国内

木下大サーカスのホワイトライオン 調教師と24時間一緒

木下大サーカスのパフォーマー・スリマン

 ガォォォーーーーッ! 鋭い牙を剥きだし、吠え立てるライオン。固唾をのんで見守る子供たちの視線を受け、ライオンたちがポーズを決める。

 木下大サーカスが世界に誇る『奇跡の猛獣ショー』は、世界に300頭しかいないというホワイトライオンが4頭も出演する大人気演目だ。

「お疲れさまです! 今日もオレ、かっこよかった?」

 出番を終えて戻って来た舞台裏で、ひときわ大きなホワイトライオンが調教師のマイケル・ハウズさんに視線を向ける。その表情はステージとは打って変わり、まるで飼い主に甘える猫のようだ。

「そりゃそうさ。オレたちはファミリーだからね。仕事のときはもちろん、宿舎でもオレたちの部屋は隣り合わせ。24時間一緒なんだよ」

 南アフリカで生まれたスリマンは子供のときイギリスに渡り、サーカスで働けるようにトレーニングを受けて育った。

「とは言っても、オレたちにとっては楽しい遊びだったよ。マイケルはそれぞれの特技を見つけてショーの中に組み込んでいくんだ。オレは、やりたがりタイプなんだって(笑い)」

 マイケルさんのモットーは「ハッピーなライオンは、良いショーができる」。ハッピーなスリマンは、今日もステージでライトを浴び、みんなを楽しませている。ちなみにスリマンはたてがみがないためよくメスに間違われるそうだが、そんなオスライオンもいるのだそう。

【プロフィール】
名前:スリマン♂
年齢:8歳
種類:ホワイトライオン
勤務先:木下大サーカス
職種:パフォーマー
主な仕事内容:人気プログラム「奇跡の猛獣ショー」でパフォーマンスを披露する。
お給料:肉!!
好きなこと:食べることと、寝ること。
嫌いなこと:雨と寒さ。
現在の悩み:ファミリーで旅をしながらショーをする今の生活に満足しているので、特に
なし!
将来の夢:健康管理のため肉の量が決まってるので、いつか、「もう食えない!」というところまで食べてみたい。

撮影■山口規子

※女性セブン2016年4月14日号

関連キーワード

トピックス

衝撃を与えた日本テレビ系列局元幹部の寄付金着服(時事通信フォト)
《24時間テレビ寄付金着服男の公判》「小遣いは月に6〜10万円」夫を庇った“妻の言い分”「発覚後、夫は一睡もできないパニックに…」
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO
《国民に愛された『TOKIO』解散》現場騒然の「山口達也ブチギレ事件」、長瀬智也「ヤラセだらけの世界」意味深投稿が示唆する“メンバーの本当の関係”
NEWSポストセブン
漫画家の小林よしのり氏
小林よしのり氏、皇位継承問題に提言「皇室存続のためにはただちに皇室典範を改正し、愛子皇太子殿下の誕生を実現しなければならない」
週刊ポスト
教員ら10名ほどが集まって結成された”盗撮愛好家グループ”とは──(写真左:時事通信フォト)
〈機会があってうらやましいです〉教師約10人参加の“児童盗撮愛好家グループ”の“鬼畜なやりとり”、教育委員会は「(容疑者は)普通の先生」「こういった類いの不祥事は事前に認知が難しい」
NEWSポストセブン
警視庁を出る鈴木善貴容疑者=23日午前9時54分(右・Instagramより)
「はいオワター まじオワター」「給料全滅」 フジテレビ鈴木容疑者オンカジ賭博で逮捕、SNSで1000万円超の“借金地獄”を吐露《阿鼻叫喚の“裏アカ”投稿内容》
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「TOKIOを舐めるんじゃない!」電撃解散きっかけの国分太一が「どうしても許せなかった」プロとしての“プライド” ミスしたスタッフにもフォロー
NEWSポストセブン
大手芸能事務所の「研音」に移籍した宮野真守
《異例の”VIP待遇”》「マネージャー3名体制」「専用の送迎車」期待を背負い好スタート、新天地の宮野真守は“イケボ売り”から“ビジュアル推し”にシフトか
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン
4月12日の夜・広島県府中町の水分峡森林公園で殺害された里見誠さん(Xより)
《未成年強盗殺人》殺害された “ポルシェ愛好家の52歳エリート証券マン”と“出頭した18歳女”の接点とは「(事件)当日まで都内にいた」「“重要な約束”があったとしか思えない」
NEWSポストセブン
「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン