国際情報

中国広東省で健康な労働者の睡眠中突然死が続出 年間80人も

 中国広東省の工業生産の拠点都市、東莞市で、1990年1月から昨年10月までの約24年の間に、20歳から40歳までの比較的若い健康な労働者計1124人が睡眠中に突然死していたことが分かった。

 それも年々、死者は増加している。そのほとんどが病歴のない男性で、既往症がなく、持病もないだけに、労働者の間では「気味が悪い。ミステリーのようだ」と突然死の原因解明を望む声が強まっている。

 この突然死の特徴は睡眠中に突然、呼吸が止まり、そのまま死に至るというもの。

 東莞市警察署の記録によると、1990年1月から2000年末までの11年間で231人だったものが、2001年1月から昨年10月までの約13年間では893人と、年間当たり20人から80人以上と4倍以上も急増している。

 東莞市は中国の経済改革の先進都市である深セン市に隣接しており、1万5000社以上の外国企業が製造拠点を置いている。工場の従業員はほとんどが地方都市からの民工(出稼ぎ労働者)だ。

 広東省の中山医学院が警察の資料をもとに調査したところでは、死者の9割以上が男性で、それもほぼ全員が単純作業を主にした肉体労働者だった。検死の結果、これまで大きな病気にかかったことがない健康な20代から40代の男性に集中していた。

 調査に当たった医師によると、特定の原因究明にはいたらなかったが、いずれも一家の大黒柱で、郷里に子供や妻などを残している人が多かった。また、労働時間が長かったのが特徴だが、中国では残業は当たり前で、他の労働者も同じ条件で働いており、経営者の落ち度とするのは、中国では難しいという。

「このような突然死は東南アジア諸国にも多く見られ、労働環境が劣悪ななかで、長年にわたる過労で肉体的に弱っているところに、精神的にもストレスがたまり、突然死にいたったのではないか」と推測している。

 ネット上の書き込みでは「東莞にいるときはいつも死の恐怖にさいなまれている」とか、「原因をしっかりと糾明してくれないと気味が悪い」「心臓の不整脈など心臓の異常が原因ではないか」との声までさまざまだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
インフルエンサーのぴきちんさん(Instagramより)
《2年連続ポストシーズン全試合現地観戦》大谷翔平の熱狂的ファン・ぴきちん、全米巡る“体力勝負”の脅威の追っかけはなぜ可能なのか
NEWSポストセブン
2024年に『ウチの師匠がつまらない』を上梓
「視聴率とれたらオレのおかげ?罰が当たるよ」三遊亭好楽さんが『笑点』メンバーや裏方に愛され続ける“お客さんファースト”  地方営業で土産を爆買いも
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン