはもちろん平岡円四郎(堤真一)。旗本の家の生まれだが、短気なべらんめえのお兄いさんという雰囲気の円四郎は、推薦されて嫌々、一橋慶喜(草なぎ剛)に仕えるが、慶喜の人柄に感銘を受けて命がけでこの殿を守ると決意。身分に関係なく、鼻息荒く動き回る栄一と渋沢喜作(高良健吾)と知り合い、うちで働かないかと声をかけ、断られたのに「気が変わったら来な」と声をかけていた。 先日放送された第13回「栄一、京の都へ」は、円四郎が主人公といってもいい展開だった。妻のやす(木村佳乃)には目尻を下げてデレデレの円四郎は、やすに「こんなの」と栄一と喜作の顔マネでふたりの人相を説明。一方、京では「なーにが新しい世だ!!」と他藩の殿様の発言を目を三角にして批判したり、ドジな栄一たちに「はあっ!?」「そんなこったろうと思ったぜ」と呆れ顔になったりと、次々顔芸を炸裂させる。 だが、締めくくりは無鉄砲なふたりが生き残ってきたことに感心し、「悪運が強いところも気に入ってる」と笑顔だった。 これまで平岡円四郎は大河ドラマ『徳川慶喜』では新井康弘、『西郷どん』では山田純大が演じてきたが、攘夷派からは敵とみなされてきたせいか、あまりクローズアップされてこなかった。今回、堤真一が愛嬌たっぷりに演じてきた平岡の思い、生き方が渋沢にどう影響を与えるのかは重要だ。私の予想では渋沢の晩年、「俺の眼に狂いはなかったぜ」と幽霊として出てくるのではという気もする。 そしてもうひとりの「平」は、栄一の従弟の尾高平九郎(岡田健史)だ。『青天を衝け』の大きな特長は、栄一の地元の家族・親族の絆、商売やものの見方をていねいに描いたこと。その中で平九郎は、まだ目立たないが、やがて栄一の「見立て養子」になる男子だ。兄貴分の栄一と喜作が去り、兄の長七郎(満島真之介)が捕縛され、大変な村でまじめに働く平九郎。しかし、栄一の師匠ともいえる兄の尾高惇忠らに従い、幕末の動乱に巻き込まれてしまうのである。 平九郎のストーリーもこれまであまり描かれてこなかったが、実在の平九郎も文武両道で写真に残る姿もなかなかの美青年。今後、めきめきと存在感を増すはず。岡田健史は、昨年、BSプレミアム『大江戸もののけ物語』で猫又などもののけに助けられるへなちょこ若侍、映画『新解釈・三國志』では調子のいい諸葛孔明(ムロツヨシ)らに押されまくる呉の王・孫権、現在は『桜の塔』で警視総監を目指すギラギラ監察官上條(玉木宏)らに囲まれる若き刑事を演じている。年長者(猫又も含め)に翻弄される若者役がとてもうまい。美男子・岡田平九郎も見る人をくすぐる愛されキャラである。 ふたりの「平」に笑わされるか、泣かされるか。名場面に注目したい。
2021.05.13 07:00
NEWSポストセブン

オファー殺到の岡田健史、「心で演じる俳優」と言われる所以
俳優・岡田健史(21才)の名前は今、ドラマや映画のキャスティング会議で必ずといっていいほど出るという。2018年放送のドラマ『中学聖日記』(TBS系)で、ヒロインを演じる有村架純の相手役としてオーディションで抜擢され、俳優デビュー。それ以降引っ張りだこの人気で、今年は5本の映画に出演し、複数のドラマで主演も演じている。あっという間に人気俳優の仲間入りを果たした岡田。なぜ彼にオファーが殺到しているのか。 ドラマに詳しいライターの田幸和歌子さんは「これだけブレイクするのは必然だった」と、初めてインタビューしたときのこと振り返る。「彼の初演技の仕事が、『中学聖日記』の2番手ということで、気になって話を聞きに行きました。まだ放送前のことで、知名度もそれほどありませんでした。取材のときは拳を軽く握りしめて両ひざの上に置き、普通の高校生のようにとても緊張していました。 ところが、カメラを向けたらパッと表情が変わったんです。まだ撮影経験が乏しいはずなのに、すごくポージングがうまい。なぜかと尋ねたら、いろんな先輩の現場を見学して学んでいると言っていた。 彼はまじめで仕事熱心で、学ぼうという意欲が強い。その姿勢だけでも、この子は絶対伸びるし売れるだろうと感じました。なかなか出会うことがない、しかもまだ世に出ていない原石を見つけたという、すごくうれしい気持ちになりました」(田幸さん・以下同)「思春期の中学生」として説得力あった 田幸さんは『中学聖日記』を見て、人気俳優になるとさらに確信を深めたという。岡田はこのドラマで、女性教師と禁断の恋に落ちる10才年下の中学生役を演じた。「彼は身長180cmあるし、長年球児だったため体ができ上がっていて、中学生に見えないという批判もありました。しかし、中学生よりももっと幼く見えるほどピュアな演技を見せてくれました。 印象に残っているシーンは、遠くから聖(有村)を見つけて、大きい声で“先生、ぼく、先生のこと好きになっちゃいました”というセリフ。むき出しの感情と汚れていない感性が、本当に子供に見えるんですよ。好きだけど相手にイライラしちゃう感じとか、コントロールできずに気持ちを持てあまして体が動く衝動は、思春期の中学生としての説得力があった。それは彼が野球一筋で、すれずに成長してきたからこそでしょう。容姿が大人っぽいだけに純粋さが際立ちました」デビュー前から話題のイケメンだった 岡田は中学1年生のときに初めて芸能事務所にスカウトされるも、野球を続けたいと断った。事務所は5年にわたってスカウトし続けていたという。「スカウトで声をかけたときは部活の帰りで周囲は暗く、野球部だから丸刈り頭だった。それにもかかわらず原石を見つけるのだから、事務所さんの審美眼はすごいですね。スカウト時の写真を見せていただいたのですが、やっぱりとても整った顔立ちでした。 実は彼、高校野球のイケメンウォッチャーの女の子たちの間で有名だったそうです。誰から見てもカッコイイ高校生だったんですね。それらの写真も見ていますが、すでにスターの輝きがありました」成長が楽しみな、誰からも愛される「人たらし」 岡田の仕事が年々増えている理由として、役者として実力をつけていく演技力だけではなく、「愛され力」もあると田幸さんは語る。「取材をした記者やカメラマン、共演したドラマのスタッフやキャスト、みんな岡田さんを好きになるんです。複数媒体で行う合同取材のときにも、出席者が岡田さんを温かく見守るような、独特の空気になります。 あまりに素直でいい子なので、“悪い大人にだまされないで”と言ったことがあるのですが、“よく言われます”と笑っていました。福岡県から上京するときも、両親に“東京に行ったら金と女には気をつけろ”と言われそうです(笑い)」 何度か岡田を取材している田幸さんは、「逆取材」を受けるという。「岡田くんの質問に答えると、“なるほど、それは気づかなかった”“すごい発見です、ありがとうございます”などの反応があります。それは人柄の良さの現れでもありますし、そうして自分とは違う考えを吸収することで、引き出しを積み重ねているように感じます。彼はテクニックではなく、心で演じるタイプです」『大江戸もののけ物語』(NHKBSプレミアム)では、共演の本郷奏多(29才)が、岡田は「休憩時間もずっとイメージトレーニングなどをして役作りをしている」と証言していたという。「“うまい役者はこういう表情する”とか、“こういう動きは効果的に見せる”というテクニックではなく、演じる役の本質的なところを理解しようというのがベースにあるので、彼の演技は意表を突いてくるリアクションが多い」 ショートドラマ『これっきりサマー』(NHK)では、新型コロナウイルスの影響により夏の甲子園が中止となり、周囲から同情される高校球児を演じた。藤井薫(岡田)はスマホで自撮りしながら「夏の甲子園がなくなり、これ以上かわいそうなヤツはいない18才、藤井薫です」とおどけた。「本当は誰が見ても傷ついているに決まっているのに、自分の傷に向き合えない。高校生らしいリアルな感情として見えました。あの演技は、ひと夏にかける思いを知っている彼の経験があってこそのものでした」 岡田のような俳優は今までにいなかったと田幸さんは絶賛する。どんな体当たりの演技を見せてくれるのか、これからも楽しみだ。取材・文/小山内麗香
2020.11.01 07:00
NEWSポストセブン

映画『望み』舞台挨拶 木槌を手ににっこり微笑む石田ゆり子
映画『望み』(公開中)の初日舞台挨拶が10月9日に開催され、主演の堤真一、共演の石田ゆり子、岡田健史、堤幸彦監督が登壇した。 高校生の息子が姿を消したその日、息子の友人が殺害される。事件には3人の少年が関わり、もう1人殺されたという噂が広まる。息子は殺人者なのか、被害者なのか──。 幸福から一変、事件に巻き込まれる家族が描かれるこの作品。父親役の堤は、「初めましての状態で恋人や家族を演じるのは苦手なので(撮影前に)一度お会いしたいとお願いしました」、「岡田くんには普通のおっさんだと思わせる方がいいと思ってくだらない話ばかりしました」と撮影の“裏話”を披露。息子役の岡田は「親父とおふくろを見ているような感じでした」と“家族”の絆を見せつけた。撮影/平野哲郎
2020.10.18 16:00
NEWSポストセブン

岡田健史『大江戸もののけ物語』の月代姿が感じさせた可能性
役者にとって成功した役柄のイメージから抜け出すことは簡単ではない。逆に、まったく異なる印象を植え付けることができれば、それは大きな伸びしろを意味する。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が気鋭の俳優について指摘する。 * * * NHKBSプレミアムのドラマ『大江戸もののけ物語』(金曜午後10時)は見所が満載です。何といってもまず、主人公がフレッシュ。新海一馬を演じるのは「時代劇に初めて取り組む」岡田健史さん。初めて、というわりには月代(さかやき・頭髪を半月形に丸く剃ぐ)姿がよく似合っています。 岡田さんの名を聞くと即、『中学聖日記』(TBS系2018年)の黒岩晶を思い出してしまう人もきっと多いのではないでしょうか? 10歳年上の教師・末永聖(有村架純)に一目惚れしてしまった中学生・晶を演じた岡田さん。ひたむきでボクトツ、一直線につっ走る青年の印象が刻まれました。 それは岡田さんの出自のせいもあるかもしれません。そもそも甲子園を目指していた高校球児で、芸能界からスカウトされても断り続けていたとか。高校卒業後も社会人野球に進むつもりだったのが、演劇の面白さに目覚めて方向転換。オーディションに応募し有村架純さんの相手役に大抜擢、19才での鮮烈デビューという、今どき珍しいシンデレラボーイです。 あの「晶」の印象があまりに強くて、ぎこちない青年のイメージが焼き付いてしまったからこそ、今回の『大江戸もののけ物語』が面白い。シンデレラボーイの月代姿が新鮮です。単に「時代劇の衣装が似合う」というのではありません。相手の言葉や動きを受けて、ビビッドに反応する芝居がいい。生真面目というよりはマイペース、天然の入ったおちゃめな青年の姿も見せている。どこか一歩引いて全体を見ている雰囲気もあって、岡田さんの役者としての幅と可能性を感じます。 岡田さん演じる主人公・一馬のキャラクターは、心優しく好奇心が旺盛な旗本の次男坊で剣術が苦手。妖怪に興味をもち研究するうちに妖怪仲間ができる。第二話では吉原へ身売りを迫られたおよう(山田杏奈)を助けるため、天の邪鬼(本郷奏多)や猫又(森川葵)、河童(青山美郷)に力を借りつつ、悪役呪々ガエル(石丸謙二郎)と一騎打ち。 失敗しながら手探りで難題に向かっていくという、ちょっと三枚目風の味わいもある一馬。という岡田さんの魅力に加えて、もう一つの見所ポイントは妖怪たちのビジュアルのすさまじさと面白さです。特殊メイク&CG合成によって演出された独特な容姿が際だっています。天の邪鬼の顔には火焔土器の破片が張り付いているし、河童はぬめぬめした質感で色も不気味、ぎょろりとした目の動きもリアル。猫又は妙に愛嬌があって可愛らしい。 また、人の姿から化け物になっていく変身のプロセスも見所です。例えば第二話の呪々ガエルは人の邪気を吸うことを好む妖怪。邪気によって顔もお腹もはち切れんばかりパンパンに膨らみ瞳は歪んでいく。舌はニョロリと伸び、他人の首に巻き付く。という変身シーンを見ていると、そう、あの「エクソシスト」の悪魔に憑りつかれるシーンのように怖いのです。それなのに、目は画面に貼り付いてしまう。奇妙なシーンだからこそ、余計に見入ってしまう──ビジュアルの仕掛けが炸裂しています。 妖怪の外見は「気持ち悪さを狙って作ったのではない」という点も重要でしょう。人の邪気を喰らう呪々ガエルの気持ち悪い外観=人間の欲望や煩悩の醜さ。つまり、特殊メイクやCGを通して、視聴者は自分たちの醜さに対面させられているのです。 そして3つ目の魅力は、歴史の深み。ドラマが終わると「荒俣宏の妖怪講座」という解説があり、妖怪たちがなぜ生まれたかを解説してくれる。ドラマの監修も荒俣氏が担当しているだけに、江戸の庶民の暮らしと妖怪との関わりが見えてきて興味深い。 未知のものは怖い。けれど、江戸の人々はただ怖いからといって排除するだけではなかった。ともに暮らす知恵もあった。自然災害や疫病、苦悩や欲望を反映していたりする妖怪と、どう向き合い、折り合いをつけ、いなしたりすかしたりながら共存していくのか。これもドラマの隠されたもう一つのテーマでしょう。「先が見えない時代に、人々が抱く不安や恐れが投影されるのです」と妖怪研究の第一人者・小松和彦氏も言っています。日本では疫病を鬼で表現してきましたが、最近では妖怪“アマビエ”が有名になりました。人はよくわからない現象を恐れるだけではなくて、それを妖怪化することによって理解したりいなしたり共存したりしてきたのではないでしょうか。『大江戸もののけ物語』の醍醐味とは、役者の新鮮さ、特殊メイクやCGを駆使したビジュアル的楽しみ、そして妖怪とともに生きてきた歴史の振り返りと奥深い。コロナという感染症に向き合っている今こそ、ドンピシャのドラマと言えるかもしれません。
2020.08.01 16:00
NEWSポストセブン

『MIU404』で話題の岡田健史初時代劇の見どころを解説
コロナ禍で多くのドラマの放送が再開。『MIU404』(TBS系)でも話題の岡田健史が初めて時代劇に挑戦した『大江戸もののけ物語』(NHK BSプレミアム)も、にわかに注目を集めている。コラムニストのペリー荻野さん見どころを解説する。 * * *『中学聖日記』でドラマデビュー後、『ドクターX』シリーズ『MIU404』、映画『弥生、三月-君を愛した30年』など、話題作に出演が続く岡田健史。彼のNHK初出演作にして初時代劇作品となったのが、BSプレミアムで放送中の『大江戸もののけ物語』である。 物語は、幼いころから、しゃっくりが出るともののけが見える能力を持つ旗本の次男坊・新海一馬(岡田)が、寺子屋の師匠をしながら、さまざまな出来事に遭遇。それをもののけたちと協力して乗り越えていくというもの。ポイントは、一馬が「幼いころからしくじってばかり」の思いっきりへっぽこ侍であることだ。寺子屋でこどもたちを静かにさせようとしても、みんな言うことを聞かず、ほぼ学級崩壊状態。するとしっかり者の教え子お雛がビシッと締めて静かにさせる。お雛ににらまれてトホホ顔の一馬。だが、第一話では、お雛の「死んだ母に会いたい」という願いを叶えるため、古代の火焔土器から蘇ったもののけ、天の邪鬼(あまのじゃく・本郷奏多)らとともに、一馬が恐ろしいもののけ“魂さがし”相手に自分の「魂」を賭けた作戦を考える。一馬、なかなかいいやつなのだ。 へっぽこの若者と妖怪で思い出すのは、2007年のドラマ『しゃばけ』だ。主人公は江戸の大きな薬種問屋の一人息子一太郎。とにかく体が弱く、ドラマ冒頭、怪しい男に追いかけられると、100メートル走る間に三度も転ぶ有様。ちょっと動けば熱を出す一太郎は当然、翌朝は布団の中。そんな息子に「大福を砂糖漬けにしても足りないくらい甘い」両親は、「おかゆを全部食べた」というだけで涙ぐみ、「薬を全部飲んだ」というだけで「ごほうびがいるな」とそわそわするのである。このへなへな若旦那を演じていたのは、手越祐也。思えば、これが手越のドラマ初主演作であった。 へなへなな主人公ともののけ。ここで興味深いのは、妖怪役の俳優たちの張り切りぶりだ。なんだかんだ言いながら一馬を助ける天の邪鬼は、土器が体にも顔にも張り付いた状態で、特殊メイクだけでもかなり時間がかかる。もっと大変なのは、頭の皿から足ひれのついたつま先まで、ぴっちり作り込む河童だ。演じているのは青山美郷。ってことは、メス河童? そして、もうひとり(一匹?)忘れてはいけないのが、猫又。しっぽがふたつに割れた長寿猫で、ぱっと見は町娘。 一馬に「化け猫?」などと言われると、目を吊り上げ、鋭い爪をむき出しにした痛い猫パンチを繰り出す。森川は、猫又らしさを出すため、猫の動きを取り入れたという。敵方のもののけも、第一話では映画『検察側の罪人』で木村拓哉らを翻弄する怪演を見せた酒向芳が白目をむいたゾンビのようなおどろおどろしい魂さがしだった。今後、石丸謙二郎、藤本隆宏らも登場する。ちなみに『しゃばけ』では、山田花子が三角の耳が突き出た「獺(かわうそ)」、ベテラン女優の十朱幸代が三千年生きる妖を演じた。現実を離れ、思いっきり作りこめるもののけ、妖怪は、俳優にとっても面白い役に違いない。一馬がどんなもののけに襲われるか。岡田健史のビビり演技にも注目である。
2020.07.21 16:00
NEWSポストセブン

桐谷美玲ら所属事務所、スタッフがイケメン俳優に溺れて暗雲
かつて堀北真希演じる美少女が、イケメンだらけの男子高校に1人転校し、学園に大騒動を巻き起こすドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジテレビ系・2007年)がヒットした。10数年後。堀北は芸能界を引退したが、皮肉にも彼女がかつて所属した芸能事務所で、男女真逆の形で“イケパラトラブル”が起きていた。 堀北真希(31才)を世に送り出し、現在も内山理名(38才)、黒木メイサ(31才)、桐谷美玲(30才)らを抱える芸能事務所「スウィートパワー」は、社長以下社員、そして所属タレントも全員女性で、“女性版ジャニーズ事務所”とも呼ばれている。 そんな有名事務所に、暗雲が立ち込めたのは昨夏のこと。「週刊新潮に、『マネジャーが大量離脱で会社危機』などと報じられたんです。記事によれば、1年間に10人以上のマネジャーが辞めたとか。この2月にもまた退職者が出たようです」(テレビ局関係者) 一体、何が起きているのか。 同社は1996年に設立。以来、多くの有名女優を抱えてきた。それはひとえに、女性社長Aさんの手腕によるものだという。 A社長は別の事務所で瀬戸朝香(43才)を見いだし、“スカウト力”を武器に独立した、カリスマ女社長。そのスカウト術は社員に伝授され、彼女たちが全国各地を訪れ、それぞれの土地で評判の「美少女」を聞き取り調査で探し回る。桐谷のときは、「千葉でいちばんの美少女」の噂を聞きつけると、何日も彼女の通う高校の門の前に立ち続けて、本人に接触。自宅にも通い口説き落とした。黒木も、沖縄の那覇でスカウト中に「名護にかわいい子がいる」と聞き、現地へ急行。断られ続けても諦めずに1年以上も沖縄へ通い、契約にこぎつけたという。「A社長の眼力と、指令を受けた女性社員たちの粘り強い聞き込み力で急成長してきた実力派事務所。女優たちの教育も徹底され、マナーも抜群。共演者やスタッフウケもいい。有名作品のヒロイン役など、いわゆる“大役”をゲットし続けてきた」(広告代理店関係者) そんな“女の花園”に異変が起き始めたのが約10年前。 熊本県の花火大会を訪れていたA社長が「美少女がいる」と声をかけたのが、当時、小学6年生だった高杉真宙(23才)だった。しばらくして高杉が男子だと気づいたが、あまりにも美形だったため、事務所は初の男性タレントを所属させることを決め、「スウィートパワー」とは別に、男性部門の事務所「スパイスパワー」を設立した。 高杉は仮面ライダーなどのイケメン俳優の登竜門に抜擢。その後、所属男性タレントも増え、いまでは『中学聖日記』(TBS系・2018年放送)で世の女性たちを陶酔させた岡田健史(20才)ら、多くのイケメン俳優を抱えるようになった。 一方で、順風満帆に見えたイケメン路線が、徐々に歪みを生んでいったという。「事務所設立当初からいた敏腕マネジャーが高杉さんの担当になって変わってしまった。地方からやってきた10代のタレントたちは基本的に寮に住むのですが、高杉さんが高校に入った頃から、彼の食事のおかずの品数が増えていったそうなんです。所属俳優を家族のように支えるのはデキるマネジャーなら当たり前のこと。ただ徐々に成長期への配慮なんでしょうが、高杉さんの下着を“私が洗っている”と自ら言い始めたあたりで、周囲が違和感を覚えるようになっていった」(前出・広告代理店関係者)◆岡田健史に自分の両親を会わせて 高杉が高校を卒業する頃には、敏腕マネジャーはほかのタレントの現場には顔を出さなくなり、高杉の現場にベタ付き。仕事や脚本への口出しは当然となった。彼女はCM関係にも従事していたため、ついには、ほかの所属女優たちまでもが「真宙と会話したら、目を付けられてCMの仕事がなくなるかも」と、共演を恐れるまでになってしまった。「信頼していたマネジャーの豹変ぶりに、A社長はたまらず『イケメンに狂うな!』と叱咤していました。それでも止まらずついに2年前、高杉さんの現場への同行を禁止されました。結局そのマネジャーは納得がいかず社長と口論になり、退社することになりました。本人は“真宙との仲を引き裂かれた”と恨み節を言っていたそうです。 最近、彼女を見かけましたがかなりやせていて、桐谷美玲のような細さに変わり果てていました」(芸能関係者) 堀北がデビュー当時から信頼を寄せていた別のマネジャーも、“イケメン退社”した1人。彼女がハマったのは岡田だった。前出のテレビ局関係者が言う。「タレント管理術が巧みで、見習うべき点も多いのですが、岡田さんには、やりすぎでした。10分に1回は岡田さんにLINEして行動確認をしていたそうです。ゴールデンウイークになぜか自分の両親を会わせたり…過剰管理でしたね。女優の付き添いで現場に来るときはコワモテなのに、岡田さんの現場では柔和に。カメラマンの機材を“持ちましょうか”なんて、いままで見たことのない甲斐甲斐しい動きをしていました(笑い)」 事務所に“アラーム”が鳴ったのが昨年5月。岡田がプロ野球の始球式に呼ばれたときだ。元野球部の岡田が「練習しなくても大丈夫です」と言っても、「油断しちゃダメ!」と、岡田のプライベートの時間を使い、2人っきりで延々とキャッチボールをしていたという。「そのとき、別の担当女優が、緊急で何度も電話していたけど、折り返しもなし。その女優が、事務所に“通報”したことで事態が発覚しました」(前出・テレビ局関係者) 最終的に、他部署への異動を命じられると、それを不本意として昨年退社してしまったという。「この2人のマネジャーだけではありません。所属俳優との距離間に戸惑うスタッフが、次々に退社していったそうです。 タレントとマネジャーの距離感は確かに難しい。遠すぎると『親身じゃない、売ろうとしてくれない』とタレントを不満にさせてしまうし、近すぎると『私的な好意が怖い』と思われかねない。だから異性を担当するのは、より難しいのです。ジャニーズがマネジャーを男性ばかりにしているのもリスク回避でしょう。それにしても同性の女優のマネジメントでは、あんなにやり手として働けていた人が、若手俳優を相手にした途端あそこまでわれを見失うとは…」(前出・芸能関係者) スウィートパワーに、彼女たちの退社について聞くと、「その件については回答を控えさせてください」──退社理由に高杉や岡田が関係している事実はあるか?「お答えできません。事実かどうかは私たちのみが知るところですので…」 と担当者は困惑気味に答えた。イケメンの魔力は「取り扱い注意」ということか。※女性セブン2020年3月12日号
2020.02.28 07:00
女性セブン

ブレイク中の俳優・岡田健史 「現状維持は退化だと思う」
シンデレラボーイ──俳優デビューを果たした前作『中学聖日記』(2018年・TBS系)が社会現象を巻き起こし、岡田健史(20才)は一躍“時の人”となった。それから約半年、俳優人生2作目となるドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』では、早くも初主演を飾ることとなった。 ロケ地の学校を訪れると、以前にも取材したことのある本誌スタッフを見つけ、腰を直角に折ってお辞儀をしてくれた。「ものすごく勘がいい」「何年もキャリアを積んだ俳優のよう」とスタッフを驚かせていたが、謙虚で実直な性格は、デビュー以来ひとつも変わらないようだ。「こんなにも早く、地元のテレビ局が制作する、故郷・博多を舞台にした作品に出られて、本当に嬉しく思います。(同じく福岡県出身の)光石(研・57才)さん演じる内藤先生とのシーンでは、自分たちの世代は使わない方言を光石さんが話されていて、思わず“お父さん…”と言いたくなるほど、本当の父と対面しているようでした(笑い)」 せっかくなので、おすすめのグルメやスポットなど“岡田的・博多名物”を尋ねると──「博多の食べ物は、みんな本当においしいです。海鮮、刺身とかもおすすめですし、個人的には、とんこつラーメンが大好きですね。父もラーメン好きで、いろいろなところに2人で行っているんですけど、“ここがナンバーワンだ!”っていうお店があるんですよ。店名はナイショです(笑い)。 それ以外は…自分は本当に8才から野球漬けの生活だったので、実は山笠(博多祇園山笠)も、どんたく(博多どんたく港まつり)も、参加したことがなくて…。どういうことをするかが答えられないんですよね。なので、この作品をきっかけに、地元のお祭や行事についても知っていきたいですね」 デビュー2作目となるが、周囲の雑音には目もくれず、貪欲に芝居に打ち込んでいる。「正直、主演ということはあまり意識していません。前作で自分に足らなかったことを今回の作品で挑戦して、自分のものにしていきたい。自分がどういった役割を果たせるか、どうすべきか、完成した作品を見た時にどんな課題点が見つかるのか、それをすごく楽しみにしています。 高校で野球をしていた時から、自分の体格も生活環境もガラッと変わりました。でも変化することが当然だと思いますし、変化しない方がちょっと怖いですね。年齢は老いていくのに現状維持を続けているのは退化だと思うから」 日本中が、その真っ直ぐな眼差しに夢中だ。【info】FBS開局50周年スペシャルドラマ●『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』 FBS福岡放送(福岡・佐賀)にて、7月19日(金)19:00〜放送(Huluにて、FBS福岡放送での放送終了後から配信)ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)のプロデューサーが企画する、上京ラブコメディー。小学生の時、博多から東京に引っ越してきた東京(あずま・みやこ/岡田健史)は博多弁を笑われて以来、心を閉ざしていた。ある日、博多愛丸出しの幼なじみ・博多乃どん子(福田愛依)が転校してきて…。撮影/爲 永※女性セブン2019年7月25日号
2019.07.17 07:00
女性セブン

岡田健史、「野球で学んだことが自分の人生の基盤」
昨年、俳優デビュー作となったドラマ「中学聖日記」(TBS系)で一躍ブレークした岡田健史(20才)。10代最後の晴れ舞台となったのが、初の始球式だった。 元高校球児の岡田が、地元・福岡のヤフオク!ドームの始球式に登板。真っすぐに投げ込んだ球はノーバンで119キロを計測し、球場は歓声に包まれた。「父とテレビや球場でホークスを応援していたので、夢にまで見たヤフオクで投げられて楽しかったです。でもボール球でしたし、40点です」と自己採点はやや厳しめ。 それでも「明日が20才の誕生日なので、その前日に投げられて光栄です」と、10代最後の夢舞台に笑顔をほころばせた。(5月11日、福岡 ヤフオク!ドーム、ソフトバンク対ロッテ戦始球式) 翌、記念すべき20才の誕生日に、4000人のファンと初のファンミーティングを敢行。その直前にインタビューを敢行した。 20才になった瞬間は、「今日のファンミ―ティングの準備をしていました」と、ワクワクした表情で明かしてくれた岡田。前日の10代最後の一日は、地元・福岡での始球式の後、母親へ感謝を伝えた。「始球式で着たユニフォームは、母にプレゼントしました。20才になった区切りでもあるので、“これからもよろしくね”ということを伝えました。高校からは寮生活だったんですけど、子供の頃の誕生日には、家族が必ずケーキを買ってお祝いをしてくれていたんです。ケーキは何でも食べるんですけど、いちばん好きなのはフルーツタルト(笑い)」 昨年、デビュー作となったドラマ『中学聖日記』では、有村架純の相手役に大抜擢されて、瞬く間に注目の存在に。改めて振り返ってみると…?「激動の1年で、自分の感情が忙しかった。(11年間続けた)野球で学んだことが自分の人生の基盤としてあるんですけど、野球にしても、(ドラマで)作品を作るということにしても、組織の中にはいろんな人がいる。その中で自分は何ができるか、何をやるべきかを考えて、1つの目標に向かっていくのは一緒だと気づきました。それがいちばんの成長ですね。おじいちゃんになっても“岡田健史を見たい”と言ってもらえる、唯一無二の役者になるのが目標です」 20才になって挑戦したいことといえば?「ピアノをやってみたい。学生時代からの男友達がピアノがすごく上手で、カッコいいなと尊敬しているんです。最近、ピアノの曲も聴き始めたんですけど、いつか自分の好きなジャズピアノの曲を弾けるようになれたらいいな…と思います。あと、ボリビアのウユニ塩湖には、死ぬまでに必ず行ってみたいですね!」撮影/平野哲郎、中西ゆき乃※女性セブン2019年5月30日号
2019.05.18 07:00
女性セブン

『中学聖日記』岡田健史 好きになるのに年齢は関係ない
日本テレビ系情報番組『ZIP!が行ったアンケート調査『ネクストブレイク俳優2019』では、2019年期待の俳優第1位となり、『第99回ドラマアカデミー賞』でも最優秀助演男優賞を受賞。ドラマ『中学聖日記』(TBS系)で大ブレークを果たした“大型ルーキー”が岡田健史(19才)だ。 グラビア撮影中でも足元に落ちているペットボトルをさっと拾い上げて、ニコッと笑う。「ゴミ拾いは日課です。絶対神様は見てると思うので、落ちている“運”を拾えるように」 大抜擢されたドラマ『中学聖日記』の黒岩晶同様、真面目一徹に見える岡田だが、意外にも芸能界は肌に合っているという。「人は必要な時に必要な人と出会うという言葉もあるくらい、自分にとって“出会い”は大切にしたいことで。お芝居に出会ったのも、そのひとつですよね」 中1の冬から5年間、現在の事務所から猛アプローチを受け続けるも、当時は強豪校でキャッチャーを務める野球漬けの生活で、芸能界に全く興味がなかったという。だが高3の夏、演劇部の助っ人として参加した演劇大会で、芝居との運命的な“出会い”を果たす。演じることの虜になった岡田は芸能界入りを決め、デビュー作『中学聖日記』は社会現象となった。教師と中学生の“禁断の恋”がテーマだったため、賛否両論が巻き起こった。「ぼくは、毎日必死だったので反響を気にしている場合じゃないというか、とにかく晶を生きることに集中していました。 でも、もちろんできなかったことだらけで…。全てをレベルアップしないとこの世界では生き残れないと思っています。えっ、ライバルですか? 自分に勝たないと人には勝てないと思うので、最大の敵は自分です」“好きになった女性がタイプ”と、恋愛面の質問でも“優等生”な彼。「自分より年上でも、全然(問題ない)。好きになるのに年齢は関係ないと思いますし、立場も関係ない。これは晶から学んだことです」 ひとまわり大きくなった岡田を早く見たい!【プロフィール】岡田健史/おかだ・けんし 1999年5月12日生まれ。福岡県出身、O型、身長180cm。『中学聖日記』の黒岩晶役で鮮烈なデビューを飾る。※女性セブン2019年3月7日号
2019.02.25 07:00
女性セブン

ファン感激!「中学聖日記」からロスを吹き飛ばす4ショット
2018年10月期に放送されたTBS系火曜ドラマ「中学聖日記」公式インスタグラムに主演を務めた女優の有村架純さんが登場。オフショットが公開されました。https://www.instagram.com/p/Brr6FXHhSS0/共演していた俳優の岡田健史さん、俳優で劇団EXILEのメンバーの町田啓太さん、女優の吉田羊さんとの4ショットに「こんな4ショットも撮らせて頂きました。キリリッと並んだ立ち姿は何か別の種類のドラマのような雰囲気です」とコメントが添えられています。最終回に登場した観覧車の前で撮影されたオフショットに、ファンからは「素敵な4人♡後編&映画化希望です」「またこのメンバーで素敵な作品待ってます」「またこの4人が見れて嬉しい!感激です」と反響の声が寄せられています。
2018.12.25 04:05
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