「障害者福祉に尽力した個人や団体などを表彰する式典で、小中学生から募集した障害者週間の啓蒙ポスターや作文の表彰も行われました」(皇室記者)
作文の最優秀賞は、千葉県我孫子市の小学2年生・茅野葵さんが受賞した。
《わたしの弟》、そう題された文章を、緊張しつつも力強く茅野さんが読み始めたとき、ハッと目を奪われるシーンがあった。
「何度かうなずくような仕草を見せられた雅子さまは、目深にかぶった帽子の奥で、目に大粒の涙をためられていたのです。口元に笑みをたたえ、一生懸命に朗読する茅野さんに温かい視線を投げかけながら、時折涙がこぼれ落ちないようにされ、発表が終わったときには感極まった様子で大きな拍手を送られていました。公務の場では、皇族方は感情をあまり表に出されません。それほどまでに、彼女の作文が雅子さまの心を打ったということなのでしょう」(前出・皇室記者)
かつて、雅子さまは障害者や高齢者と向き合う公務に「苦手意識がある」と報じられたことがあった。
「両陛下が大事にしてこられた“困難やハンディに向き合っている人たちに寄り添う”というお気持ちを、雅子さまはずっとお持ちでした。ですが、そうしたかたがたと相対するのは、かなりのエネルギーが必要です。ご体調が整わないこともあって見えにくい部分もありましたが、お出ましを重ね自信を深められたことで、それが目に見える形で表出するようになったのでしょう」(別の宮内庁関係者)
その日への心のご準備は、着々と整っている。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年1月1日号