大相撲の巡業は春夏秋冬の年4回。春場所後の巡業は伊勢神宮での奉納相撲でスタートし、近畿、東海へ進み、靖国神社奉納を挟んで関東周辺を巡回、5月場所開催につながる。
かつては各部屋や一門が組合を作り、いくつかの組合が合同で地方を回っていたが、1956年以降は協会が一括して地元の企業や有力者の「勧進元」と契約を交わす興行形態となった。
「売り興行の巡業が増えるほど潤うため、協会はなんとか日程を詰め込もうとする。今は若貴ブーム以来の活況で、これまでは年間で65日までとされてきたが、昨年は75日も開催された。新幹線や高速道路など移動手段が改善されたこともあり、今年は史上空前の過密日程が組まれる予定」(協会関係者)という。
※週刊ポスト2017年4月21日号