国内

東北関東大震災における企業支援 社名と支援内容【1】

 2011年3月11日の東北関東大震災発生以来、企業は自らの広報活動を自粛すると同時に、自社の被害状況や震災による影響にかかわらず、被災地へ多くの支援を行なっている。

 阪神淡路大震災の教訓を生かし、企業は効率良く物資が行き渡ることを優先し、自治体や赤十字といった統括機関へと、物資や義援金を提供。

 今回の震災では被災地区の道路状況に加え、輸送燃料の不足も足枷となり、大量の物資提供が発表されているにもかかわらず、TVを始めとする報道などでは、物資を求める被災者やボランティア関係者の声が多く“なぜ届かないのか?”という気持ちになった人も多かったことだろう。

 物流面で業態により直接支援が難しい企業が多かったが、そのなかでも、3月11日の震災当日から直接被災地へ物資を提供したセブン&アイ、いち早く自社のキッチンカーを展開した日清食品、食品・飲料の提供情報が先行する中、3月17日出発で仙台へ2万3000足のスニーカーと2780足の子供用靴下を提供した大手靴小売りのチヨダなども報じられた。

 現在では、そうした直接供給以外の物資も、既に連携団体を通じて被災者に届けられ、一部の物資に関しては充分な供給がなされている避難所も、増えてきているという情報もある。

 しかし依然として必要な物資が不足している場所もあることから、多くの協力や独自取材により集まった各企業の支援情報を掲載。当記事では、具体的な物資や支援策と併せて、わかる限り提供先や連携団体を記載しているので、現地ボランティアや自治体担当者にとって、多少なりとも参考になることを期待する。

 なおこちらは現在記者が確認できている情報であり、追加支援をしている企業や記載以外にも多くの企業・団体・個人の支援が行なわれている。

 量や金額の過多ではなく、節電をはじめ多くの人々が「できることを できる範囲で、支援する」――という流れの一部として、紹介するものである。

【食品・飲料・外食】
■アクアクララ株式会社 ミネラルウォーター8L:2600本
■アサヒ飲料株式会社 ミネラルウォーター:20万7360本(東北6県、茨城県の県庁)
■アサヒビール株式会社 義援金1億円
■味の素株式会社 おかゆ:5000食、カップスープ:10万食、アミノバイタルゼリー:15万個(農林水産省地震災害対策本部)、義援金2億円(特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム)
■味の素ゼネラルフーヅ株式会社 ボトルコーヒー:8600本、カフェ・ラテカップ:2万3000杯(農林水産省地震災害対策本部)
■江崎グリコ株式会社 菓子:11万1500個、カレー、幼児食などレトルト食品およびソーセージ:4万7460個、粉ミルク:4800缶
■株式会社伊藤園 茶系飲料、ミネラルウォーターなど飲料水:約100万本、義援金1億円(近隣営業拠点)
■伊藤ハム株式会社 ミートボール:15万6000パック、レトルトソーセージ:4万8000本、ミートボール:6万パック、アルミ容器入り鍋うどん:1万食(関係省庁および各自治体の災害対策本部)
■大塚ホールディングス株式会社 ポカリスエット、カロリーメイト、クリスタルガイザー、SOYJOY、ボンカレー等および経口補水液(OS-1)といったメディカルフーズ製品等:約70万食(関係省庁、各地自治体や対策本部、自衛隊など)、義援金3億9000万円(日本赤十字社)
■亀田製菓株式会社 米菓:約6万袋(農林水産省)、飲料水、おかゆなど食料品・生活用品、米菓:約6万5千袋、おかゆ:約1千食(被災地)
■カルピス株式会社 飲料:19万2000本、アミノバイタルペットボトル:4万8千本
■株式会社ギャバン チョップドオニオン:4000個、ポテトフレーク:5000個、ワイルドブルーベリー120gカップ:864個、ワイルドブルーベリー500g:2000個、ペッパーソルト145g:480個
■キユーピー株式会社 おかゆ:2万4000食、介護食:6000食、ベビーフード:7000食、義援金1億円
■キリンホールディングス株式会社 食料・清涼飲料水:約20万本、義援金3000万円
■日本コカ・コーラ株式会社 飲料:720万本 他、総額25億円
■株式会社コロワイド 温かい食事1日1万食(10日間):10万食、募金活動
■サントリーホールディングス株式会社 飲料水:36万本、ミネラルウォーター:100万本、義援金3億円
■敷島製パン株式会社 菓子パン:合計10万2000個
■スターバックスコーポレーションおよびスターバックスコーヒージャパン株式会社 義援金1億円(米赤十字社および日本赤十字社)
■宝ホールディングス株式会社 給水車:2台(仙台市・気仙沼市)、義援金3000万円、社員のよる募金
■株式会社東洋精米機製作所、トーヨーライス株式会社 無洗米:10万食、炊飯釜:20台、義援金3000万円(受入れ整い次第、被災地)
■株式会社永谷園 おとなのふりかけ 本かつお:3万食、おとなのふりかけ 紅鮭:3万食、彩りごはん 混ぜ込みカレー:約10万食、義援金3000万円(日本赤十字社)
■日清食品株式会社 カップうどん、カップ麺:13万4400食、カップヌードル:100万食、給湯機能付キッチンカー:7台(被災地)
■ネスレ日本株式会社 ミネラルウォーター、チョコレート、ペットフードなど:50万人分、募金活動(日本赤十字社)
■ハウス食品株式会社 レトルト食品(カレー・ハヤシ):10万個、栄養調整食品(菓子)・スナック菓子:5万個、飲料:6千本、レトルト食品:90万個、スナック菓子:8万6400個、カップ食品:2万2500個、ケアフード:1万1400個、飲料:83万5200本、義援金1億円
■ハナマルキ株式会社 カップみそ汁(農林水産省地震災害対策本部)
■株式会社ブルボン ミネラルウォーター:3万本(仙台市内の避難所や病院)、義援金1500万円(宮城県、福島県、岩手県の各災害対策本部)
■日本マクドナルド株式会社 義援金1億円(日本赤十字社)
■米国マクドナルドコーポレーション 義援金200万ドル(日本赤十字社)
■明星食品株式会社 チャルメラカップ:8万4000食、一平ちゃん:3万6000食
■明治製菓株式会社 ミルクチョコレート等の菓子、レトルト食品、イソジンマスク等:合計13万個、イソジン消毒剤・手洗(行政機関)
■明治乳業株式会社 粉ミルク(社団法人日本乳業協会)
■明治ホールディングス株式会社 義援金1億円
■森永製菓株式会社 ウイダーinゼリー:180万個(農林水産省)
■ヤマキ株式会社 ヤマキつゆ ペットボトル:6000本、カツオ出汁パック 10S:4000個、カツオ出汁パック 5S:9000個
■山崎製パン株式会社 菓子パン、食パン、おにぎり:合計317万個(特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン)、募金活動
■雪印メグミルクグループ 育児用粉ミルク、ベビーフード(農林水産省、日本乳業協会)
■株式会社ロッテ お菓子:28万8000個、ホカロン:1万枚(農林水産省)
■日本ロッテグループ 義援金1億円(日本赤十字社)
■韓国ロッテグループ 義援金1億円(日本赤十字社)

関連キーワード

関連記事

トピックス

劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン