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矢野阪神キャンプ“臨時コーチ”が中日OBばかりで大混乱

藤浪の復活なしにチーム浮上はあり得ない(時事通信フォト)

 昨年最下位の屈辱を晴らすべく、矢野燿大・新監督のもとキャンプに励むタイガース。とりわけ若手選手の成長が急務といわれるが、キャンプ地に現われた“臨時コーチ”をめぐって、ギクシャクした空気が漂っている──。

 2月5日、阪神キャンプ地の沖縄・宜野座で、若手投手たちが“臨時コーチ”の指導に目を輝かせていた。矢野監督が先発ローテーションとして期待を寄せる3年目右腕・浜地真澄(20)が指導を求めたのは中日のエースとして2度の最多勝を獲得した川上憲伸氏。川上氏の決め球だったカットボールの投げ方を教わったのだ。

「浜地は『リリースの感覚が全然違いました。無理に曲げなくていい、と教えてもらいました』と嬉々として語っていた」(番記者)

◆“聖域”に中日OBが“進駐”

 同日、川上氏のほかにも通算219勝の山本昌氏、通算403本塁打の山崎武司氏もキャンプを訪れた。2人とも川上氏とともに中日の全盛期を支えた“ドラゴンズの元看板選手”だ。

 山本氏は左腕の飯田優也(28)に、自身の代名詞・スクリューボールを伝授。3年目の才木浩人(20)や小野泰己(24)をはじめ、長くスランプにあえぐ藤浪晋太郎(24)にもアドバイスし、ブルペン滞在時間は2時間以上に及んだ。山崎氏は、本塁打王を2度獲得した打撃理論を主砲候補の大山悠輔(24)に授けた。

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