昭和から平成に変わったこの年、NHKの新しい会長になった島桂次氏が9月13日の定例会見で「紅白歌合戦は今年で最後にしたい」と発言した。しかし、全国から抗議が殺到。紅白はかろうじて生き残り、この年から2部構成でスタートすることになった。
【長渕剛ベルリンの壁で「日本人はタコ」を叫ぶ(1990年)】
ドイツ統一の歴史的な年に、紅白はドイツのベルリンから初の海外中継を行った。初出場の長渕剛(60才)が紅白史上最長の3曲16分を歌いきったが、歌唱直前、こんな発言をして司会を青ざめさせた。「現場仕切ってるの、みんなドイツ人でしてね。ともに闘ってくれる日本人なんて、1人もいませんよ。恥ずかしい話ですけど、今の日本人、タコばっかりですわ」
【本木雅弘のコンドーム爆発(1992年)】
本木雅弘(50才)が白い液体の入ったコンドームを9つ、ネックレスのように首からさげて登場。途中からお尻を半分露出して踊り、歌い終わった瞬間には抱えていた特大コンドームを爆発させて、液体まみれに。エイズ撲滅への意味合いをこめたという…。
【小林幸子「人間ほたる」失敗(1992年)】
小林幸子と美川憲一(70才)のド派手が衣装対決が注目される中、小林は6万2000個の発光ダイオードを駆使した“人間ぼたる”となってステージに。ところがそのうち2万個しか光らず、演出は大失敗。セット下ではスタッフの「動いてないぞ、早く、早く」という怒声が飛び交い、ステージ後、小林は号泣した。
生放送ゆえに紅白はスリリングだ。
※女性セブン2016年12月15日号