ライフ

小保方さんは再現実験に成功してません!ネットの偽情報に注意

 ネットでは日々様々な騒動が発生していますが、自称・ネットニュース編集者兼自称・PRプランナーで『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)や『ネットのバカ』(新潮新書)など、多数の著作を持つ中川淳一郎氏が、最近ネットで起きたトピックを紹介します。

 * * *
 7月7日から8日にかけて、突如として「STAP細胞 小保方さん、再現実験に成功 論文発表後初めて」という記事がネット上で多数のアクセスをされ、あれよあれよという間に拡散されました。

 この記事を掲載した産経新聞のサイトでは、アクセスランキングで2位に入るほど、多くの人に読まれました。

 理化学研究所が7月1日から開始した、小保方晴子氏も招聘したSTAP細胞の存在を検証するための実験が早くも成功したのか! と思われ、多くの人が称賛の声を上げたのですね(7月10日時点)。

 しかし実際は、この記事は今年3月6日に掲載された記事だったのです。小保方氏に対する疑惑が発生する前の記事が突如として復活し、記事の掲載日をチェックしない迂闊なかたがたによって「すごい!」「待ってました!」と称賛されたのでした。

 ネットで何かを発言するに当たってはある程度の注意は必要なんですよね。最低限、「いつ」「誰が」発信した情報なのか? は吟味する必要があります。

 産経新聞は結果的にとばっちりをくらった形になりますが、この手の騒動で私が覚えているのが、2010年の「ジョニー・デップ事故死騒動」です。これは、CNNをパクったニセサイトが2004年に公開したニセ記事なのですが、なぜか6年後にネットで拡散し、多くの人がデップの死を悼んだのでした。ネットにはニセ情報が多数あることを肝に銘じましょう。

※女性セブン2014年7月31日・8月7日号

関連キーワード

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン