ライフ

ホルモンとフェロモンの違いと女性も年とるとヒゲ生える理由

 R40でも若々しいあの人は、女性ホルモンに溢れているみたい…そんなことをよくいうけど、そもそも女性ホルモンとはどんなものなのだろうか。知っているようで知らない女性ホルモンに関する素朴な疑問を専門家にきいてみた。

******************************
【質問】
ホルモンとフェロモンは違う?

【回答】
 ホルモンとフェロモンとは別物。両者とも体内でつくられる物質という点では同じだが、ホルモンは自分自身の体に作用する物質で、フェロモンは他者に作用するという違いがある。ホルモン補充療法に詳しい「成城松村クリニック」の松村圭子院長はこのように解説する。

「フェロモンそのものは人間にもあることがわかっています。ただし、それを感知する能力は退化してしまいました。言葉や文字を持つ人間は異性に発情期を知らせたり、危険を訴える必要がなくなったからでしょう」

【質問】
女性も年をとるとヒゲが生えたりするのはなぜ?

【回答】
 実は、これもホルモンのいたずらという。そもそもヒゲなどの体毛は男性ホルモンの領域。睾丸や副腎から出る男性ホルモンが体毛の発育を促進させる。でも、女性に睾丸はないのにどうして?更年期障害の治療経験が豊富な「中村クリニック」の中村理英子院長(婦人科)はこう説明する。

「男性より断然少ないのですが、女性の場合も副腎皮質から男性ホルモンが分泌されます。閉経が近くなり女性ホルモンの分泌量が低下するにつれ、男性ホルモンの影響を強く受けた結果、ヒゲが濃くなる女性もいます」

 男性も同様に女性ホルモンを少量だが持っているのだという。

【質問】
恋する女性は女性ホルモンを分泌している?

【回答】
 これはほぼ正解。というのも、異性を好きになるなど、ドキドキしたり、快感を覚えているときに分泌されるホルモンがあるからだ。正体はドーパミン。副腎髄質でつくられるホルモンで、これから興奮状態に作用するアドレナリンなどのホルモンもつくられる。

「ドーパミン自体が快楽物質といえます。加えてドーパミンには女性ホルモンを整える作用があるので、間接的には女性ホルモンにもいい影響を及ぼします」(中村院長)

※女性セブン2010年12月9日号

関連キーワード

トピックス

谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン