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成人の3人に1人は一生に一度失神を経験 死ぬケースもある

 脳への血流が一時的に低下して突然意識を失う症状が失神で、一生の間に、成人の3人に1人が経験するといわれる。朝礼などで長時間立ち続けていた時や、中高年では飲酒後、トイレでふらつくといったケースも多い。多くは自律神経の調節がうまくいかないために起こる一過性のものだが、中には突然死を起こす危険性のある、不整脈が原因の失神もあるので注意が必要だ。

 失神は、自分の意識で体の姿勢を普通に保てなくなる症状で、日本では年間70万人以上が経験すると推計されている。原因は急に立った時に血圧調節がうまくいかず、血圧が下がって失神する起立性低血圧(立ちくらみ)や、朝礼で学生が倒れる、あるいは中高年では飲食店で酒を飲みトイレで排尿している最中にふらつくなど、神経調節作用が過剰に働くことで血圧の低下や一時的な拍動の停止による神経調節性失神が多い。杏林大学医学部附属病院不整脈センター統括責任者の池田隆徳教授に聞いた。

「起立性低血圧や神経調節性失神は一過性で良性なので、横になれば1~2分で意識が戻り、大事に至ることはありません。ところが不整脈に起因する失神は危険性が高く、突然死することもあります。失神ほど怖いものはなく、侮れません」

※週刊ポスト2010年10月22日号

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