国内

浦安の老人ホーム 高級日本料理店「なだ万」出身料理長いる

老人ホームに入居する高齢者にとって、食事は「健康のため」、「長生きのため」だけのものではない。単調になりがちな施設の生活の中だからこそ、「三度のメシ」は日々の暮らしを彩る最大の要素になる。せっかくの人生の円熟期を味気のない食事で過ごすなんてもったいない。本誌記者が実際に全国の老人ホームを巡り、極上の食事を提供する施設を厳選した。

そのうちの一つが、「舞浜倶楽部 新浦安フォーラム」(千葉県浦安市)だ。同施設の総料理長は高級日本料理の老舗「なだ万」出身。味付けは料理長の指示でベテランの調理師が担当している。

「食事は命の源だから、決して手を抜きたくない。味や栄養のバランスはもちろん、料理の彩りにこだわっています。たとえば、認知症の人は赤い色が認識しやすいので、紅ショウガやトマト、杏仁豆腐に赤いチェリーを添えるなど、最後まで食欲をそそる工夫をしています」(星川一弘・総料理長)

あえて入居者が食事を選べないようにしているのは、好き嫌いで栄養が偏らないようにするため。食材比率45%(食費に占める食材費の比率)で新鮮な食材を提供することや、飽きのこない家庭料理を中心に据えることで、日々の食事は入居者にとって大きな楽しみになっている。

※週刊ポスト2012年1月1・6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン