そんなテレビ朝日では、アナウンサー同士の結婚がとても多いことでも知られているが、最新の一組は野上慎平アナと八木麻紗子アナ夫妻である。実は、彼らの結婚披露宴の司会は、大先輩の下平アナだった。
その頃、下平アナは“空き家”だったと記憶していたため、私は思わずスピーチで「今日、いちばんの衝撃は(独身の)下平さんが司会をしていることでした」と言ってしまった(笑い)。後で彼女の傍に言って立ち話をしたら、「私は全然気にしてません。かわいい後輩ですから。いいんですよ、これで」と堂々としたものだった。ちなみにフジテレビでは、アナウンサーの結婚披露宴の司会は同期の男女がつとめると決まっている。
元カレと後輩アナの結婚だけでなく、後輩同士の結婚も先頭に立って祝い、動いてあげる下平アナ…。本当に素敵な女性だと思う。
それだけではない。『やじうまワイド』の司会をしていたときの下平アナには、「下平会」という後輩や若手スタッフを指導することをメインにした昼間の飲み会があったと聞く。
深夜2時頃からスタンバイし、朝8時にオンエアを終え、内勤を片付けて、勤務が終了した後、同僚とテレ朝本社近くの麻布十番商店街になだれ込み、下平アナが後輩たちに「アナウンサーとは」「報道の仕事とは」と教えてくれるのが「下平会」。
「下平先輩は、本当に仕事に対して厳しい人なので、キチンと、一生懸命に仕事をしている人しか認めてくれない。だから『下平会』に呼んでもらえたら一人前なんです」と後輩男子アナから聞いたことがある。
男前で、仕事も完璧で、快活で、しかも美人でスタイル抜群の下平さやか先輩は、後輩たちには、もっとも目標とするアナウンサーの一人なのだろう。
“しっかり者”の女子アナとプロ野球選手の結婚が多いことは皆さんご存じのとおりだし、大成する選手の妻の大半は姉さん女房だ。近年、プロ野球選手と結婚した女子アナの中で、最高の妻が下平さやかアナで間違いないと私は思っている。
そうそう、テレビ朝日の早河洋会長が先日の会見の最後に「ナイスピッチング」「ナイスバッティング」とコメントしたのは、「最後は明るい話で…」と下平さやかアナの結婚について質問をした某紙記者の気遣いからだったと聞く。『報道ステーション』の古舘VS古賀騒動に終始した会見のラストを救った下平アナ…。またも、社内の評判をあげたことだろう。