ライフ

ケチの連続 文句ばかりの姑への復讐は深夜のトイレみがき

 トイレをきれいにすると運気が上がると言われているけれど、意地悪な姑に対するストレス解消を兼ねて、トイレ掃除をする神奈川県32才の主婦K子さん。運気UPはともかく、気分はスッキリのようだ。(女性セブン1988年7月21日号より)

 * * *
「K子さん、ちょっと」
というんで姑のそばへ行くと、いきなり私の腕をつかんで、トイレへ押し込んだのよ。

「便器に顔つっこんで、よーく見てみなさい。縁のところにウンコがこびりついてるじゃないの。
どうせ、あんたがたれ流したものに違いないんだろ。あんたはうちでいちばん食欲旺盛なんだから」

 姑のダミ声がガンガン。それでこういうのよ。
「さあ、今日から、よそさんがきても“さすが、トイレまでスベスベですねえ”と感心するくらいにみがいとくれよ。ピッカピカにだよ」

 頭にカーッと血が上ったけど、唇かんでこらえたわよ。することなすことケチの連続で、ムラムラーッと復讐心が燃えちゃってね。

 その晩、姑が寝ついてから、トイレの掃除を始めたわけよ。
“よーし、こうなったらとことんやってやれ”
最初、便所ブラシでゴシゴシやってたら、なんかむしょうに悲しくなっちゃってね、そのうちいい方法を思いついたのよ。

 そう、姑の使ってる歯ブラシで便器をみがいてやろうと……。姑の使ってる歯ブラシは、豚毛の上等品で、毛先が長いのよ。まさに便所ブラシにピッタシ。家じゅうが寝静まった深夜に、姑の歯ブラシで、キュッキュ、キュッキュ、ゴシゴシ、ゴシゴシ、もう手が痛くなるほどみがいてやったわよ。

 歯ブラシの毛がね、まるで姑への私の憎悪を吸い込んでくれるようで、そりゃあ快感だわよ。

 もう目には目、便器には歯ブラシよ。まさか、自分の歯ブラシが便器ブラシにされてるとはちっとも知らない姑は、朝起きるなり、トイレを点検していうのよ。

「ほー、トイレが急にきれいになったじゃないの」――

 そして、汚物がたっぷりしみこんだその歯ブラシでクチュクチュ、ゴシゴシと、それは丹念に歯をみがくのよ。

 私、いってやったの。「お姑さん、うちのトイレ、ほんとにピカピカになったでしょ」

 あれから、姑の歯ブラシで深夜に便器をこするのが日課になっちゃったわよ。だって、せめてもの姑への逆襲だもの。こんな気持ち、姑と同居していないあなたには、わかんないわよねえ。

関連記事

トピックス

佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
若隆景
序盤2敗の若隆景「大関獲り」のハードルはどこまで下がる? 協会に影響力残す琴風氏が「私は31勝で上がった」とコメントする理由 ロンドン公演を控え“唯一の希望”に
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン