亡き夫とともに、若村の励みになったのが家族の存在だった。東京・練馬区で、5人きょうだいの長女として育った若村は一家を支える存在だったという。
「お父さんはいろんな商売を手がけていて、若村さんの誕生前後は、居酒屋を営んでいました。その後、とんかつ店を始めたんです。一時は景気がよかったものの、腕のいい職人さんが辞めてしまってからは売り上げが落ち、経営が苦しくなってしまったようでした……。すでに女優になっていた若村さんが店の資金を援助し、弟妹の経済的な面倒も見ていました」(近隣住民)
ここ数年はテレビや舞台の仕事が途切れない若村。仕事の順調さを裏付けるかのように、2019年には地元に一戸建てを新築している。
「土地も建物も若村さんの個人名義ですが、お母さんや親族のために建てたのでしょうか。すでにローンも完済しているそうです」(若村の知人)
さらに若村が京香の代役という“難題”を引き受けた背景には、「盟友・天海祐希(55才)の影響があるのでは」と、別の芸能関係者は語る。
「2人は30年来の仲で、会うときはすっぴん、裸のつきあいもする関係。紆余曲折あった若村さんにとって、ずっと寄り添ってくれた唯一無二の親友です。天海さんも『コロナ禍、家族以外でいちばん話したのは若村麻由美』と明かしたこともあります。一昨年公開の映画『老後の資金がありません!』では、映画初共演を果たし、役者としてお互いに大いに刺激を受けたようです」
その天海は10年前、軽度の心筋梗塞のため入院し、主演舞台を降板。宮沢りえ(50才)が急遽代役を務めて千秋楽を終えたが、天海は退院時に「事の重大さに心が痛みます」とコメントした。
「天海さんの姿をそばで見続けてきただけに、若村さんは代役のオファーがきたときに『何が何でもやり遂げよう』と快諾したのでは。天海さんが舞台を降板したときと今回の京香さんの降板を重ね、同世代の無念を晴らしたいという思いも強かったのでしょう」(前出・芸能関係者)
今回の“緊急登板”でどんな演技を見せてくれるのか、若村の女優魂に注目だ。
※女性セブン2023年6月8日号