菅直人・元首相(時事通信)
2月8日に投開票を迎えた衆議院総選挙。高市早苗首相の就任後わずか3か月での解散劇、そしてわずか16日後の投開票は戦後最短となる「超短期決戦」となった。
野党では、解散の動きに合わせて立憲民主党と公明党が手を組み「中道改革連合」を結成。野党第一党として議席を伸ばす算段だったが、選挙戦の終盤には大手紙が「議席大幅減」などと報じるなど、苦戦を強いられている。
立憲民主党の前身となる旧民主党を立ち上げ、民主党政権時代には副総理・総理を歴任した菅直人・元首相(79)は、今回の選挙をどう見ているのだろうか。今年1月には「認知症を発症」と報じられていたが、現在の病状はどうなのか。1月末、記者が菅氏のもとを訪ねると、本人は至って元気に取材に応じたのだった——。【前後編の前編】
「僕は平気ですよ。今からお昼食べに行くから、よかったら一緒にいかがですか」──1月27日、気温が10度を下回る寒い冬の日。菅元首相は杖をつきながら、伸子夫人(80)と2人で自宅近くの用水路沿いを歩いていた。記者が声をかけると、本人はいたって元気そうに記者を昼食に誘ったのだった。
1月8日、『SmartFLASH』は『菅直人元首相、夫人が明かす「認知症」「要介護3」の現在』と題された記事を配信。2024年11月に政界を引退したばかりの菅氏の現状を伝える同記事は、大きな反響を呼んだ。
記者が菅氏の体調を気遣うと、菅氏は「この人がちょっと過大に言っただけだよ」と伸子さんに笑いかける。夫人はこう言って笑った。
「あのね、認知症っていうのはピンからキリまであるの。昨日のことを覚えていないことはありますけど、目の前で起こっていることは把握できる。家の場所とかも分からなくなったら考えなきゃいけないけど、現状そんなことは全然ないんです。
源太郎(息子・現武蔵野市議会議員)が(菅氏の)秘書をやっているときに、何回も同じことを繰り返し聞くもんだから。それでお医者に診てもらったら、認知症の診断をされたんです」
昼食に向かう夫妻とともに歩みを進めると、中道改革連合の山花郁夫議員の辻立ちに遭遇。2人は目を細め、「頑張ってくださいよ、本当に」と声をかけていた。
