阿武咲は大目玉を食らうか(時事通信フォト)

阿武咲は大目玉を食らうか(時事通信フォト)

 もっとも成人の2人が酒を飲むのも、プライベートの時間をどう過ごそうとも、問題はないだろう。ややハメを外し気味とはいえ、なぜこの写真が物議を醸すのだろうか。相撲協会関係者がいう。

「まず、ラフすぎる2人の格好です。力士規定では、外出時には着物か浴衣を着ることを義務づけています。貴ノ岩への暴行事件が問題になっていた一昨年末、貴景勝らが銀座をジャージ姿で歩いていたところを写真週刊誌で報じられ、協会から厳重注意を受けています。暴行事件以降、協会は規律を厳しくしており、春場所の前には力士規定の改定で長い爪やヒゲまでが禁止されたばかり。そんななかでこんな写真が出回っているとなれば、協会としても何らかの対応をせざるを得ない」

◆「これをエサに脅されたら……」

 加えて角界関係者が懸念したのは写真の流出経路だった。件のスナック関係者が明かす。

「昨年の夏頃から阿武咲と大栄翔がよく訪れると噂になっていた。店にはいろいろなお客が出入りしていたが、最近になって地元の暴力団関係者の間で2人の写真が出回るようになった。期待の若手力士が私服姿で、女性と親しげに酒席で騒いでいる……これは何かに使えるんじゃないかって話も出ていた」

 角界にとって、暴力団絡みのスキャンダルは大きなトラウマである。2010~2011年にかけて、親方の仲介で暴力団幹部が本場所を観戦していたことや、親方が暴力団の関係企業から場所中の宿舎を借りていたことなど、暴力団がらみの不祥事が次々に発覚。その後も現役力士による暴力団の資金源となっている野球賭博への関与が発覚し、八百長メール問題に波及するなど角界を揺るがす一大スキャンダルに発展。協会は2010年8月に「暴力団等排除宣言」を出し、出直しを図るため全力士を集めた講習会を開くなど、対応に追われた経緯がある。

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