本来なら、雅子さまも陛下に寄り添われて共に大会を盛り上げ、そのお姿は国民の記憶に刻まれたに違いない。しかし、無観客開催となっては、事情が大きく異なる。宮内庁は対応について「正式には決まっていない」と説明するが、もう五輪は目前まで迫っており、水面下ではシミュレーションが行われているという。
「たとえば、日本代表選手団の結団式が7月上旬に予定されています。本来は皇嗣になられた秋篠宮さまが選手団に直接、お言葉をかけられるはずですが、このような状況なので、事前に録画したメッセージを、オンラインを通じて伝えることが検討されています。そのように、無観客の場合、皇族方はリモートを駆使されるのが、現実的な対応になるでしょう。
名誉総裁というお立場ゆえ、陛下の五輪・パラリンピックの開会式の“ご欠席”は考えられません。無観客ならば陛下はリモートで開会宣言をされることになるのではないか。そのとき、お隣に雅子さまのお姿はあるでしょうか。もし陛下が開会式で国立競技場に入らざるを得ないとしても、雅子さまは伴われない可能性があります」(前出・官邸関係者)
これまでの日本開催の五輪では、皇族方が会場に足を運ばれ、観戦されてきた。
「コロナ禍でなければ、陛下も雅子さまや愛子さまとご家族で観戦されたでしょう。しかし、国民がひとりも生観戦できないのに、ご一家が競技会場に足を運ばれ、楽しまれることは考えにくい。
両陛下は “国民不在”の大会に参加すべきなのか、相当悩まれていらっしゃるはずです。雅子さまは、東京五輪には実質的に不参加ということになるのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)
厳しいご決断だが、雅子さまはいつも国民の方を向かれているのだ。
※女性セブン2021年6月17日号