連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)の初週視聴率は20.3%を記録し、好スタートを切った。京都の豪商『今井家』の次女・あさ(波瑠・24才)が、嫁ぎ先である大阪の両替商の没落危機を救い、日本初の女子大を設立する“女傑”に成長していくサクセスストーリーだ。
姉のはつ役を宮崎あおい(29才)、姉妹の母役を寺島しのぶ(42才)が演じるが、実はふたりは2006年の朝ドラ『純情きらり』で共演したコンビだ。
「当時寺島さんと宮崎さんは姉妹役だったから、今回の母娘役にともに思うところはあったでしょうね。でもそこは大ベテランのふたりですから、現場では波瑠さんをぐいぐい引っ張っているような状況ですよ」(芸能関係者)
波瑠にとっては初めての朝ドラの現場で戸惑うことだらけ。おまけに京都弁や大阪弁のイントネーションに苦戦しており、NGを連発してしまう日も少なくないという。
「寺島さんも宮崎さんも、“大丈夫”“気にしないで”と波瑠さんを励ましていますが、端から見ていると、正直ヒヤヒヤ…」(前出・芸能関係者)
というのも、宮崎と寺島の芸歴は重なる部分が多い。宮崎は1990年、4才のときに子役デビュー。1997年頃から本格的な女優業を始めた。2001年の初主演映画『害虫』や映画『EUREKA』で、高く評価され、いろんな賞レースを勝ちとった。
一方、梨園に生まれた寺島は、1992年に文学座へ入団。その後活躍の場を広げ、2000年映画デビューを果たす。そして2003年の映画『赤目四十八瀧心中未遂』『ヴァイブレータ』で、日本国内外で10以上の映画賞を受賞した。
「年齢は離れていますが芸歴はほぼ同じ。そんなふたりが、10年ぶりに同じ朝ドラの現場で“大御所”として再会したわけですから、女優魂のぶつかりあいがとにかくすさまじいんです。波瑠さんとは違ってNGを出さない上に、ふたりとも役になりきっているからカットがかかってもすぐに演技を止めない。
普通カットがかかるとフッと力が抜けて、笑顔になったり、素に戻ったりするんですが、宮崎さんも寺島さんも相手がそうなるまで演技をストップさせないんですよね。現場はみんな食い入るように見ていますよ。そしてこれがかえって波瑠さんに大きなプレッシャーを掛けているようなんですよね(苦笑)」(テレビ局関係者)
※女性セブン2015年10月22・29日号