ビジネス

景気サイクルから見て目先の円高は中国株投資の絶好のチャンス

 多くの中国株は香港ドル建てで投資するものだ。この香港ドルは米ドルと連動して動くため、昨今の円高で大幅な香港ドル安になっている。中国株も円建て換算で大きく値を下げているが、「今こそ中国株投資の絶好のチャンスだ」というのは、近著『中国株「黄金の10年」』が話題のグローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏だ。

******************************
 依然不透明感の漂う世界景気の低迷によって目先は円高が進行している。こうした為替環境は、中国株投資にとって絶好の好機を生み出しているといっていいだろう。まず、目先の円高だが、いずれ世界景気が回復に向かえば円安に転じるのは間違いなく、そう長くは続かないと見ている。

 それは世界の景気サイクルからも明らかといえるだろう。現在の世界の相場環境は、2009年の「不況下の株高」を経て、いったん調整局面を迎えている。これは、2004-2005年の調整局面と同じようなものだと考える。もちろん、金融危機などによって、欧米経済が疲弊しているため、 当時よりも本回復までには長い時間がかかるかもしれない。しかし、長期的には、いずれ世界の景気も回復し、株価も上昇局面に入ってくると見られる。

 そして、その時点で日本の景気が回復しているかというと、疑問符をつけざるを得ない。そもそも現時点で、利上げの可能性が世界でもっとも低い国である。各国の景気が回復し、さらなる利上げが進行し始めても、当面は日本と世界の金利差は拡大していく一方だろう。

 金利が高い国の通貨に資金は集まりやすいので、長期的に見れば、いずれ円安に向かうのは間違いない。そう考えていくと、株価調整で割安水準にある中国株投資は、まさに今がチャンスといえる。

※マネーポスト2010年11月号

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
『国宝』に出演する横浜流星(左)と吉沢亮
大ヒット映画『国宝』、劇中の濃密な描写は実在する? 隠し子、名跡継承、借金…もっと面白く楽しむための歌舞伎“元ネタ”事件簿
週刊ポスト
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
思い切って日傘を導入したのは成功だった(写真提供/イメージマート)
《関東地方で梅雨明け》日傘&ハンディファンデビューする中年男性たち デパートの日傘売り場では「同い年くらいの男性も何人かいて、お互いに\\\\\\\\\\\\\\\"こいつも買うのか\\\\\\\\\\\\\\\"という雰囲気だった」
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン