芸能生活20周年を迎えたタレントの鈴木あきえさん(中央)。高校時代はチアに青春を注いだ
『王様のブランチ』(TBS系)の人気コーナー「買い物の達人」で、赤い法被に身を包み、鋭いツッコミやボケでゲストの素顔を引き出したタレントの鈴木あきえさん(38)。
昨年、芸能生活20周年を迎えた彼女は2児の母でもある。21年前、17歳でグラビアの世界に飛び込んだ彼女は思うように自分をアピールできず、鳴かず飛ばずの日々を送っていた。現場を重ねる度に過激さを増していくグラビア撮影、引退を考えたどん底……。しかし、空回りしていた頃を「全部最高ですね」と笑い飛ばすあきえさん。アラフォーとなった彼女に山あり谷ありの芸能半生を聞いた──。【全3回の第1回】
──昨年20周年を迎えました。おめでとうございます。
「ありがとうございます。私は17歳でグラビアのお仕事を始めて、19歳から『王様のブランチ』で10年以上もリポーターをするなんて思ってもみなかったし、20年が一瞬で過ぎて自分の思い描いたようなイメージとはまったく違いましたけど、全部最高ですね」
──もともとグラビアアイドルとしてデビューされたんですね?
「そうなんですよ。最初の撮影は高校3年生の夏で、人前でビキニを着るのがめちゃくちゃ抵抗あったので、初めはスクール水着でスタートしました(笑)。高校時代はチアリーダーをやっていたのですが、当時は部活も引退していたので、筋肉少女だったのにめちゃめちゃ太っていて、事務所からも『その金太郎体型は……』って言われていた時期で、とてもグラビアアイドルとは言えない感じでした(笑)」
──都立雪谷高校時代には、2003年にチアの応援で甲子園にも行かれました。
「高校2年生の夏ですね。高速バスに乗って、甲子園球場のアルプススタンドに立ちました。初戦の相手はPL学園で、吹奏楽の音も応援の気迫も全然違いました。結果は13対1で負けてしまったんですが、応援している姿がテレビで流れて、それが私のテレビデビューでした(笑)。
高校時代は、毎日が青春でしたね。チアでは全国5位の成績も残せて、メンバーとは今も頻繁に会っていて一生の友達ですね。チアのおかげで、ふざけたりする本当の自分が出せるようになりました」
──グラドルとして『週刊ヤングジャンプ』の表紙を飾り、DVDをリリースするなど順調な活躍に見えましたが、19歳の時に1度引退を考えた時期があったと。