特に甘利氏タイプは感情に流されず、論理的に自己分析できるタイプだという。それに対して、自己愛が強く未熟な人は、ベッキー的な行動をとるタイプだ。

「自己愛者の中でも自己防衛心の強い性格の人に多く、人からどんなことを言われようと、『私は悪くない』と心のうちで必死に思い込もうとして自分を保っている。ベッキーの例でいうと、彼女は不倫であることをバッシングされても、『これは純愛だ』『彼は絶対に離婚してくれる』と思い込んでいるわけです。自己防衛が強すぎるんです」(塚越さん)

 3つめのタイプは、悪い行為を正当化してしまうタイプ。長谷川理恵(42才)との不倫熱愛が話題になり、「不倫は文化だ」発言で騒動になった石田純一(62才)がそのいい例だと、塚越さんは言う。

「こそこそ言い訳なんかしないで、堂々と開き直ってしまう。同じ正当化でも、『考え方が違うからね』と思わせることを言えたら、人はそれ以上追及してこないので。ここが、同じく自己愛が強いベッキーさんタイプとは違う点です」

 最後の4つめは、自分を防衛するあまり、現実と向き合わない野々村被告タイプ。

「このタイプは、だんまりを決め込むか、病気っぽく振る舞うか。自己愛が強いんだけど、精神的に未熟で守り方がわからない。ゆえに病気などの逃避を選ぶ傾向にあります」(塚越さん)

 これら4つの例は、決して他人事ではない。誰しも、周囲が思ってくれている“私”以外の“私”を見せてしまい、うっかり「化けの皮がはがれる」瞬間はいつだって起こりうる。

※女性セブン2016年2月25日号

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