実権は完全に掌握か(写真/時事通信フォト)

「事務次官など各省庁の幹部人事は内閣人事局を押さえている菅官房長官がウンと言わなければ通せない。副総理の麻生さんも担当の財務省と金融庁以外の人事には口を出せないほどで、いまや役所の幹部たちは出世のために総理より菅さんに嫌われないように顔色を窺っている」(財務省中堅官僚)

 安倍首相は第2次政権で返り咲いてからの7年間、官邸の実務を菅氏に任せ、自らは「外交の安倍」として外遊三昧だったが、結果、内政の実権を「影の総理」の菅氏に掌握されてしまった構図が浮かび上がる。

※週刊ポスト2019年10月4日号

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