ライフ

東京人は大阪人よりビール好き 外飲み日本一の座は川崎市民

 アルコールの消費量がぐっと増える季節がやってきた。ビール、日本酒、焼酎などどこの自治体がよく飲んでいるのか、調べると各都道府県のお国柄も見えてくる。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏がリポートする。

 * * *
 5月に入り、暑さを感じる日も増えてきた。そう! ビールの季節がやってきた! いや、ビールに限らず、全国各地で酒のおいしい季節だ。きりりと冷やした日本酒、冷水で割った焼酎、炭酸割りのハイボール……。地域ごとに人気の酒は異なる。

 例えば国税庁の「成人1人あたりの酒類販売(消費)数量」からは各都道府県で人気の酒の傾向がわかる。

 例えばビールの消費は圧倒的に東京都だ。一人あたり42.8リットルとは、2位である大阪府の31.2リットルを遥かにしのぐ。ちなみに3位は僅差で新潟県の31.1リットル。東京都や大阪府などの超大都市では消費が多く、周辺の消費は少ない傾向が伺える。東京のベッドタウンである埼玉県(18.9)や千葉県(20.5)、大阪が通勤圏となる滋賀県(18.4)、奈良県(17.8)などはビールの消費が少ない。やはりビールは家庭ではなく、夜の繁華街で同僚や仲間と「カンパーイ!」とにぎやかに飲む酒なのだ。

 一方、家の内外にかかわらず、地域や都道府県に根づいているのが明確な酒もある。新潟県が14.6リットルとダントツの消費を誇る清酒──日本酒である。全国でも二桁リットルを消費しているのは新潟県だけだ。2位の秋田県が9.7リットル、3位の山形県が8.7リットルなのだから、新潟の突出ぶりがよくわかる。

 その新潟に似たポジションを焼酎で確保しているのが、鹿児島県だ。清酒の場合は、新潟県が突出しているとはいえ、量の格差はほとんどの都道府県の2~3倍以内におさまる。だが焼酎消費量においての勢力図はまったく異なる。鹿児島県が単式蒸留しょうちゅう(本格焼酎)で消費するのは年間26リットル。これは群馬県などの関東圏から山形県などの東北各県のおよそ10倍にも当たる数字だ。

 しかも九州は焼酎王国と言われるだけあって、2位宮崎県も19.9リットル、続く熊本県、大分県もそれぞれ10.4リットルと、全国で九州南部だけが2桁リットルの焼酎を消費している。

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン