スポーツ

『超五十連勝力士碑』に横綱・白鵬の名がまだ刻まれない理由

超五十連勝力士碑


 50連勝。長い歴史を持つ大相撲史上6人目、昭和以降では双葉山(69連勝)、千代の富士(53連勝)に続く3人目というのだから、歴史的快挙である。これにより東京・江東区の富岡八幡宮にある『超五十連勝力士碑』に白鵬の名が刻まれることになった。

 富岡八幡宮は江戸勧進相撲発祥の地。境内には歴代の横綱の名が刻まれた『横綱力士碑』などが立てられている。『超五十連勝力士碑』は、「作家で好角家の故小島貞二が提案し、千代の富士の53連勝達成の88年に建立されました。勝敗記録の石碑はこの連勝記録のものだけです」(富岡八幡宮権禰宜・佐藤諭氏)と、いかに偉大かがわかる。

 碑は高さ2メートル、直径80センチの赤御影石。11角形で、正面以外の10面に10人まで名を刻むことができる。白鵬は6人目となり、残りは4人分。一代年寄の大横綱・大鵬(45連勝)、北の湖(32連勝)、貴乃花(30連勝)、モンゴルの先輩横綱・朝青龍(35連勝)も達成しえなかった記録であり、これでも十分といえそうだ。

 では、石碑に名が刻まれるのはいつになるのか。
「力士の最高記録を刻むため、未定です。白鵬関はまだ若く、これからも新たな記録が生まれる可能性があり、まだしばらく先になるでしょう」(同前)

 ライバル横綱不在の状態で、白鵬の記録は“追い風参考”という厳しい声もあるが、自身は「尊敬する双葉山の69連勝が目標」と士気高く語る。

■撮影/丹羽敏通

※週刊ポスト2010年10月1日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン