「雅子さまは、ご結婚前から馬アレルギーをお持ちだったそうです。それでも動物好きの雅子さまは馬に対しても愛情をお持ちで、特に幼少期の愛子さまには馬と触れ合う時間を持たせたかったのでしょう。馬に近づく前にはアレルギー薬をのまれ、マスクを二重にしてつけられるなど、万全の対策を取られていたそうです。それも、国民に心配をかけないように行われてきました」(宮内庁関係者)
実際に、美智子さまは皇后時代、公務で頻繁に馬車に乗られていた。しかし、雅子さまが馬車に乗られたのは、確認できる範囲では一度も見当たらない。馬アレルギーを公にされることはなかったが、常に周囲に相談され、体調管理を徹底されてきたのだろう。
「ご家族で那須どうぶつ王国(栃木県)へ出かけられた際も、馬に近づかれることはあっても、乗馬はされませんでした。また、にんじんのエサやり体験でも、馬と距離を保たれ、愛子さまやお友達に自然と場所を譲られていた。アレルギーを周囲に悟られ、心配をかけることがないよう、お考えになって動かれていたと感じました」(前出・皇室ジャーナリスト)
伊勢神宮参拝で馬車が使われなければ、異例の事態に大きな騒ぎが予想される。その前に公表したのだろう。
「雅子さまは公務や儀式の際はいつも入念な下調べをされ、結果として欠席となる場合でも直前まで準備をされます。それだけ公務に対する責任感は並々ならぬものがあります。
伊勢神宮の親謁の儀にあたっても、行かないという選択はない。しかし、長い距離を馬車に乗り、マスク姿で心配もかけたくない。ならば、アレルギーを告白して波紋が広がろうとも、無理なくご自身で務められる手段として、自動車を選ばれたのだと思います」(前出・宮内庁関係者)