スポーツ

サッカーU-22代表 なでしこにはない「ゆるい表情」に違和感

シュートをはずしまくりながら、何とか2-0でマレーシアに勝利したサッカー男子のU-22日本代表。そこには、「なでしこジャパン」と比べ、決定的に欠落しているものが……。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が指摘する。

* * *
21日に行われたサッカー男子、オリンピック予選。対マレーシア戦では、相手の守備に阻まれ、何本シュートを打っても枠からはずれる。相手にカウンター攻撃をしかけられ、ひやっ。もしかしたら「1-1」で引き分けかと心配した人も多かったのでは。

後半にやっと2点目をゲットして、勝利。日本人の悪いくせで、「勝ってよかったねムード」に流れ、サッカー解説者もまずは白星を評価。しかし、何とも消化不良感の残る試合でした。

サッカーにさして詳しくない私でさえ、「オリンピック予選の日本代表チームがこんな試合でいいのかな」と、考えさせられてしまったのです。どうしようもない後味の悪さは、いったいどこから来ているのでしょう?

「大量点を取りに行く」と自信満々で試合に臨んだ選手たち。たしかにボール支配率は日本68%と圧倒し、26本ものシュートを放った。しかし、点数は2点のみ。

もちろんサッカーの試合で「2-0」のスコアはよくあることだし、見応えのある試合もしばしば。つまり、納得できない問題点は、「取った点数」ではなく、別のところにあったのでは。

はた、と思い当たったこと。それは、ゴールをはずした時の、選手の表情です。「あっ、失敗しちゃった」という、どこかお軽くてゆるい表情。ちょっと格好つけてやってみたヒールパスが、「はずれちゃったよ」という、何かちゃらついた感じ。そんな選手が、間違いなく何人かいるのでは。

サッカーに限らず、迫真に満ちた人の気力の表情や雰囲気というものは、不思議とテレビ画面を介して、瞬時に正確に、伝わってきます。「表情」というものが、動物が生き延びるために鋭く察知すべき「情報」だからでしょう。人間も動物である以上、相手がどんな状態でいるかを読み取る能力が備わっているのです。

日本を代表してオリンピック予選に出ているU-22の選手から、「ゆるさ」を感じとってしまう。なぜ、なでしこのような「気力のほとばしり」が感じられない選手が、代表に混じっているのか。不思議です。

高校時代から「うまい」と褒められ、エリート選手としてチヤホヤされ、鳴り物入りでプロになった「スター選手」だから?

ちゃらついた雰囲気が、もし、チーム全体に伝染するとすれば……このチームにある種の「ゆるさ」を感じて先行きを危惧している人は、私だけではないはず。「悪貨は良貨を駆逐する」という教訓が杞憂に終わればよいのですが。


関連記事

トピックス

2025年に成年式を終えられた悠仁さま
《皇族一人あたりの警備費が表に出ないワケ》悠仁さま「公務全出席」報道で「警備費」に懸念も──側衛との意外な関係 
NEWSポストセブン
秋篠宮ご夫妻と佳子さまが揃って会場を訪れるのは今年で4回目となる、花の展覧会。今年は栃木県の県花のヤシオツツジや栃木県産のカーネション、バラを使った作品をご覧になった (撮影/JMPA)
秋篠宮ご夫妻と佳子さま、花に囲まれ笑顔満開 『関東東海花の展覧会』をご鑑賞、フォトブースでは一家揃って記念撮影も 
女性セブン
(朝鮮通信=時事)
《顔が変わった?》北朝鮮・金正恩総書記の愛娘ジュエ氏「あか抜けて、口元には上品さも」85日ぶり登場で“驚きの姿”──成長期かそれとも……バツグンの存在感を発揮 
NEWSポストセブン
1992年、黒海艦隊の取材でクリミアを訪れた(撮影/山本皓一)
《追悼・落合信彦氏》エルサレムでは銃撃に遭遇したことも… それでもなお現場取材を続けた理由「“今”を必死で生きる気持ちを忘れないでいたいから」の言葉
週刊ポスト
日韓コラボドラマ『DREAM STAGE』(番組公式HPより)
韓国コラボドラマはなぜヒットしない?『DREAM STAGE』『キンパとおにぎり』誤算の背景とNetflix韓国ドラマとの格差 
NEWSポストセブン
2025年11月、ホーコン王太子とメッテ=マリット妃
《彼女は17歳だよ。きっと楽しいと思う》ノルウェー王室激震、エプスタイン元被告と次期王妃の“黒塗り”メール――息子マリウスは“性的暴行”裁判渦中 
NEWSポストセブン
現地では大きな問題に(時事通信フォト)
《トゥクトゥク後部座席での行為にタイ現地の人々が激怒》フランス人観光客の“公開露出”に目撃者は「丸見えだった」 入国ブラックリストに
NEWSポストセブン
父・落合信彦氏の葬儀で喪主を務めた落合陽一氏
「落合信彦の息子という記述を消し続ける時代があった」落合陽一氏が明かした、父について語り始めた理由“人の真価は亡くなった時に分かる”【インタビュー】
NEWSポストセブン
本来であれば、このオフは完成した別荘で過ごせるはずだった大谷翔平(写真/アフロ)
《大谷翔平のハワイ訴訟問題》原告は徹底抗戦、大谷サイドの棄却申し立てに証拠開示を要求 大谷の“ギャラなどの契約内容”“資産運用の内幕”が晒される可能性も浮上 
女性セブン
表舞台から姿を消して約1年が経つ中居正広
《キャップ脱いだ白髪交じりの黒髪に…》「引退」語った中居正広氏、水面下で応じていた滝沢秀明氏からの“特別オファー” 
NEWSポストセブン
菅直人・元首相(時事通信)
《認知症公表の菅直人・元総理の現在》「俺は全然変わってないんだよ」本人が語った“現在の生活” 昼から瓶ビール、夜は夫婦で芋焼酎4合の生活「お酒が飲める病気でよかった」
NEWSポストセブン
中村獅童と竹内結子さん(時事通信フォト)
《一日として忘れたことはありません》中村獅童、歌舞伎役者にならなかった「竹内結子さんとの愛息」への想い【博多座で親子共演】
NEWSポストセブン