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慢性腰痛は脳が作り出す幻 痛みのトラウマが神経に作用する

 腰痛は日本人にとって“国民病”である。日本人の実に4人に1人に相当する2800万人もの人々が、腰痛に苦しんでいる。この“腰痛持ちの人”のうち、およそ半数が患っているのが「慢性腰痛」である。

 慢性腰痛が厄介なのは、身体的な異常が見当たらないのに痛い、つまり「原因が不明」だからだ。たとえば腰のレントゲンを撮っても骨や筋肉に異常を確認できない、あるいは、患っていた椎間板ヘルニアがすでに完治しているのに、3か月以上にわたって痛みが続く。こういった腰痛を慢性腰痛と呼ぶ。

 しかし、最新の研究により、ついにこの「不治の病」と呼ばれた慢性腰痛のメカニズムが解明され、画期的な治療法が生まれていることが、7月12日放送のNHKスペシャル「腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」で紹介された。

 番組は大反響を呼び、NHKのホームページ上で、視聴者からの反響や意見を紹介する「週刊みなさまの声」によれば、番組後の視聴者による書き込みは823件にものぼったという。「わかりやすく、感動した」「近年にないよい番組だった」といった声が寄せられている。

 この番組内で「新たな治療法」を紹介し、啓蒙をはかっている福島県立医科大学には、「放送翌日から附属病院に診療してもらいたいという問い合わせが相次いでいます」(広報コミュニケーション室)という。番組で紹介された治療法は、それほど腰痛患者にとって「衝撃」だったのだ。

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