セックスには「匂い」が重要な役割を果たすという。それについて『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が解説する。
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セックスには「匂い」がとても重要な役割を果たします。嗅覚というのは、とても原始的な感覚です。そのせいもあり、人間は、匂いによって無意識のうちに行動をひそかに操られています。
十数年前(?)を思い出してください。生理のとき、なぜだか男性からの誘惑が少なく、セックスに至ることがなかったという経験を持っていませんか? 一方、排卵日ごろは、誘惑が多く、セックスに及ぶ頻度も高いというデータがあります。実はこれも、匂いのせいなのです。
女性は生理中に独特の匂いを発します。普段、気づくほどの強い匂いではありませんが、その匂いをかいだ男性は原始的な脳領域が働き、性欲をあまり抱かなくなります。そのため、生理中の女性とセックスする気持ちにならない傾向があるのです。
かように、人間の恋愛は、原始的な行為についても、高度な脳領域を働かせなければならない、やっかいなものなのです。
※女性セブン2013年1月31日号